プロフィールにも書かせてもらってますが、私は大学時代にドイツ語検定3級に合格しました。
「何だ3級ぐらいで」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、大学で履修する第ニ外国語を、検定試験3級合格レベルまで勉強する人は少ないと断言できます。
私が第二外国語としてドイツ語を選んだのは、日本に抜かれるまではドイツ(当時は西ドイツ)がGNP2位の経済大国だったからです(GDPは経済指標としては当時メジャーではありませんでした)。
受験英語に飽き飽きしていたときに出会った新しい言語。私は、新鮮な気持ちでドイツ語と向き合いました。大学のテストでは教科書は全部丸暗記。英語にはない格変化も全て諳んじることが出来るようにしておきました。その結果、ドイツ語は全て“優”。3年生時には、卒業単位に算入されない随意科目としてドイツ語を履修するほど、のめり込んでいました。
その3年時の授業の教材となったのがウンベルト・エーコ『薔薇の名前』。ショーン・コネリーが主演した映画を見たり、邦訳された原書を購入したりするなど、徹底的な勉強をしていました。
ここまで好きになったドイツ語だったので、「せっかくだから勉強した証が欲しい」と思い、創設されたばかりのドイツ語検定の受験を決意したのです。
3級合格を目指して当時の私が採った勉強方法は、英語の勉強とも共通するものですので、以下に紹介させていただきます。
①参考書を絞る
使用した教材は、文法を理解するための『速習現代ドイツ語』(郁文堂)のみです。あとは、語彙力をつけるために大学の授業で使っていたリーダーの教科書を音読する程度でした。
②毎日やる
大学の講義が終わった後、必ず図書館に立ち寄り、『速習現代ドイツ語』を一単元ずつやりました。
③日々の生活の中で使う
当時のスケジュール帳を見ると、可能な限りドイツ語で書かれています。例えば、自分の誕生日には“Mein Geburtstag”といった感じです。
ドイツ語検定は3級と4級をダブル受験し、見事両級とも合格を果たしました。また、英検の2級にも合格し、同日に3枚の合格証書が手元に届いたので、嬉しさの余り写真を撮ったのを今でも覚えています。