明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


オークションで落札した三島事件当時の週刊誌、三島由紀夫特集6冊届く。直後の各界のコメントには、トンチンカンな物が多い。三島の追悼文としては、何かで読んだ澁澤龍彦のものが、さすがに一番判っていると感じる。
『徹子の部屋』に今拓也、岩崎宏美夫妻。今さんはK本でよく会う。常連席に座っている所を向かいから見ると、蛾の中に蝶が1匹混じっているように見えると誰かがいっていたが、近くで見ると驚くほど色が白い、気取りのない好漢である。宏美さんが酔って帰ってきて床で寝るのは止めてくれ、といっていたが、おそらくK本帰りにもそういうことがあるのだろう。今さんには母と行こうと『レミゼラブル』のチケットを今年の始めに、すでに頼んである。
制作中のI氏像、ロクに寝ないで作っているが、8時頃になると近所の居酒屋から、運送会社を定年のKさんからのメールが来る。“仕事がんばって”。忙しいのを知ってるから、それだけだが、12時過ぎる頃になると再び“待ってたけどもう帰ります”と来る。 仕事を終って、あとは寝るまで飲む、という堅気の生活が長いKさんからすると、寝る寸前まで作り続け、時に道具を持ったまま寝てしまい、目が覚めたらそのまま作り始める、というようなケジメのまったくない、私のようなズルーっとした生活は理解が出来ないようである。たまに“気分転換に”というメールが来るが、“女がいなかったら死んだほうがマシ”とうKさんの、ロレツがまわらないまま、語り続けられる女性の話は、確かに気分転換に最適であり、夜明けごろには、こんな馬鹿々しい話をずっと聞かされていたのだ、寝て起きたら絶対作るぞ、という気にさせてくれる。

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