第2707回で取り上げたカネカの薄膜太陽電池の記事の続報がありました。第2753回の大日本印刷の参入など大手以外の動きが活発になってきているのでしょうか。
日刊工業新聞社より
カネカは3日、変換効率12%と薄膜系太陽電池で最高水準となる新ハイブリッド太陽電池の開発に成功したと発表した。子会社のカネカソーラーテック(兵庫県豊岡市)で量産化を進め、07年秋に本格販売を開始する。同時に需要が伸びている薄膜系太陽電池の生産能力を増強する。
新ハイブリッド太陽電池は従来のアモルファスシリコンと薄膜多結晶シリコンの2層構造に、新たに透明中間層を蓄積させた。赤外領域から可視光領域まで幅広い波長の光を効率よく取り込め、変換効率が向上した。
標準基板サイズ1200ミリ×998ミリメートルと大面積化にも成功。研究段階では910ミリ×455ミリメートルサイズで変換効率13・5%の開発にも成功しており、数年先には大面積化して量産化する。
生産量も単価も分からないのでどう評価していいのか分かりませんし、市場にどう影響するのかも分かりませんが、何かが動いているという感じはします。こうした動きが日本市場に活気をもたらすのは何時のことになるのでしょうか。
兎に角、今の停滞感が続けば続くほど日本の太陽光発電市場が世界に取り残されることは間違い無さそうです。一日も早く市場が活気付くことを期待したいものです。
しかしながら、原発の事故隠しの記事をみていると、日本の電力会社というのはつくづく日本の未来を託すにはふさわしく無いと思えます。あの電力会社のエゴに日本の未来は潰されることにならなければ良いのですが。
どうも危なそうです!