西側世界から避難轟轟のプーチンですが、数少ない味方もいるようです。ハンガリーのオルバン首相が選挙で圧勝したそうです。
宮崎さんが取り上げてくれています。首相がどんな人なのか知りませんが、LGBTQを事実上禁じる争いで勝ったのは評価出来ます。
世界の指導者が真正面からこの問題と戦わないなか立派じゃないでしょうか。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)4月5日(火曜日)
通巻第7287号 <前日発行>
親プーチンのオルバン(ハンガリー首相)が圧勝
EUは200人の選挙監視団を派遣、野党は弱かった
ブタペストは美しい町である。
川を挟んでブタ地区とペスト地区。漁夫の砦は観光名所で馬車も走っているが、昔のお城である。
川向こうまでチンギスハンの蒙古軍が迫った。マジャール系は元遊牧民であり、ハンガリー語はEU諸国の言語体系とは異なっ た膠着語。フィン語、エストニア語、トルコ語と似た言語体系でモンゴル語、朝鮮語、日本語とも似ているとされる。
ハンガリー国民の93%がマジャール人。ハンガリー語はマジャール語とも言われ、欧州では独特、かつてはオーストリア・ハ ンガリー帝国の首都。ソ連軍に踏みにじられたハンガリー動乱を経験した。
オルバンはNATOの一員ではあっても、ウクライナに武器支援をせず、また通過ルートも断ったが、難民は受け入れている。
選挙結果はオルバン首相率いる「フィデス・ハンガリー市民連合」が135議席を獲得し、圧勝となった。
EUとの関係改善を訴えた野党は56。右翼政党が5%の得票率を超え、7議席を獲得した。
選挙の争点はウクライナではなく、オルバンがプーチンと親しいことも、争点ではなく、「児童保護法」だった。
LGBTQを事実上禁じる同法は、EU諸国とは軌を一にせず、ハンガリーの主権と独立の尊厳を訴えたことが勝利につながり、 EUのリベラル政治家はがっかりしたらしい。
LGBTQと正面から戦ったというだけでも軟弱な指導者とは違います。何だか面白そうな人ですね。
トランプさんに通じるものがありそうです。やはり、重大問題から逃げ回っている腰の引けた日本の政治家とは大違い。
この矜持は見習って欲しいものです。