国内がたがたのChinaがまだおかしなことをやっているようです。何と、セルビアに大型輸送機で地対空ミサイルシステムを送ったようです。
何とも、嫌な感じです。何が目的なのでしょうか。
宮崎さんが報告してくれています。それにしても、Chinaのしぶとさには呆れます。どこにそんな余裕があるのでしょうか。
もう諦めて崩壊すれば良いのですが、何故、これ程までに持ちこたえられるのかが理解できません。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)4月11日(月曜日) 弐 通巻第7296 号
このタイミング! 中国軍大型輸送機6機がセルビアに飛来
なかから出てきた武器システムは西側の疑惑を膨らませた
第一次世界大戦はボスニアのサラエボで、オーストリア皇太子暗殺から始まった。
バルカン半島は「世界の火薬庫」といわれた。セルビアはバルカン半島の覇者だったが、クロアチア、ボスニアとの戦争で NATOが介入したため「敗戦国」となった。
嘗てチトーはバルカン半島を統一し、独自の外交を展開した「ユーゴスラビア連邦」を率いた。90年代の動乱と戦争によって七 つに分裂した。
北からスロベニア、クロアチア、ボスニア&ヘルツェゴビナ、セルビア、コソボ、モンテネグロ、北マケドニアである。そして ボスニアとセルビア以外はNATOに加盟した。
バルカン内戦の折はNATOが空から介入し、民族浄化の戦争犯罪をセルビアに押しつけ、どさくさにアルバニア系住民の多い コソボをセルビアからもぎ取った。(これら七つの国への紀行は拙著『日本が全体主義に陥る日』、ビジネス社参照)。
カソリックが主流はスロベニア、クロアチア。きわめて少数派でセルビア正教徒がいる。
イスラムが主流はボスニア&ヘツツェゴビナ、旧ユーゴではないがアルバニア、そしてアルバニアに侵食されたコソボでも増え ている。コソボの民は元々がセルビア正教会であり、ふたつの世界遺産は正教会である。セルビアが東方正教会系のセルビア正 教。北マケドニアもモンテネグロも正教会系だ。
三十年ほど前にベオグラードで、或る教会を見学し、受付の売店でアクセラリーの土産にキリストを描いたモノを買おうとした ら「異教徒には売れない」と言われた。
セルビアの国境を北へ越えるとルーマニア、ブルガリア、ハンガリー。いずれもNATO加盟国である。セルビアは2014年 にEU加盟申請しているが、いまだに認められない。
ユーロにも加われない状態である。
NATOの主要な加盟国でありながらEU、ユーロに加盟できないトルコは、イスラム教が主流で、欧州主流のキリスト教ではな いから、拒否されるのだと言われる。
4月10日、セルビアの首都ベオグラードのテスラ空港に中国軍の大型輸送機(Y-20)が6機、着陸した。
なかから出てきた武器は西側の疑惑を増加させることになる。アメリカのパトリオット、ロシアのS-300に匹敵する中国の地 対空ミサイル防御網(HQ22)だった。
セルビアはウクライナ戦争では国連のロシア非難決議に賛成、ただしロシア制裁には 加わっていない。EUの加盟条件としてセ ルビアには、武器システムはNATO基準に沿うようにと英米が釘を刺していた。
だが、ブチッチ大統領は、2018年に契約したものだと釈明していた。西側軍事筋は、コソボ奪還という密かな目的があるので はと訝しんでいる。
ウクライナ戦争のどさくさに紛れて腹黒い奴等が蠢いているようです。やはり、もう何が起きても不思議じゃないようです。
人類はいよいよ滅びるのか。それとも、一部が残って新しい地球を作るのでしょうか。何があっても受け入れるしかなさそう。