第 496回の「アレの激昂ぶり」で取り上げたアレが又、「公開されていない東電関係者の調書と東電のテレビ会 議の全面公開を要求すべきだ。」などと吠えているようです。
吉田調書も公開すべきだと言っていましたが、今度はあの吠えまくったと言われる会議室の録画まで公開しろと言ってい るようです。
どういう思考体系をしているのか想像できません。吉田調書で逃げ切ったと思っているのでしょうか。それで、自信を付 けて、どうせ分かりはしないと高を括っているのか。いずれにしても、普通の人間では思いもつかないことでしょう。
本人がここまで求めているのですから、何があっても公開すべきでしょう。
それにしても、こんなアレを国会喚問することもできない自民党ってやっぱり腐り切っていますね。何が問題なのでしょ う。アレを喚問すると自民党にも何かまずいことがあるのでしょうか。
菅直人オフィシャルブログよ り 2014-09-19
原発事故当時、経産副大臣であった池田さんの 調書を読んだ。特に最近のマスコミ報道では、3月12日 早朝に私がF1の現地視察したことについての池田さんの調書 が引かれることが多いので、その点について述べる。
全体として、現地対策本部長として池田さんが大変な苦労をされたことが調書からよ くわかる。私に関する池田さんの証言も、本人の率直な感想や意見だ。
12日早朝の現地視察の時に私が怒鳴ったという表 現が何度も出てくる。しかし声が大きかったかどうかよりも、誰と何を話していたかが重要。
まずヘリを降りて、免震棟に向かうバスの中の状況について、池田さんは調書の4頁 で次のように証言している。
「バスに乗り込んだら、私はバスの配置を決めておいて武藤さんと並んでもらった ら、いきなりそこで怒鳴りつけて、何が何だかわからない。とにかくベントだと思うのですが。」
この証言にある通り、ヘリを降りてバスに乗ると、東電の技術畑全体の責任者の武藤 副社長が隣の席に座ったの で、なぜベントが遅れているのかという点を聞いたことは事実です。もともと、東電本店から官邸に来ていた武黒フェ ローに聞いても分かりませんというので、 現場の責任者に会うことが必要と考えて現地に行ったのだから、東電全体の技術責任者が隣に座れば、ベントについて聞 くのは当然だ。
池田さんの調書の34から35ペー ジでは武藤副社長のことを「武藤さんが(技術畑で)もっとも遠い(偉いの間違いか?)人です。何を言っているのか さっぱりわからないですよ。(中略)普段 の方針とかも声は小さい」と池田さん自身述べている。バスの中でも武藤さんの声がよく聞こえず、そのため私の声が大 きくなっていたかもしれない。池田さん は「怒鳴った」と表現していますが、私は重要なことを聞いたと思っている。
また池田調書の5ページで、「菅の態度に ついては、大変遺憾だと思うのです。特に民間人に、『一体なんのために俺がここに来たと思っているのだ』これは本当 に呆れた」と述べられている。この点フジテレビの取材でも説明したが、私が言った意味が誤解されたようだ。事実は次 の通り。
バスを降りて免震棟に入ると「並んでください」と言われ、中で並んでいた人の列の 後ろに並ばされた。しばら く並んでいて、その列が外から帰ってきた作業員の被ばく線量を計るためだということが分かり、「私は作業員ではな く、吉田所長に会いにきたのだ」という趣 旨のことを言った。この時の発言を池田さんは誤解したようだ。
私が吉田所長と会った場面につい、次のように池田さんは証言している。「要するに ベントについて言って、最後は決死隊を作ってでもやると言ったので、そこはちょっと落ち着いた。菅は落ち着いていな かったけれども、一応ちょっとね。」
私が現地に来たのは、住民避難を判断する原子力災害対策本部長として、ベントがな ぜ遅れているのか、放射性 物質の放出がどうなるのかを知るため。責任者の吉田所長から説明を受け、この言葉を聞いたので納得して、会談を終 え、出発した。この場はほとんど私と吉田 所長二人の間のやり取りで、怒鳴る必要もないし、吉田所長に対して怒鳴った覚えもない。
私に批判的なマスコミは、当初は吉田調書をもとに、私と吉田所長の対立をあおろう とする意図を持った報道 が多かった。しかし、撤退問題も私と吉田所長の食い違いではなく、東電本店の清水社長とと吉田所長の考えが食い違っ ていたことがはっきりしてきた。そこで 今度は池田調書での証言をもとに、「怒鳴った」というイメージを強調する報道が増えてきている。イメージではなく、 事実をきちんと押さえ、事実関係につい て両説がある場合は両方の意見を報道すべきだ。
そして報道関係者はもっと声を大きくして、公開されていない東電関係者の調書と東 電のテレビ会議の全面公開を要求すべきだ。
特に、読売や産経は事故当時のことについて、政治家批判は熱心だが、東電に対して 腰が引けている。東電の資 料が全面公開されれば、原発推進に障害になるから、東電に資料公開を迫らないのだとしたら報道機関として失格だ。そ うでないことを信じたい。事実関係を はっきりさせ、今後の原子力政策をどうするべきかの議論に役立てるべきだ。
池田さんがこの時のことをご自分のサイトで詳しく書かれています。12日の分を 取り上げておきます。
池田元久公式 ウェブサイトより
2011 年12月19日 福島原子力発電所事故3月11日~15日/2011年メモランダム(覚え書)
…略
3月12日(土)
…略
午前7時10分過ぎ、福島第一原発のグラウンドで黒木審議官、内堀副知事、武藤栄東電副社長とともに菅総理を出迎え た。一行はそばに待機していたバス に乗り込んだ。前から2番目窓側に総理、その隣に武藤副社長、後ろの座席に斑目春樹原子力安全委員会委員長に座ってもら い、通路を挟んだ反対側に現地対策 本部長が座った。総理は武藤副社長と話し始めたが、初めから詰問調であった。「何故ベントをやらないのか」という趣旨 だったと思う。怒鳴り声ばかり聞こ え、話の内容はそばに居ても良く分からなかった。
免震重要棟に玄関から入った。交代勤務明けの作業員が大勢居た。
「何の為に俺がここに来たと思っているのか」と総理の怒声が聞こえた。これはまずい。一般の作業員の前で言うとは。
2階の会議室で菅総理は武藤副社長、吉田昌郎第一原発所長から、事故の状況説明を聴き、特に第一原発のベントの実施を強く求めた。吉田所長は総理の厳しい 問い詰めに、「決死隊をつくってでもやります」と答えた。
やりとりの合間に、黒木審議官は、第二原発にも原子力緊急事態宣言を発令することと、3km圏内の住民 に対して避難の指示をすることについて総理の決裁をとった。
また、総理は、県副知事に対して、住民へのヨウ素剤配布などについて質問した。東電側にだけでなく、副 知事や斑目委員長に対しても総理の口調は厳しかった。
総理は会議室を出てから、現地対策本部長の背中に手を置き「頑張って」と激励した。しかし、総理の態 度、振舞いを見て、同行した旧知の寺田学補佐官 に「総理を落ち着かせてくれ」と言わざるを得なかった。また、政権の一員として、同席した関係者に「不快な思いをさせ た」と釈明した。
視察を終わって、総理がこの時期に現地視察をしたことと、現地で総理の態度、振舞いについて、指導者の 資質を考えざるを得なかった。かつて中曽根総 理が在任中、座禅を組んだことを思い出した。座禅などを組まなくても良いが、指導者は、短い時間であっても、沈思黙考す ることが必要だ。思いを巡らせ、大 局観をもって事にあたらなければならない。そして、オーケストラの指揮者のように振舞うことが求められる。 …以下略
ここまで言われて、まだ恥とも思わないどころか、動画の公開まで言い出すのですから、やはり、常人には理解できない 人間ですね。何を根拠にこれ程の自信が持てるのか。火病を持った人としか思えないですね。