英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

英作文は"英借文"

2024年02月02日 | 指導現場にて

ある中3生から「英作文で難しい英文が書けません」という相談を受けました。

これは中学生の多くが誤解をしている点ですが、英作文は難しい英文を使えるかを問うものではなく、自分の言いたいことを平易な(=これまで習った基本的な)英文で表せるかが問われているのです。

例えば、昨年の長野県公立高校入試・英語の英作文の問題と、教育委員会が発表した解答例を見てみましょう。

 

【問】using the re-delivery system についてのあなたの考えとその理由を、20語以上の正確な英語で書きなさい。 

 

【解答例】I think using the re-delivery system is a good way to get packages.  If we tell our re-delivery plan to tell delivery drivers, we can make re-deliveries less.

 

宅配便の再配達(re-delivery)に関する英文や対話文を読んで、受験生の意見を書かせる問題で、2024年物流問題も意識した良問ですね。解答例をみると、接続詞、動名詞、不定詞、使役動詞、比較表現を使って、平易なわかりやすい文章が記されています。

「英作文は"英借文"」とは昔からよく言われることですが、自分が使いこなせる基本英文を頭の中にストックしておくのは、近い将来、英会話をするときにも役立ちます。

中学生には教科書の各ユニットで習う Key Sentence を暗記するように指導しています。中3生の教科書の巻末には1~3年生までのすべてのKey Sentence がまとまっているので、毎日音読して暗唱してしまえば、英作文はもちろんのこと、文法のチェックにもなりますね。

多くの中3生が受験する長野県公立高校後期入試まで約1ヶ月。英語の最終チェックとして、Key Sentence をチェックしてみましょう。英語力の礎が底上げするのを実感できるはずです。

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