2015年大学入試センター試験が終了しました。受験された皆さん、お疲れ様でした。休む間もなく、自己採点・センターリサーチと続きますが、結果は真摯に受け止め、今後に生かすためにしっかりと分析してください。以下、英語を解いてみての感想です。
第1問(発音・アクセント)
ancient, flood, discipline, appropriate, complicated など、頻出のものばかりです。英文音読を習慣にしていれば何の問題もなく解けます。「英語は単語」という安易な考えから、単語をひたすらノートに書くだけの勉強では、このような基本的な問題でも失点してしまいます。
第2問(文法・語彙・並べ替え・会話文完成)
使役のhave、時制、分詞構文、間接疑問文、相関構文、仮定法、受動態、定番のイディオム・・・。すべて授業で「ここは必ず出る!」と指摘する項目ばかり。Cの会話文を組み合わせるのは新傾向でしたが、特に手こずるものではありません。
第3問A(対話文の完成)
remind, turn out の意味を知っていれば即答できます。turn out が prove と同じく「~だと分かる」という意味で第2文型をとる用法を知らない受験生が意外と多いです。ちなみに、両方とも直前の授業でも「狙われるぞ」と指摘してありました。
第3問B(不要文削除)
しっかりと前後関係を把握しないと解答が難しい問題。特に問2と問3で手こずった受験生が多いのではないでしょうか。
第3問C(会話文挿入)
例年通りの標準的なレベル。文章を論理的に読めれば解答は楽ですが、ここからは文章量が多くなるので、落ち着いて速読ができるかがカギとなってきます。
第4問(グラフや図を伴った長文読解)
例年通りの内容と難易度。Bは数年前から出題されている完全にTOEICを模した問題。ただし、問題で求められている情報をきちんと取捨選択していけば、完答できます。
第5問(e-mailの長文読解)
TOEICのパート7のDPを模した新傾向の長文読解。しかし、子どもの学校生活に関しての親と先生とのやりとりという容易な内容なので、解答は楽です。penchant という英検1級レベルの単語の意味も問われていますが、この単語を知っているかが問われているのではなく、きちんと前後関係をとらえて意味が推測できるかが問われています。このような単語が出題されたからと言って、英検1級レベルの単語帳に手を出しても時間の無駄です。日ごろから前後関係をきちんと意識して英文を読む習慣をつけましょう。
第6問(論説文の長文読解)
パラグラフリーディングが出来ているかを問う例年通りの内容とレベル。第5問同様、burgeoning という英検準1級レベルの単語も問われましたが、前後関係で容易に解けます。
全体として、昨年と同様、良問揃いの標準的レベルですが、新傾向の問題と第3問Bの解き辛さ、そして、問題文と設問選択肢の総語数が昨年よりも約200語増えて3,800語を超えた点を考慮すると、平均点は110~115点と予想します。
センター試験の英語では、難しい単語や構文は問われず、左から右へと英語の語順で速読できる力が求められています。主語を訳した後、その英文の一番最後の単語から訳し上げているような時代遅れの勉強法では、いつまでたっても速読はできるようにはなりません。日々の音読を徹底し、瞬時に英文構造を見抜けることができる力をつけましょう。
第1問(発音・アクセント)
ancient, flood, discipline, appropriate, complicated など、頻出のものばかりです。英文音読を習慣にしていれば何の問題もなく解けます。「英語は単語」という安易な考えから、単語をひたすらノートに書くだけの勉強では、このような基本的な問題でも失点してしまいます。
第2問(文法・語彙・並べ替え・会話文完成)
使役のhave、時制、分詞構文、間接疑問文、相関構文、仮定法、受動態、定番のイディオム・・・。すべて授業で「ここは必ず出る!」と指摘する項目ばかり。Cの会話文を組み合わせるのは新傾向でしたが、特に手こずるものではありません。
第3問A(対話文の完成)
remind, turn out の意味を知っていれば即答できます。turn out が prove と同じく「~だと分かる」という意味で第2文型をとる用法を知らない受験生が意外と多いです。ちなみに、両方とも直前の授業でも「狙われるぞ」と指摘してありました。
第3問B(不要文削除)
しっかりと前後関係を把握しないと解答が難しい問題。特に問2と問3で手こずった受験生が多いのではないでしょうか。
第3問C(会話文挿入)
例年通りの標準的なレベル。文章を論理的に読めれば解答は楽ですが、ここからは文章量が多くなるので、落ち着いて速読ができるかがカギとなってきます。
第4問(グラフや図を伴った長文読解)
例年通りの内容と難易度。Bは数年前から出題されている完全にTOEICを模した問題。ただし、問題で求められている情報をきちんと取捨選択していけば、完答できます。
第5問(e-mailの長文読解)
TOEICのパート7のDPを模した新傾向の長文読解。しかし、子どもの学校生活に関しての親と先生とのやりとりという容易な内容なので、解答は楽です。penchant という英検1級レベルの単語の意味も問われていますが、この単語を知っているかが問われているのではなく、きちんと前後関係をとらえて意味が推測できるかが問われています。このような単語が出題されたからと言って、英検1級レベルの単語帳に手を出しても時間の無駄です。日ごろから前後関係をきちんと意識して英文を読む習慣をつけましょう。
第6問(論説文の長文読解)
パラグラフリーディングが出来ているかを問う例年通りの内容とレベル。第5問同様、burgeoning という英検準1級レベルの単語も問われましたが、前後関係で容易に解けます。
全体として、昨年と同様、良問揃いの標準的レベルですが、新傾向の問題と第3問Bの解き辛さ、そして、問題文と設問選択肢の総語数が昨年よりも約200語増えて3,800語を超えた点を考慮すると、平均点は110~115点と予想します。
センター試験の英語では、難しい単語や構文は問われず、左から右へと英語の語順で速読できる力が求められています。主語を訳した後、その英文の一番最後の単語から訳し上げているような時代遅れの勉強法では、いつまでたっても速読はできるようにはなりません。日々の音読を徹底し、瞬時に英文構造を見抜けることができる力をつけましょう。