英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

危機的状況からの脱出

2005年09月03日 | 指導現場にて
本ブログ8/27投稿の『教師の資質』で述べたように、再び同問題で同じ生徒たちに小テストを行った。

結果は、予想通り誰一人として完璧に出来たものはいなかった。ちなみに前回の平均点は23点中10.9。今回は平均点こそ2,3点上がったものの、中には前回よりも点を落とした者もいた。つまり、前回はたまたま正解していたということである。

そして、私は大声で怒鳴り上げた。去年の3月から今の塾に勤めて以来、最も大声を張り上げた瞬間だ。この説教の理由を生徒たちには以下のように説明した。

①先週の小テスト後、答案を回収したが、誰一人として結果を気にするものがおらず、また、その日のうちに出来なかった単語を覚えようと行動に移しているものが見受けられなかった。
②普段から口では「やばい、やばい」と言っているだけで、具体的な行動をしていない。
③赤の他人である僕が、本人以上に生徒一人一人の将来を危惧しているのに、当の本人からは危機感が全く感じられない。
④人生を甘く考えている。
⑤考え方が小学生並。自分で考え、自分で人生を切り開こうとする意思が全く感じられない。
⑥これだけ言われて勉強姿勢が変わらなければ、人間として異常である。

文句を言う生徒は誰一人としていない。当たり前のことを分からせてあげただけだからだ。その後は全員を居残りさせ、23個の単語を完璧に覚えるまでは帰宅させなかった。誰一人として集中力を切らすものは無く、みな真剣に単語を書きまくっていた。

そう、この姿を見たかったのだ。しかし、遅すぎる。センター試験まで後140日しかないのだ。でも彼らが真剣に取り組む限りは、僕も本気で彼らと向き合う覚悟だ。

自分でいうのもなんだが、普段は温和でニコニコして、生徒の前で怒ったり、声を荒げることはまず無い。それだけに、大声を張り上げて喝を入れると、生徒はかなり驚く。実際、今日も半泣きする女子生徒、僕が近づくと手を震わせていた男子生徒もいた。

でも、これだけは彼らには分かって欲しい。怒った後、言い過ぎたのではないかと思い、僕が一番反省し、腹痛を起こし、また、極度の後悔と脱力感に襲われていたことを。
コメント
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