英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

難問ではないけれど・・・

2006年01月19日 | 指導現場にて
前回の投稿記事で紹介した問題は、難問でした。今回は、基本的な問題であるにも拘らず正答率が0%に近い問題です。チャレンジしてみてください。

2003年杏林大学外国語学部の文法問題。
The problem was        we should buy the camping equipment.
① what ② which ③ where ④ from

関係詞についての基本的知識を問うものです。英語指導の現場で関係詞関連の問題を生徒に解かせると、関係詞の基本的な考え方そのものを理解しておらず、感覚で選択肢を選ぶ生徒が多いことに驚かされます。①か②を選ばれた方が殆どではないでしょうか?正解は③で、「問題は我々がどこでそのキャンプ用品を購入すべきかであった」が文意になります。

① what と ② which は、関係代名詞になります。関係代名詞の後ろには、不完全な文章、つまり、主語か目的語が欠けた不完全な文章が続きます。その欠けた単語が先行詞と共通になるわけですから、当然のことですが・・・。しかも、whatの場合にはそれ自身に先行詞the thing(s) が含まれるので、先行詞は必要なくなります。よって、
The problem was what we should buy.
(問題は我々が何を買うべきかであった/問題は我々が買うべきものであった)
となれば、正解になります。

本問では、空欄の後ろの文を見ると、主語(we)も目的語(the camping equipment)もある完全な第3文型の文章が続いています。ということは、関係代名詞では駄目。関係副詞を疑い、where を正解に選びます。しかし、もっと単純に考えれば、where を疑問詞とみなし、
Where should we buy the camping equipment? という文章が、The problem was … で始まる文章の補語として用いられて、間接疑問文になっているとも考えることも可能です。

今回、この過去問を生徒に解かせて、正解率の低さに唖然としました。授業中にきちんと解説したので、本番で間違わないことを祈るばかりです。

コメント
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