イギリスに埋め込まれたカースト制で苦労しているインドですがその名残りでしょうかやはり階級意識が強いようです。
政治家も家系が大事なようです。ガンディー一家も同じようです。そんなガンディー家の息子が父の行動を再現しているそうです。
宮崎さんが取り上げてくれています。インドもウシハクの国なのでしょう。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)9月9日(金曜日) 通巻第7457号 <前日発行>
インドでガンディー家のラーフルが1500キロを「新・塩の行進」
国民会議派の捲土重来をねらい独立の父ガンディーの塩行進を再現
ラーフル・ガンディー(国民会議派前総裁。国会議員)が率いる行進は9月7日に出発した。150日をかけて、1500キロを行進するという。
由来は1930年に「無抵抗」を叫びアーメダバードから海岸まで386キロを行進したガンディーの「塩の行進」の故事にならう。
ラーフル・ガンディーはラジブ・ガンディーとソニア夫妻の次男。インドの名門、ネルー家の跡取り。曽祖父はネルー、その娘がインディラ・ガンディ(祖母にあたる)、その子がラジブ(父親)、皆が悲劇にとりつかれたかのように暗殺された。
ラーフルはハーバード大学からケンブリッジに学び、2017年に国民会議派総裁に選ばれ、首相選に望むところを母親のソニアが諭し辞退させた。ソニア未亡人はイタリア人である。
南アジアの政治は名門一族が担うことが多く、パキスタンのブッド、バングラデシュのハク、スリランカのラジャパクサ家、ミャンマーのアウン家など。
一方、インド政治は国民会議の選挙惨敗がつづき、人民党のモディが首相を務めるが、次の総選挙は2024年。さすがにモディの人気にも影が射している が、野党の勢いも乏しく、宗教政党、地域政党、共産党、過激左派政党、地球市民派など様々。地域によっては聞いたことのない政党が伝統的に議席を獲得して いる地方選挙区もあり、なにしろ14億の民、21の言語、ヒンズー教徒が圧倒的とは言え、15%のイスラム信者。少数のカソリック、仏教にくわえて極少数 のゾロアスター教がある。
治めるには一筋縄ではいかない。
どうやら世界はまだまだウシハクと言うか貴族社会でしょうか。日本のようなシラス国を世界どころか日本も理解する時代は何時のことやら。