英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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関係形容詞 which

2010年01月21日 | 指導現場にて
ある生徒から関係形容詞の質問を受けました。せっかくの機会ですので、関係形容詞の要点・盲点をまとめてみました。



関係代名詞の what, which は、その後ろに名詞を従えて形容詞的な働きをすることがあります。これを「関係形容詞」と呼びます。

関係形容詞の what は all とほぼ同義になり、what little money(なけなしの金)などでお馴染みです。しかし、関係形容詞 which は高校の授業で扱われることはほとんどありません。関係代名詞の所有格 whose との違いも含め、しっかり整理しておきたいところです。

関係形容詞 which は、前の句や節(前文全体またはその一部)を受け、その後ろに名詞を伴います。
The doctor advised me not to eat too much, which advice I followed.
(医者は私に食べ過ぎないように言ったが、私はその忠告に従った。)
関係形容詞 which には所有の意味はなく、同格を表します。つまり、前に書かれた語句とwhich advice が同格(=同内容)であることを示すのです。この例文では not to eat too much = which advice となります。関係形容詞 which は冠詞の the で置き換えられますので、例文は
The doctor advised me not to eat too much and I followed the advice.
と書き換えが可能です。

この関係形容詞を問う典型的な問題が南山大で出題されたこの問題です。
The storm raged all night, during -------- time the climbers waited to be rescued.

1. that
2. when
3. whose
4. which

(正解は4. which)
この問題文も
The storm raged all night and during the time the climbers waited to be rescued.
と書き換えられます。

関係形容詞 which は、意味的には「その~」と訳し、また、後ろに名詞を従える点で、関係代名詞の所有格 whose との区別が多少ややこしいです。所有の意味があればwhose、前と語句と同格で the で置き換え可能なら which です。

次の例文で考えてみましょう。
The contract is written in Italian, which language I don't understand.
language が前にある Italian と同格、つまり the language = Italian ですので関係形容詞 which を使います。書き換えれば
The contract is written in Italian and I don't understand the language.
です。
The contract is written in Italian, whose grammar I don't understand.
grammar が前にある Italian とは同格ではありません。つまり grammar ≠ Italian ですので、所有格 whose が必要になります。書き換えれば

The contract is written in Italian and I don't understand its grammar.
です。

ちなみに、関係形容詞 which は非制限(継続)用法でしか用いません。


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