家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

モーガンはもてる

2009-11-01 07:07:37 | Weblog
佐田岬に向けて走っていた。

トイレ休憩をするために伊方発電所近くの道の駅で止まった。

運悪しく観光バスが先に停まったためゾロゾロと爺が下りてきた。

トイレは爺優先だ。

大方がトイレから出てきたのを見計らって用を足した。

トイレから出てくるとモーガンの回りは黒山の人だかりであった。

次々と質問を浴びた。

「何キロ出る?」「いくらする?」「排気量は?」

エンジンをかけて出ようとしているとバスガイドが

「フェリーに乗るのですか?それなら私たちと一緒です」と言って喜んだ。

するとひとりの爺がバスガイドに

「オレが一台買ってやるき」と言っているのが聞こえた。



佐田岬にある三崎港フェリー乗り場で夫婦が話しかけてきた。

彼らはワンボックスで2ヶ月かけて日本一周をし終え熊本に帰るところと言う。

「こんな車で旅しているのはすごい」と言う。

私たちが、とても優雅な旅人に見えたらしい。

夫が私と肩を組んだところを妻に写真を撮らせた。



朝食会場で隣の席の御夫人から声を掛けられた。

「スポーツカーでいらした方ですか?」

「はい。ああ隣にいた方ですね?」と話を始めた。

門司港ホテルの地下駐車場に入ったときもう一組の到着客がいた。

60歳代の夫婦だ。

九州の東側半分をレンタカーで5日間旅したといっていた。

「あんな車で旅するなんてリッチですね」と言われた。

我々が翌朝出発するときにはまだ車はあった。

王司PAで小休止していると彼らが追いついてきた。

車から降りて手を振っていたのは御主人だった。



吉備SAでは乗用車用のパーキングが塞がっていたためバス用の場所に縦に二台停めさせてもらった。

バスから顔を出していた小学生が

「お早うございます」とニコニコして挨拶してくれた。

「お早う」と返すと窓には次々と笑顔が現われた。

バスの前をゆっくり曲がると男の子が

「カッコイイですよ」と丁寧な言葉を投げかけてくれた。


浜名湖SAで最後の時間調整をしているとトイレ帰りの老婆たちが

「かこいい。写真撮りたいくらい」と言った。

老若男女モーガンが気に入ってくれたようだ。