平成24年7月15日(日)
熊本地方は気象台が初めて表現した「今までに経験したことのない大雨」に襲われ、死者22名、重体1名、行方不明8名(14日現在)等大きな被害をもたらしていることはテレビ、新聞の報道の通りです。有明海には阿蘇を源流とする氾濫した白川を初め大小の河川が流れ込んでいます。写真の通り、土砂崩れや河川の氾濫で流されてきた流木などの瓦礫が次々に海岸に漂着しています。
一瞬にして家が倒壊し、犠牲になった方々もいます。心から冥福を祈ります。遺族のご心労はいかばかりでしょうか。
足の踏み場もない瓦礫です。普段はここを漁業者の車両が沖合まで通っていく海の道です。
この大木は長さが10米有余あります。途中でポッキリ折れています。
普段はきれいな波打ち際は悲惨な状況です。撤去には相当な時間がかかることでしょう。
今、秋の渡りの前で野鳥が少ないのは幸いです。
プロパンガスボンベも2,3個見られました。昭和28(1953)年の6・26水害では熊本市内を流れる白川が大氾濫して死者・行方不明が500を超える大惨事となりました。この海岸へも多くの遺体が打ち上げられました。災害の恐ろしさを今更ながらかみしめています。
荒尾海岸はオオソリハシシギを初め多くの渡り鳥たちの中継地となっています。そして広い荒尾干潟には野鳥たちが長い旅路を渡っていくための体力を養う多くのエサが豊かに生息しています。