明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 




今年から取り組んでいるモチーフは、いよいよ話し合う相手も周囲には絶無となった。コロナ禍も相まって、孤独感もいよいよ深まって来たが、これは鍵っ子だった幼い頃から好物とするところであり、おそらく今まで作って来た作品の、様相は違えど彩りを添えていただろう。大きい声ではいえないが、このコロナ禍は幼い頃夢みた、どこかの王様に石の塔に幽閉され“宿題や算数などやらないで良いからここで一生好きな事だけをしておれ。図書室もあるし、クレヨン画用紙使い放題ぢゃ”の状態に似ている。そんな私を憂いた母は、私に”みんなが困っている時に嬉しそうな顔をしてはならない“とチック症になる程うるさく伝えたのであろう。さすがである。 そんな訳で,、むしろ数百年前の絵師とばかり交わっているような今日この頃であるが、こうして振り返ってみると、必然的に到達すべきモチーフであった、と風狂の人一休宗純の顔を見つめながら想うのであった。



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