外務省への風当たりがどんどん強くなっているようです。青山さんが言えなと言っていた外務省が動揺したと言う韓国の発言も藤岡さんが書いてくれています。
英語の発言については、語学に強い泉ユキヲさんが見事に解説してくれています。もう外務省の逃げるところはないでしょう。早く解体してください。
自民党も遅ればせながら動き出したようですが、どこまでやる気があるのか分かりません。どうせマスコミあたりに叩かれて腰砕けになりそうな気もしま す。そんな情けないことにならないように、外務省解体、韓国との国交断絶まで突き進んでくれることを本の少しだけ期待したいものです。まあ、無理のような 気がします。
産経ニュースより 2015.7.10
【世界遺産登録】 約束が違う! 自民党が「強制労働なし」決議へ 「河野談話や慰安婦問題のように誤解将来に残す」
自民党は10日、外交部会などの合同会議で、世界文化遺産への登録が決まった「明治日本の産業革命遺産」に関し、朝鮮半島出身者に対して強制労働がなかったことを改めて確認することを近く決議する方針を決めた。同日中にも決議案の作成に入る。
同会議では、6月下旬の日韓外相会談で、登録に協力することで一致していたにもかかわらず、韓国が世界遺産委員会の審議直前に「強制労働」を主張したことに「約束が違う」などと不満が出た。
また、同委員会で日本政府が述べた「forced to work(働かされた)」の意味が韓国メディアなどの喧伝で、強制労働を日本政府が認めたよ うな誤解が世界中に広がっているとして、「しっかり説明をしないと、河野談話とか慰安婦問題のように誤解を与えたまま、将来につながってしまう」と懸念す る声も上がった。
まずは、藤岡さんの外務省が動揺した原因です。
facebook 藤 岡 信勝より
世界遺産登録をめぐるドイツ・ボンでの日韓間の事前交渉で日本側が慌てたのは、韓国側が「三菱重工長崎造船所の大型クレーンが現 実に稼働したのは1918年」と指摘したからです。日本政府が「1850年代から1910年まで」の産業遺産であることを根拠 に、「時代が違う」として来たことの矛盾をついたのです。昨日発売の『週刊文春』25ページに書いてあります。それで日本側が狼 狽して、あの問題表現を飲まされる結果につながったのです。野球でいえば、予想外のバントでピッチャーを心理的に動揺させて、次 の悪投を誘う、といった作戦と同じです。こういう時、どうするか。外務省の役人が知らなかったことは問題ではありません。人間は 森羅万象のことを知悉することはできません。私が担当者なら、韓国側の当事者に次のように言い返します。
<次の三菱重工長崎造船所の沿革年表を見ろ。これはwikiの資料だ。
1857年(安政4年) 江戸幕府直営「長崎鎔鉄所」の建設着手。
1860年(万延元年) 「長崎製鉄所」と改称。
1861年(文久元年) 完成。
1868年(明治元年) 官営「長崎製鉄所」となる。
1871年(明治4年) 工部省所管「長崎造船局」と改称。
1879年(明治12年) 立神第一ドック完成
1884年(明治17年) 三菱経営となる。「長崎造船所」と改称。(三菱重工業は、この年を創業年としている。)
1887年(明治20年) 設備の払い下げを受ける。
1893年(明治26年) 「三菱合資会社三菱造船所」と改称。
1896年(明治29年) 第二ドック完成。
1903年(明治36年) 第二、第三船台完成。
1909年(明治42年) 150トンジャイアント・カンチレバークレーン(ハンマーヘッドクレーン)をイギリスより購入。現在も稼働中[2]。
1912年(大正元年) 第一船台にガントリ-クレ-ン完成。
1915年(大正4年) 戦艦「霧島」竣工。(戦艦「榛名」と共に民間造船所初の戦艦建造)
1917年(大正6年) 「三菱造船株式会社長崎造船所」と改称。
1923年(大正12年) 電機工場が分離独立し、三菱電機長崎製作所となる。
これでわかるとおり、起点は幕末の1857年で、1909年にはハンマーヘッドクレーンをイギリスから購入し、これは現在も稼 働している。あなたが言う、1918年など、この沿革年表にも記載されていない。大体、歴史というものは社会現象を扱うもので、 社会現象にはすべからく100パーセントということはない。例外は付きものだ。貴方は歴史を書いたことがあるか。書いたことがあ る人は必ず分かることだが、「ルネッサンス」を何年から何年と決めてみても、例外的に同じ現象はもっと早い時代で起こっているこ ともあるし、あとの時代にずれ込んでいることもある。それは「宗教改革」でも、「産業革命」でも同じことだ。日本政府が 「1850年代から1910年まで」としたのは、目安としてそういう風に年代を括ったからで、かりに例外があったとしても、そう いうことは歴史では当たり前のことなんだよ、○○殿>
こんな程度の切り返しは、私でも即座に出来る。要は「肚」の問題なのだ。知識がなくたって、その場でスマホで検索すれば一発 だ。ひ弱な優等生の外務官僚は、こういう風に開き直って論理でたたかった経験がないのだろう。
自分たちが何のために交渉しているのかの意味も解ってないのじゃないでしょうか。つまりは、日本の名誉を守ると言う気概が最初からないから直に譲歩する解決方しか思いつかないのでしょう。
英語力についての泉さんの鋭い批判です。外務省って英語も出来ない人が出世できるんですね。何のための外務省でしょう。
BBさんが何時も言っている皇太子妃殿下の英語力の酷さも当たり前なのかも。
文春新書『英語学習の極意』著者サイトより Jul 9, 2015
Forced to work の稚拙な英語! 韓国との論戦、わたしならこう英語発信する
ネクラな文学少女と性悪(しょうわる)番長の戦いだった。
ネクラな文学少女は英語の実力もなかった。いったん forced to work という用語を使えば、日本国内向けに「強制労働を意味するものではない」と言ってもダメである。話にならない。
英語で forced to work といえば、physically forced to work under unreasonable conditions and without payment(不当な労働条件のもとで、賃金支払いもなしに労働することを暴力的に強制される)という意味になる。
これは当たり前です。
それが分らない程度の英語力で「外交」ごっこをやられては、たまらない。被害者は納税者たる日本国民だ。
■「徴用」を英語でどう言うか ■
喧嘩の聴衆は高い英語能力のある人たちだ。もっと高等な英語を使うべきだった。「徴用」を、霞が関の文学少女らはこのように表現すべきだった:
A certain number of Korean-Japanese workers were legally recruited and obliged to work. They were paid at normal rates as much as other non-Korean Japanese workers.
(一定数の朝鮮系日本人労働者が法にもとづき募られ労働を義務づけられた。彼らは、朝鮮系でない日本人労働者らと同じく、通常の給与を得ていた。)
ここまで言えば、各国の聴衆は「なァんだ」ということになる。
徴用は「自国民を法に基づいて募った」のであり「朝鮮系であるか否かで差別されず、通常の対価を支払われる」。ここがポイントであり、むしろこれを宣伝する絶好の機会にすべきだった。
Korean-Japanese workers といえば、他国の労働者を他国から拉致したわけではないこともハッキリする。国際場裡(じょうり)は「言ったもの勝ち」である。
■ 文学少女にヘンシ~ン ■
韓国が吹っかけてきた今回の喧嘩だが、日本側も最初のうちは
「今回の遺産登録は明治日本の産業革命がテーマなのだから、昭和時代の徴用はirrelevant(関連なし)なのである」
と門前払いを試みていた。ところが性悪番長に門前払いは通じない。
外野席の声: 「なんか、よく分かんないけどサ、ま、日本史なんて興味ないんだけどサ、とにかく喧嘩だけは止めてくれるゥ?」
内野席の声: 「そこをうまくまとめるのが外交官だろうが。うまくやれ」
霞が関紳士は性悪番長の前で、かぜん文学少女に変身する。
「そうよね。人って、エデンの園みたいに、働きたいときだけ働くのが、あるべき姿よね。個人の意思を最大限に尊重しなきゃいけないんだわ。徴用も<働かされた>ことは確かよね。そうだわ、毎日遅くまで
残業しているわたしたちだって、<働かされてる>ことは同じよ。悲しいことよね。みんな、forced to work なのよ」
文学少女に言わせれば、日本のサラリーマンはみんな揃って forced to work だろう。
「forced to work って、そのていどの意味で使ってみたの、フフフ」
■ デマか、まことか ■
ネット上には外務省の無能への失望の声が飛び交っているが、中には出所不明のこんなものもあった:
≪自分も今日外務省に電話させて頂きました。自分の場合は北東アジア政策部につないで頂き、「ユネスコ登録のため韓国に譲歩してしまったという認識は 持っているのか?持っているなら今後の対応について考えがあるのか?」等々を外務省 北東アジア政策部に聞いてみましたが、そちらでも「何故ユネスコ大使が韓国に譲歩したのか?」といった雰囲気でした。
対応して頂いたかたが はっきりおっしゃったことは
「軍艦島には 246人の日本人に徴用の事実はありましたが韓国人の徴用は全くありませんので、外務省としては譲歩するような話ではないと言うことです」
と力強くおっしゃっておりました。
今後を見守ってまた電話したいと思います。≫
あの~、外務省に、北東アジア政策部などという部署はないようですが……。デマか、まことか、よくわからない話です。
とにかく政治にお願いしたい。韓国・朝鮮国および中国がらみの論争は、領土問題から文化交流にいたるまで、英語発信力のレベルを上げてもらいたい。
■ わたしならこう説いてまわる ■
わたしが外交官だったら、外野席のすべての外交官たちにこう説いてまわったろう。
If you support Korea's position, by the same token you should say that all the cultural heritages in Americas and Europe may have to carry a description of how the will of indigenous people there were ignored and disrespected, or how the invading immigrants deprived the indigenous people of the relevant sites.
You may say it is irrelevant. What the Koreans are saying right now is even more irrelevant.
We are discussing cultural heritages in Japan proper, not in Korean Peninsula.
(韓国の言っていることをあなたが支持するとすれば、北・中南米とヨーロッパのすべての文化遺産は、先住民たちの意思がいかに無視され軽視されたか、あるいは、侵入した移民らがいかに先住民からその場所を奪ったかについて、語らなければならないでしょう。
それは話が違うと言いたいところでしょう。いま韓国が言っていることは、もっと話がちがうのですよ。
今回議論しているのは、日本本土の文化遺産であって、朝鮮半島のものではないのです。)
いまの外務省の事務屋さんらに、それを求めてもムリ、なのだろうか。外務省の元気な声が聞きたい。文学少女は願い下げだ。
それにしても、今回の喧嘩、最大の敗者は韓国だ。韓国のおかげでそれなりに儲けてもきた九州人たちを、決定的な韓国嫌いにした。
後ろで ほくそ笑んでいるのは、例によって中国共産党だ。
日本の歴史もしらずに日本を誇れることも無く愛国心もない上に、英語力もない者が外交をやっているから、今までの外務省の日本を貶める外交が展開されたということでしょう。
そんなことも知らない私は、外務省の人は皆語学だけは素晴らしいのだろうと思ってました。根本の認識が間違っていたようです。こんなのでエリートでございますと大きな顔をして外交なんか良くやっていたものです。
やはり、解体して、厳格な試験に耐えられる語学力や交渉力の上に日本の歴史を知って心底日本を誇りととしている人を集めて出直しでしょう。