明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


昨年母からの電話で起こされ頭を上げた瞬間に思いついた寒山拾得の背景を本日いよいよ撮影、と思ったら晴天。陰影を出さないためには曇天でないとならない。逃げやしない、慌てる事もない 以前同じマンションにいたフリーの映画プロデューサーから電話。ある画家から連絡が着て、近々アトリエに行くという。以前画家のドキュメントを撮るという企画を立て、正式に発表されカメラを回していたが、画家と監督のそりが合わず頓挫したことがある。私の処女出版『乱歩 夜の夢こそまこと』(絶版)を渡してくれ、銀座の個展に一緒に行きサインを貰った時は、金のサインペンが買ったばかりだという画家の靴にぽたりと落ちて本人も慌てたが、私はもっと慌てた。 私の『男の死』を持って、一緒に行かないか、と言うので「それはちょっと…。プリントしておくので、持って行って下さい、」というと「駄目だよ自分で見せなきゃ。」それは怖過ぎる。一度行った時に、こんな奴を連れて来るって言って、それで良いっていったらにして下さい。」 何しろ薔薇十字社版『男の死』は当初、三島と画家の二人の写真集として企画された物だからである。画家が足を怪我している間に、三島はとっとと撮り終え、とっとと逝ってしまった。

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 アートコレクターズ(生活の友社)引用の美学 存在しないものを撮る 石塚公昭


『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube  


『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載12回『大つごもり 樋口一葉



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