明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



人形の芯に盆栽用のアルミ線を使っているのだが、次の作品を始めようと思ったら切らしていたので、西葛西の日曜大工センターに行く。駅から汗をかきながら歩き、到着してみると、工事をしていて跡形も無い。しかたがないので、あたりの金物屋に訊くがどこにも置いていない。一度帰宅し、ネットで検索。銀座方面に出ようと思っていたので、デパートの園芸店を探す。昔、デパートの屋上といえば、ペットショップと園芸店と決まっていたものだが、どこも撤退してしまったらしい。イライラしながら、ネットで探してようやく注文。明日届くようだが、もうがまんできない。いつもの太さではないが、南砂町のドイトにあったので、再び出かける。作りたくて鼻息が荒くなっている。発情し、血に飢えた財津一郎の如し。こうなると誰も私を止める事はできない。帰宅後、粘土に襲いかかるように始める。この快感は、喉が渇いたあとのビール一杯の比ではない。完成した首を持ち歩くのは、ワザと自分を焦らして、爆発的に取り掛かるためでもある。

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