Chinaの『借金の罠』作戦は止まるところを知らないようです。今度はザンビアだそうです。
宮崎さんが詳しく報告してくれています。Chinaの魔の手はあらゆるところに伸びているようです。
やはり、Chinaを一日も早く叩き潰すことこそが世界がやるべきことでしょう。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)9月18日(日曜日) 通巻第7467号
『借金の罠』、こんどはザンビア(旧北ローデシア)に焦点
嘗て5万人の中国人労働者がやってきて鉄道を建設した
内陸国家の典型はザンビア。世界に有名なのはヴィクトリア瀑布。産業としては銅鉱山。英国植民地時代は北ローデシアで、農業が栄えた。南ローデシアは現在のジンバブエだ。
中国が這入り込んできたのは毛沢東時代で、タンザニアへ抜けるタンザン鉄道の敷設には嘗て5万人の中国人労働者がやってきて工事にあたり、百数十の犠牲がでた。
「鉄魂公園」を造成し、そこは墓地を兼ねる。中国から来賓があると、この公園で記念式を行うのが通例で、現在はヒチレマ大統領だが、パンダ大統領時代(2008-11)からザンビアは中国にのめり込む。名前が共通だったから?
公園入り口の大きな石碑は中国語で「鉄魂」と大書されている。
面積は日本の二倍もあるが人口は1800万。電力は水力でまかない、輸出の殆どが銅、北部はカバーベルトと呼ばれ、首都ルサカは海抜1200メートルの 高原都市である。銅は一時期、ザンビアの輸出の90%を占め、中国企業が労働者を過酷な条件で酷使し、給与不払いもあったため反中暴動が起きたこともあっ た。
中国は交渉の際に必ずタンザン鉄道を持ち出し、その「鉄魂」を強調する。げんに22年5月31日に習近平とヒチレマ大統領は電話会談を行ったが、「全天候型の友好関係だ。中国は『タンザン鉄道精神』(鉄魂)でのぞむ」等と習近平は発言している。
「中国の「借金の罠」が言われるようになった。2020年ザンビアはアフリカではじめて債務不履行に陥り、IMFと救済交渉を開始した。対外債務170 億ドルのうち、60億ドルが中国からの借金と判明した。先頃、IMFは14億ドルの緊急融資を行い、さらに残高のうち84億ドル分に関して「救済プログラ ム」の交渉を始めた。
最大のネックが中国で、契約内容や融資条件を公開しないのだ。
こんなChinaを放置しておくことは自分の首を締めることです。やはり、世界は覚悟すべきです。