今日は自身6回目のフルマラソンとなる松本マラソン2023に出場します。
実は16年前の今日、甲状腺乳頭癌のため甲状腺の全摘出手術を、松本の信州大学医学部附属病院で受けました。午後1時に手術室に入り、終わったのが午後10時近く。8時間以上の、20針を縫う大手術でした。
振り返ってみると、当時は塾業界に転職して4年目の35歳。自分の健康を気にすることなく仕事に打ち込み、塾講師に典型的な夜型の生活。毎日晩酌し、運動も皆無。自著出版とマイホーム新築も重なり、多忙を極めていました。体からのSOSだったのかも知れません。
その後、自分の人生を見つめ直し、42歳で独立開業。7年前の44歳からはランニングを始め、健康を意識した生活を送るようになりました。そして、16年前に大手術を受けたのと同じ日に、同じ街でフルマラソンを走っているなんて、当時35歳の自分に想像できるわけがありません。
松本マラソンは、高低差が激しい屈指の難コースです。しかも、昨年と同様に今年も、前半7km続く上りで強烈な南風が向かい風となって吹き付ける予報。でも、今の自分には悪条件でさえ「よし、楽しもう!」という気持ちがあります。
でも、どんなに準備したって、どんな経験を積んだランナーだって、30km以降はキツくなる。
キツくなったら思い出せ。
16年前の今日、8時間の麻酔から覚めた時のあの辛さを。
キツくなったら思い出せ。
今年1月から2,964kmを走り込んできた己の努力と継続力を。
キツくなったら思い出せ。
就寝前に毎晩続けてきた筋トレとストレッチを。
キツくなったら思い出せ。
2月の雨中の京都マラソン2023で自己ベスト更新したあの走りを。
キツくなったら思い出せ。
4月の第25回長野マラソンでサブ200を達成したあの走りを。
キツくなったら思い出せ。
家族を、友人を、ラン友さんを。
キツくなったら思い出せ。
周りのランナーも同じようにキツいということを。
キツくなったら思い出せ。
周りを見れば、沿道のみんなが応援してくれているということを。
30kmの壁は、体力ではなく心の壁。キツく辛い時こそ、笑顔と感謝。健康、家族、大会関係者、そして、平凡な日常に感謝し、最後まで笑顔で走り抜けてみせます。
では、珠玉の42.195kmを楽しんできます。
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