明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



私が余計なことを言ったせいの『タウン誌深川』の鏡花特集。編集長が締切寸前まで大変だったようだが、そのかいあって、鏡花ファンが深川を訪れる際のガイドブックに最適な物となっている。私が余計な事を言ったのも、昨日書いたように、〝幻想小説家〟の鏡花を、全くの書斎派で、空想で書いていた、と勝手に思い込んでいて、勝浦の神社に行ったら、まったくそのままで、現場で読んでいたら、取材中の鏡花が、石段を上がって来て私とすれ違いそうな気分を味わった。また本誌にも書いたが、『葛飾砂子』を読んでいたら、作中の乗り合い舟が、こちらに向かって来る。実際舟が通る訳でもないのに、本を持ったまま作中〝土左衛門塚〟などと言って出てくる平久橋のたもとの波除碑を見に行った。これらの経験から、現在訪れる人の参考になるような特集号が出来やしないか、と提案だけなら誰でも出来る訳で、鏡花作品の現在を取材は大変であったろう。またこんな特集といえば〝ご存知〟東雅夫さんの『妖しき水辺の誘惑ー鏡花と深川めぐって』。という訳で、深川在住の方は勿論、これから深川を訪れる鏡花ファンにはお薦めの一冊となっている。
『タウン誌深川』A5サイズ/64頁定価300円+税 問(株)クリオプロジェクト03ー3641ー0071

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 アートコレクターズ(生活の友社)引用の美学 存在しないものを撮る 石塚公昭


『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube  


『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載13回『月に兎 泉鏡花




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