ウクライナは益々混沌としてきたようです。何と、ドネツク、ルガンスク等が住民投票でロシア編入を決めたそうです。
宮崎さんや及川さんが報告してくれています。下でも書いたようにこれから何が起きるのか。今後の波乱が心配です。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)9月22日(木曜日)弐 通巻第7472号
ドネツク、ルガンスクで住民投票はパロディか茶番か
ロシア軍、劣勢挽回に予備役30万人を動員へ
9月21日、ロシアのプーチン大統領は、予告から一日遅れで「重要演説」を行い、予備役などを「部分的動員」する大統領令に署名したと発表した。
予備役の動員計画は前々から準備されていた。同時に高給を謳って外国人志願兵を募り、一部の報道は囚人の動員を行っているという。
動員される対象は軍隊経験がある予備役に限られ、規模は30万人。ハリコフ州をウクライナに奪回されたのは兵員不足が原因とされるからだ。
ロシア軍は英米が供与したハイマース、155ミリ榴弾砲によって、いきなり劣勢に陥った。ドローンも不足し、イランから緊急に600機の供与を受けた。
プーチンはウクライナ侵攻をあくまでも「特別軍事作戦」と呼称するのも、もし「国家総動員」発動となると、ロシア国民の反発が予測される。げんに予備役招集決定でも、反対デモが組織され、600名ほどが逮捕された。
東部ドンバス地域(ドネツク、ルガンスク両州)の「解放」をめざす軍事目的を全面に掲げるプーチンは、「領土保全が脅かされれば(核兵器を含む)あらゆ る手段を講じる」とした。ゼレンスキーはすぐに呼応して「核兵器を使うはずがない」と演説したが、西側軍事筋は「戦術核」のオプションをまったくのゼロと は想定していない。
ロシアはドンバスと南部2州で23日から四日間、「ロシア編入への賛否」を問う「住民投票」を実施するとしたが、「パロディ」とマクロン仏大大統領が皮肉ったように世界から反撥の声があがった。
やはり、プーチンは負けを認める気はないのでしょう。
及川さんも今回の編入を取り上げてくれています。
さて、プーチンの足掻きは成功するのでしょうか。いよいよ第三次世界大戦も有り得るのでしょうか。