英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

基礎と初歩の違い

2009年12月03日 | 英語勉強法
HUMMERさんが英語の基礎に立ち返り、揺ぎ無い基礎力を構築されるために『英文法講義の実況中継』を購読されたということを知り、私も早速、書斎から引っ張り出してきて読み直しを始めました。

HUMMERさんの勉強量と英語に対する真摯な姿勢は、TOEICブロガーの中ではナンバーワンです。TOEIC985点のHUMMERさんですら、文法の最も基本的なところから書かれている『実況中継』を読んでいるのです。私も大学受験英語指導という職業柄、英文法にはそれなりの自信がありますが、基礎レベルの本著は何度読み返しても、その都度新たな発見があります。

“基礎”って何でしょう。巷では“基礎=簡単なこと”と思われがちです。かつての私もそうでした。そして、“応用=難しいこと”と定義していました。そんな等式が頭にこびりついていた大学時代、そして社会人になってTOEIC800点を目指していた時代は、やたらと難しいことを勉強しようとしていました。例えば、『TOEICで800点取るための・・・・』といった参考書や問題集に手を出しては、難しい内容を追いかけていたのです。

しかし、TOEICで970点を取って英語に多少自信が持てるようになった現在、当時を振り返ると、そのような小難しい内容は、TOEICでは問われず、実用英語を駆使する場面でも滅多に使われないムダな知識が多いと思います。なぜなら、当時の参考書等で学習した内容は難しいというイメージが残っているだけで、具体的にはどのようなものであったか覚えていないからです。

私は、応用力とは基礎を徹底的に追求できる力と定義します。この世に応用など存在しない。すべては基礎の固まり。当たり前に分かっていなければならない基礎的なものが組み合わさって複雑に見えているだけなのです。

先月行った大学見学ツアーの際、竹馬の友である田畑氏が、中・高生にこんな話をしてくれました。
「大学合格に必要なのは基礎力。基礎力があれば大学での勉強も楽しくなる。基礎と初歩は全くの別物ですから、一緒くたにしてはいけません。しっかりした基礎があれば必然と応用力もつくのです」
的を射たり!といった感じです。

大学時代、E・クラプトンの『unplugged』にあこがれてギターを始めた時、多様なコードに左手がついていかれず、嫌になったことがあります。その時、3歳からやっていたピアノに逃げて、一心不乱にピアノを弾きました。コードはギターの基礎。でもなかなか習得できない。ピアノの指練習の基礎であるハノンならどんどん弾けるのに・・・と思ったものです。

話を元に戻しますが、何事においても大切なのは基礎です。事の要は確固たる礎。当たり前の知識を当たり前に駆使できる、そんな無意識の基礎力があれば、TOEIC・英検・大学受験等々どんな場面でも対応できる英語力が体現します。

英語の真髄に迫るべく、分かりきったことをしつこく何回も繰り返していく姿勢を、今後も貫いていこうと思います。

※ブログランキングのランクアップが励みになっています。お時間がありましたら、以下のバナーのクリックをお願いします。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする