英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
〒396-0023 長野県伊那市山寺305-16

点が線になる瞬間

2013年10月16日 | TOEIC・英検など
難問揃い、いや、TOEICで990点を目指す者にとっては良問揃いの『新TOEICテスト 990点攻略』。ファイナルテストの前置詞 during と in の使い分けについてどうしても分からない問題がありました。そのため、失礼とは思いつつ、著者のHUMMERさんに質問させていただきました。
HUMMERさんからの回答をそのまま引用させていただきますと、
during は「ある期間の間ずっと、ある期間のどこかの時点で何かが起こり、それが起き続けている」ことにフォーカスした表現です。本文のでは空欄の直前に最上級があるため、その「範囲」を限定する in が正解になります。
この解説を読んで、in のニュアンスがつかめました。そして、江川先生の『英文法解説』の前置詞 in の該当箇所を読み直すと、きちんと記されていました。
最上級や the only, the first などがつく名詞に伴う用法で、《米》の語法であるが、《英》でも使われる。

This is the driest summer in years.(ここ数年でもっとも雨の少ない夏だ)
I came across Jill at the party last week; it was the first time I had seen her in months.(先週パーティーで偶然ジルに会いましたが、彼女に会ったのは数か月ぶりでした)

(江川泰一郎『英文法解説』417-418ページから引用)
そして、ふと次のことが頭に思い浮かびました。「10年ぶりに」for the first time in ten years という表現は既に知っていて当然のように使っていましたが、このin も全く今回の用法と同じであるということです。新たに知ったと思えた知識が、実は既に知っている知識の延長であったというこの瞬間は、点の知識が線になる瞬間です。

分からないことを分からないままにせずに掘り下げていった結果、完全に自分の知識になった気がします。同僚のPon子さんとも今回の問題について話し、「きちんとした英語を学び直したい」という共通の感想を持ちました。

英語習得にゴールはありません。日々、勉強を積み重ねていくのみです。


コメント (2)
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