肝心なことは後回し、ぐずぐずしている私だが、作ることになると決断は早く、先週まで、ほとんど考えもしなかった人物を今週は作る気になっていたりする。一休和尚が尊敬した人物に大徳寺の開山、大燈国師がいる。一休の横目でこちらを見ている肖像画は、おそらく大燈国師の横目の頂相をミーハー的に真似たのではないか?さらに悟りを開いた後に20年間、五条橋あたりで乞食の中で暮らしたという。それを知った時点で大人物の予感にその気になる。〝衣類や食物のために修行するな、理屈ではない。ひたすらに打ち込め。たった一人、ボロ小屋で野菜を煮て一日を過ごしたとしても、自分とは何かを明らかにする者こそが私の弟子である“ 私はずっと他人ばかり作って来たが、その原動力は自分とは何か?であったことにようやく気付いた。