花鳥風月・・・気ままな写真日記

ようこそ、どんこの小部屋へ。ゆっくりくつろいでください。
日常を出来得れば自然と融合したいと思っています。
 

裸のぶつかり合い・長洲の的(まと)ばかい

2006-01-15 | お祭り
 平成18年1月15日(日)

 隣町の熊本県玉名郡長洲町の「的ばかい」は勇壮な男の祭です。毎年1月第3日曜日に行われます。別名「破魔弓祭」とも呼ばれています。今日がその日です。「ばかい」とは「奪い合い」と言う意の方言です。

 八百四十数年の歴史と伝統があります。直径約60cm、重さ約6kgのワラと麻で編まれた的を裸・締込み姿の男衆が神社境内でその的を奪い合い、沿道から有明海へとなだれ込みながら激しくぶつかり合う熱気溢れるお祭りです。「的ばかい」が行われる四王子(しおうじ)神社の境内です。出店も出て、賑わいを見せていました。



 午後1時、爆竹の轟音を合図に裸の男衆150人による的の壮絶な奪い合いが始まりました。



 小学5,6年生の勇敢な少年の参加もあって、一気に盛り上がり、水を掛けられた身体からは湯気が立ち上がり、熱気ムンムンです。



 1時間以上に亘る境内でのもみ合いは、やがて沿道へ移り、最後には海へとなだれ込み、万歳のかけ声と共に終末を迎えます。男達は海辺の激しいもみ合いの名残の潟を付けて、観衆の拍手の中を引き上げていきます。



 神社では、長時間の奪い合いで崩れた藁の的を細かく切り分け、後刻、氏子1軒々々に守り神として配ります。境内には出店に子ども達が群がってはいますが、いつもの静寂さに戻っていました。


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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
男のお祭りですねー。 (green‐tea)
2006-01-15 18:33:28
迫力のある様子が伝わってきました。

日本には いろいろな伝統行事があるのですね!
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北海道は裸は無理? (どんこ)
2006-01-15 19:24:26
 極寒の北海道では冬の裸祭の類ないしょうね。



 九州では他でも類似の祭はたくさんありますよ。
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150分の一人です (元気)
2006-01-16 23:13:45
初めまして。締め込みしてた一人です。自分のブログにエントリーしようかと思って見たもののまだ余韻が強すぎて文章に出来ないもので、ではどなたか書いている人はいないものかとブログ検索をしてここまで来ました。



今回で4回目の参加なんですけど毎回テンパッテて、長洲の町に入って出るまでその状態で風景など全く記憶に残ってません。境内の状態も画像を見てこんな感じだったのかと思う次第です。



2個目の画像の狛犬の左側の男衆、どういう結末になったのか気になります。
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初参加しました (元太)
2006-01-17 06:03:34
はじめまして。祭りの検索でやって来ました。

自分も先日の的ばかい参加して来ました。

しかも今年初めての祭り参加です!

揉みくちゃにされてヘトヘトでとても疲れてましたが、それ以上に良い経験が出来たと思います。

機会があれば、また来年も参加したいですね。



んっ!?4枚目の画像一番左に写ってるのは、ひょっとして俺か!?(まさか…ね?)
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お疲れ様でした (どんこ)
2006-01-17 09:31:00
 元気さん



 150人のうち、公募での長洲町外の人が約半分だと聞きました。これも時代の流れでしょうね。でも、こうして熱心に応募してくれる心意気のある男衆がいればこそ、祭が成り立つのですよね。

 写真は150ショットくらい撮りました。ひょっとして元気さんもこの中に収まっているかも・・・。

 あのジャンプした人のその後の結果は私も知りません。
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初参加!おめでとうございます (どんこ)
2006-01-17 09:38:16
 元太さん



 「的ばかい」初参加のご感想はいかがですか?海ではちょうど干潮になっていて、勇壮な水中での格闘が見られず、ざんねんでした。

 写真はたくさん撮りました。元太さんの雄姿も私のコマの中に入っているかも知れません。縁がありましたら、プリントして差し上げましょう。
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やっぱり祭りはいいですね! (元気)
2006-01-17 21:15:06
どんこさん



70名くらいが一般参加なんですね。明らかに地元の方ではないけど毎回お見受けする人が多いです。呼んでくれた地元の方や公募の方とお話できればいいんですけど、なんせ緊張感の方が強くて軽く食べて締めこむのが精一杯だったりします。締め込みを解く時は落ち着いていて3~4人のを手伝うのですけどね。



2年前にテレビの30分番組で取り扱ってましたけど、地元の出てない若い方が「あの祭りはあの地区の祭りだから・・・」と言ってていろいろあるなと感じました。



ブッチャケ、疲れるし、足痛いし、(場合によっては)非常に寒いし、怖いしなんですけどなんかすっきりしてます。筋肉痛がむしろ心地良かったり。それで来年の日付を頭の隅に入れてワクワクしてます。



150ショットですか?結構絵にならない場所でうろうろしてたので後ろ姿でしょう。祭りの後半くらいに横を見ると多くの場合みんないい顔してて、自分はどういう顔してるんだろうと思ったりしますよ。
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また来年も出てみたい! (元太)
2006-01-18 05:15:56
どんこさん



僕は九州の反対側の大分県中津市近くから参加しました。遠くは広島や東京から遥々来られた方もいらっしゃったそうですね。僕が話を伺った方はもう10年も連続で毎年参加されてるそうで、確か去年久留米のへこかき祭りに参加した時もいらしてたと記憶しております。



的ばかいは今年参加する前まで見物にも来たことがありませんでしたので、実際に参加してその迫力や熱気には驚かされました。祭りが終わったあとは身体中の擦り傷や筋肉痛がいっぱいでもうヘトヘトですけど、不思議なことにそれ以上に「あぁ・・・また来年も出てみたい!」という衝動にも駆られました。もう毒されてますね。(笑) 今年はちょうど干潮だったんですね。去年の画像を見てみると胸まで海に浸かってますね。町のポスターにも載ってましたが、水中での的の奪い合いはすごく良い絵になってますね!



今回カメラを忘れまして、残念ながら自分の勇姿(?)を写真に収めることができませんでした・・・。初対面で図々しいのですが、もしよろしければ僕の写っているらしき写真をプリントして頂けたら幸いです。
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感動することばかり (どんこ)
2006-01-18 10:10:30
元気さん・元太さん



 度々のコメント、ありがとうございます。



 ブログを通して「的ばかい」の裏話の一端が分かり、こういう熱心で、しかも欲得のない方々によって祭が支えられているんだなあと言う思いで、胸が熱くなりました。見物する多くの観衆はこういうことをほとんど知らないのではないでしょうか。

 遠くから祭に参加する男衆にスポットを当ててるといいドキュメントが出来ると思いますけどね。

 知り合いのテレビ制作をプロデュースしている人に話してみます。

 5年前には英語指導助手の外国人や地元の小学校長も参加して、話題になりあるTV局が密着取材した番組を放送しました。



 きっと私の写真にはお二人の姿が写っているかも知れません。お二人だと確認できる方法が分かりません。いい、知恵があったお聞かせください。

 
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例えば・・・ (元太)
2006-01-18 14:11:41
どんこさん



そうですね。150人も参加してたら、もう誰が誰がか状態でしょう。でも150ショットも撮っているのであれば1枚くらいは・・・。

では、こちらから自分の顔がのわかる画像をメールにて送りますので、それを参考に確認してもらえないでしょうか?しかし見たところページ内にはアドレスらしきものが見当たりませんね。とりあえずこちらのアドレスをお教えしますので、こちらに返信頂けないでしょうか?そのあと折り返し画像をお送りします。

お手数かけますが、よろしくお願いします。



ota-jh6@mx61.tiki.ne.jp
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