『蘭渓道隆面壁坐禅図』完成。坐禅は視線を前方に視線を落とすようにするそうなので、その辺り工夫を要した。予定どおり坐禅窟の入り口開口部を光背に見立てたが、はるか遠方上空に龍が浮かび、それが禅師の頭上から法の雨を降らせているように見える、と思ったが、そもそもクドくやり過ぎか、と思っていたところに、やってみると頭上に小さな龍が浮かんでいるようにしか見えない。陰影がなく平面的なので、こんな時は距離感が出ない。龍の法の雨は別の機会に。『蘭渓道隆天童山坐禅図』はほとんど背景は出来ているつもりだったが、気が変わってきて、当初、ポイントとするつもりで石質にもこだわった岩を削除した。お約束の滝に松の枝。 しかし松は盆栽だし、岸壁は石ころだし、人形だし写真だし。オーソドックスにやる方が面白いだろう。これを2メートル超のプリントに。大好物の甘美な孤独感。
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