明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



今日も朝食にT屋に行くと、中3まで裸足だったKさん。普段でも滑舌が悪くて、いってることが良く判らないが、酔っているから半分しか判らない。聞くと昨晩、本命の女性を居酒屋に呼んでおいて、帰れと追い返してしまったらしく、何でそんなことしたんだろう、と落ち込んでいる。(顔は笑っているので落ち込んでるように見えない)相手の女性は店で大騒ぎだったらしいが、Kさんまったく覚えていないそうで、「そうとう怒ってたから、俺が横に別な女を連れてたのかもしれない。それしか考えられない」。ずっと同じことを繰り返している。居酒屋の女性を口説いて飲みに行っては、相手の方が強くてつぶされているらしい。60になるというのに、「俺は女にはまだ夢を持ってるんだ」などとヌカしている。カウンターの中の奥さんと、笑いをこらえていた。  「ここのHは酔っぱらうと男でも女でも喧嘩するけど、俺は女にはそんなこと絶対しないんだけどなァ」。「?!昨日ウチのと一緒だったの?」と奥さん。「いたような気がする」。新たな登場人物に、同時に顔を見合す私と奥さん。「今、妙なストーリーが頭に浮かんでるんですけど」と私。「私も」苦笑いの奥さん。「Kさん、横にいたのは女じゃなくて、Hさんじゃなかったの?」「ウーン。そんな気もする」。どうも鍵を握るのはこの店の主人のHさんのようである。10時になると二日酔いで、人を刺し殺してきたばかりのような顔で店に下りてくるが、今日は何故か遅い。二階では鍵を握るどころか、ひょっとして真犯人が二日酔いで寝てる可能性もでてきた。しかし私は、この件の真相解明にまったく興味がないので、お先に失礼したのであった。

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