英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
〒396-0023 長野県伊那市山寺305-16

springboard

2007年02月18日 | 指導現場にて
今日の朝9時前、ある高3生から一通のメールが携帯に届きました。
おはようございますm(__)m 今日、いよいよ試験本番です!やれるだけやってきます!!緊張せずに。(^^)/
時間から判断して、試験会場から送ってくれたものと分かります。

彼が通っている高校は、いわゆる“進学校”ではありません。地元でも決して素行が良いとは言えない高校に通っています。

去年の夏休み、「大学に進学して自分の人生を変えたい」と、入塾してきました。第一志望は青山学院大学。当時の彼の実力からすれば、合格は到底不可能。苦痛なまでの努力と忍耐が必要でした。しかし、「浪人してでも青学に行きたい」と彼の意思は固く、今日まで頑張ってきました。

こういうタイプの生徒の場合、現実の厳しさを知ると勉強が長続きせず、すぐにあきらめてしまう場合がほとんどです。そのため、私は英語を教えるというよりも、彼のモチベーションを維持することに努めてきました。

夜、彼の母親に電話して、1時間近く話をしたこともありました。母親も彼の人生を変えるために全面的にバックアップする姿勢で、結果はどうあれ、やらせるだけやらせたいという熱い気持ちをもたれていました。

そして、徐々に実力もついてきて、センター試験では進学校の生徒と比べても遜色ない点数をとることが出来たのです。

先週の最後の授業後、彼は
「先生、ありがとうございました。とにかく青学にぶつかってきます。」
と、言ってくれました。私は彼の半年間の努力を称えるともに、
「大学合格のために勉強できる幸せを感じ、そして、応援してくれる親への感謝を忘れずに、やってこい。」
と送り出しました。進学校にいながらも劣等生で、早稲田合格によって人生を変えようとしていた大学受験時代の自分の姿と重なり、私は思わず目頭が熱くなってしまいました。

彼は青山学院しか受験しておらず、今年合格するのは難しいかもしれません。しかし、この半年間の努力が無駄になることは決してなく、彼の新しい人生の出発点(springboard)になったと確信しています。

そして、試験開始直前にメールをしてきてくれるほど彼の信頼感を得ることができたことに、私も一つの達成感を感じました。
コメント
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