英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

本気の勉強とは?

2024年08月09日 | 指導現場にて

日中は35℃前後まで気温が上がり、夕方からは夕立に見舞われるという、以下にも夏らしい日々が続きます。

夏空です(^^)/

 

夏休み。高3生たちは受験勉強に余念のない日々を送っていると思われますが、トラスト英語学院では毎年7月の最終週に「大学受験 基本イディオム・語彙100問チェック」を行っています。これは、入塾時から毎回の授業で「英語の基本は語彙力。英単語は当然、イディオムを今からどんどん覚えていかないと間に合わないぞ」と暗記に発破をかけているのですが、生徒たちはなかなか重い腰を上げないため、現状を認識させるために行うものです。

全ての生徒に入塾時から毎回の授業で「どうだ、暗記は進んでいるかい?」と聞いても、「なかなか覚えられません」と要領を得ない返事。単語集の『LEAP』やイディオムがまとまっている『Vintage』などを見ても新品同様で、危機感の微塵もない様に見えます。

「本人は頑張りに対して結果がついてきていないことに焦りというか、虚無感を覚えてしまっているようです」とコメントされる保護者の方もいましたが、果たして本当に頑張っているのでしょうか?第一志望の大学に合格したいと、本気で勉強しているのでしょうか?

 

今年も先月末に「100問チェック」を行いました。一つ1点で100個出題し、90点以上を合格としているのですが、英検準1級に合格している生徒ですら70点台、最も低い生徒はたったの3点でした。そんな状況で大学受験に向かおうとしていること自体、おかしいです。超基本的なイディオムすら知らないのに大学受験に臨むのは、武器を持たずに丸腰で戦場に行くようなものです。

「解答を渡すから、丸暗記しなさい。90点以上取れるまで再テストする。問題の順番も内容も変えない。昨年までのデータから2回目で90点以上を取れなかった生徒は、一人の例外もなく、第一志望の大学には合格できていない。だから必ず次回までに丸暗記してきなさい」と説諭します。

するとどうでしょう。全員が本気になって暗記して再テストに臨み、ほとんどが満点近い点数を取ります。わずか100個でも暗記できたという充実感を、生徒の表情から見て取れます。

ここから分かることは、みなこれまで本気で暗記に取り組んでいなかった、やっていなかった、頑張っていなかった、ということです。頑張ってないのに虚無感を覚えるのは、おかしなことです。

大学受験生諸君、もう一度、普段の勉強内容を振り返ってみよう。問題を解くことを勉強だと勘違いしていないかい?問題を解くこと自体は悪いことじゃない。その問題の答え合わせをして、○や✖をつけただけで終わっていないかい?正解していたらそれでOKなのかい?不正解の問題はなぜ間違ったのか、暗記しておくべきことが何だったのか確認したのかい?

大切なのは、復習を何度もし、解答へのプロセスを第三者に明確に説明できるまで理解し、暗記すべきことを暗記するということ。勉強の基本は暗記だということを忘れてはいけません。

さあ、今から、今日から本気で、本当の勉強に取り組もう。

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