英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

塾長としてのボヤキ

2024年07月25日 | 指導現場にて

新年度になり4ヶ月が過ぎようとしています。進学・進級した4月、気持ちも新たに当塾の授業を受け始めた生徒たちに、

「大切なポイントだからこの例文のまま覚えること!」

「この書き換えは必ずできないといけないぞ!」

「大学受験で何度も問われている大切なイディオムだから、絶対暗記だ!」

と、毎回言及してきました。しかし、以前の授業で教えたことをちゃんと覚えているか確認すると、全くと言っていいほど答えられない生徒が多いのです。つまり、授業を受けただけで英語ができるようになると勘違いしているのです。

決して安くはない月謝を払って、何のために当塾の授業を受けているのでしょうか?それは、私の中・高・浪人時代の経験に基づく受験理論や英語勉強法、留学して現地で苦労しながら習得した生の英語を知りたいからだと、容易に推測がつきます。そんな価値あることを教えてもらったのに、その場だけですべて覚えられると思っているのでしょうか。

これまで受験業界に20年以上携わり、自塾では10年以上生徒と向き合い、東大・京大・早慶上智等、難関大学に多数の合格者を送り出してきましたが、その生徒たちにしても、授業を受けただけで学力が向上した者は一人もいません。結果を残す生徒はみな、復習をし、授業で習ったことを真っ先に暗記し、確実に自分の知識として消化しているのです。

毎日数百メートル走っただけでフルマラソンを完走できるようになると思いますか?英語もマラソン全く同じです。ちょこっと勉強しただけでは伸びないし、ましてや、当塾の授業を受けただけでは、英語はできるようになりません。習ったことを必ず復習し、その暗記に毎日努めなければ、いつまでたっても元の木阿弥です。復習し、暗記し、知識を自動化させるとことで英語力は着実に伸びていきます。

簡潔に言います。

「勉強量が足りねーんだよ。勉強しろ!」

これは私がTOEICで990点満点を目指していた時、有名TOEIC講師であるヒロ前田先生からいただいた言葉です。現状に満足していないか、「これくらいでいいや」と妥協していないか、「まだ受験は先だから」と、自分の可能性に蓋をしていませんか?友人やライバルよりも突き抜けたいのなら、煮え切らない現状を打破したいのなら、勉強するしかありません。

夏休みに入りましたが、学校から課されている宿題や課題を終わらせたって、学力は上がりません。終わらせることを勉強だと思っているからです。終わらせた後、何度もやり直して、英語なら、出てきた新出単語をすべて覚え、長文を繰り返し声に出して音読する。数学なら、スムーズに解けなかった問題を何度も解き直し、解答に求められる発想や公式を暗記する。そうやって愚直に平凡なことを繰り返すことでしか、本物の学力は培われません。

英語力を伸ばし、第一志望の高校や大学に合格したいのなら、この夏休み中に、これまで当塾で習ったことをすべて復習し、暗記すべきことを徹底暗記する。そして、学校から課題が出ていれば、上述したやり方で、教材を繰り返す。本物の学力は、愚直な繰り返し、凡事徹底でしか養われません。

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