先日の中3生の高校受験出願校の相談の際、お母様から、地元で最近話題の青果店さんの果物をいただきました。
皮ごと食べるキンカン、美味しいんですよね~。
ミカンやハッサクなどの柑橘類を見ると、自分の大学受験のスタート地点をいつも思い出します。
私は地元の進学校に入学したのは良かったものの、慢心してしまい、部活に夢中になって勉強をまったくやらず学年順位は下位で安定していました(笑)。英語に関しても「単語を覚えなきゃ」と教科書を開いては見るもののすぐに集中力が切れて飽きてしまい、向学心のかけらもありませんでした。
ところがある日、部活の遠征帰りの電車内で、参考書を開いて勉強をしている女子高生を見かけました。部活で疲れ果てて一日が終わってしまっている自分。「俺、このままではヤバいんじゃないか」と、危機感を覚えました。そしてその時、中学の時に得意だった英語をまず何とかしようと思い立ち、「日常生活の中で目に入ってくる英単語や外来語を覚えていけば効率がいいんじゃないか?」と思いつきました。ふと手に持っていた缶ジュースに目を向けると、“CITRUS”の文字がありました。帰宅してすぐに辞書で発音と意味を調べ「柑橘類」という単語を覚えたのが、私の大学受験、そしてその後も続く英語学習の始まりだったように思います。
幸いにも日本語は外来語が多く、そのカタカナを英語で表記するとどうなるかを調べることで英単語を覚えていき、それがきっかけとなって少しずつ英語の語彙力全体を増やしていきました。自分が基本と決めた単語帳『試験に出る英単語』の索引で調べて、載っているものにはマーカーを引いたり、載っていないものは中表紙や余白に書き込んでオリジナルの単語帳に仕上げていきました。
きっかけは何でもいいと思います。そこから可能性を見出すべく、少しずつ拡げていく。その繰り返しで、以前と違う自分がそこにいることに気づくはずです。高1・15歳の時のCITRUSが私を変えるきっかけ。文字通りの甘酸っぱい記憶ですが、あれから35年以上が経ち、英語指導を生業としているのですから、今は甘美な記憶とも言えるかも知れません。
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