どうやら西側のロシア制裁は上手く行ってないようです。ガスが高騰してプーチンが喜び、モディと習皇帝が高笑いしているようです。
西側も何をやっているのでしょうか。腹黒い奴等の醜い争いも先は見えないようです。
果たして、西欧はこの冬を無事に越せるのでしょうか。
宮崎さんが報告してくれています。やはり、エネルギーを他国に頼ることの恐ろしさが見事に証明されたようです。
それでも、日本政府は本気で動かないのでしょうか。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)8月31日(水曜日) 通巻第7447号
欧州でガス高騰、8ドル91セントから33ドル56セント
ほくそ笑むガスプーチン、高笑いはモディ、ウハウハは習近平という構図
様々な要素が複雑に絡み合っているが、ウクライナ戦争の裏側で戦われている、もう一つの暗闘、すなわち資源戦争の闇を照射すると、鮮明に浮かんでくるのが次の三つの因果関係だ。
第一はロシアが欧州向けガス供給を激減させ、さらにはタービンの保守作業の遅れなどを理由にたびたびガス輸送を止めている。
このため欧州におけるガス価格は高騰している。日本もすこし価格上昇だ。
2021年五月、欧州におけるガスは8・91ドルだった。開戦前にウクライナに戦雲がただようと、27・23ドルと3倍に跳ね上がり、7月には33・56ドル。およそ四倍となった。
第二は中国の石油ガス企業がほくほくの儲けに沸いていることだ。
ペトロチャイナ(中国石油天然気)の22年上半期の純利益は1・6兆円で55%増加。CNOOC(中国海洋石油)は2・2倍となって純利益は1・4兆円。シノペック(中国石油化工)は8800億円で11%増。
ところがペトロチャイナの生産量は4%増でしかなく、国内需要は中国経済の不振から4%減なのである。
需給関係を見ただけでも純利益の激増ぶりは合点がいかない。
第三が欧州のガス逼迫状況である。とくにドイツ、フランスでガスが高騰している上に、ロシアからのガス供給が停まれば「冬は越せない」という不安が横切る。
とくにドイツは原発再稼働に踏み切る構えである。
これらの三要素をならべて見ると謎が解ける。鍵は貿易のノウハウにある「原産地換え」「仕向地不明」「転売」という国際ビジネスの手法である。
インドの「ペトロ・ロンダリング」に関しては小誌でもつたえたように、ロシア石油をインドで精製し、インド産ガソリンとして再輸出されている。これは不法ではなく、シンガポールなどもさかんに行っている。
中国はガスパイプラインをロシアや中央アジア、シベリアに張り巡らせており、ガスをLNGで欧州へ輸出している。カラクリは、欧米のロシア制裁を逆利用 して、太っている国があるということ。だからラスプーチンではなく、ロシア大統領はガスプーチンと呼ばれるようになった。
ユダヤ商人のあくどさの上を行くのが華僑、その上を行くのが印僑。しかし、そのうえがレバシリ(レバノン、シリア)というフェニキア人の末裔だ。そういえばカルロ・ゴーンはレバノン人だったっけ。
ドバイはロシア人が大きなチャイナタウンがあるが、ここにもロシア人が大量に出没している。
何だか世界は腹黒い奴等のやりたい放題のようです。やはり、平和ボケのお子ちゃま日本には歯が立つ訳はないですね。世界に利用されてボロボロになるのでしょうか。