英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

GOING POSTAL

2005年09月10日 | 実用英語
毎週金曜日は定期購読している TIME が届く日である。ここ数年はイラク戦争がらみの記事が多く、かなり fed up しているのだが、今週号(September 12, 2005)は、日本の衆院選の特集が組まれており、興味深く読めた。その中で、さすが TIME と思わせる表現に出会えたので紹介したい。

郵政民営化についての Q&A 形式の記事で、見出しに「Going Postal」という表現がある。postal はもちろん post の形容詞だが、go postal で“狂気の沙汰の、暴力的な”といった意味になる。おそらく、日本の英和辞典には出てこない表現だ。

シアトル留学時代、授業の一環として、毎週地元の entrepreneur に講演に来ていただいたのだが、その一人が、この go postal という表現を用いたため、後日先生が授業中に意味や成り立ちを教えてくれた。

go postal は、ここ10年ぐらいで使われるようになった表現らしい。そもそもは、アメリカで銃を持った人がいきなり郵便局で発砲し、何人もの死傷者を出す事件が発生。その事件以来、go postal(直訳すると“郵便局の状態になる”)は、「気が狂れて、凄まじいことをする」という意味で使われるようになったとのこと。

今回の TIME の記事では、郵政民営化が最大の争点である衆院選一色になっている日本を、見事 go postal という簡潔な表現で描写している。さすが TIME だ。

因みに、私が愛用している英英辞典 LONGMAN AMERICAN DICTIONARY Advanced には、ちゃんと定義が出ているので、以下引用する。

go postal
《SLANG》 to become very angry and behave in a violent way

蛇足であるが、こういうときに、英英辞典は役に立つ。ある程度英語の力がある人(英検準1級もしくはTOEIC800点以上)は、英英辞典に切り替えた方がよい。英語独自の発想や、単語の微妙なニュアンスがわかるからだ。私も、留学してからは英和辞典は使っていない。

英語を英語で考える、これこそ英語道を極めるための奥義である。
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『働く留学 インターンシップ』掲載

2005年09月07日 | 取材・出版関係
働く留学 インターンシップ Vol.8』(ICC国際交流委員会監修、イカロス出版)の95・99ページに、私のインタビュー記事が掲載されました。全国の大手書店で発売されてますので、是非チェックをお願いします。
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Train, train!

2005年09月04日 | 子育て
今日は愛息を電車に乗せてあげようと計画。

実家の最寄駅から飯田線に乗車し、単線の鈍行に揺られ、隣の市まで行ってきました。乗車時間は往復1時間足らずでしたが、1歳の愛息にとっては大旅行となったに違いありません。

乗車駅では、駅構内から初めて見るの踏切に相当感動したのか、「カン、カン、カン、・・・」を連呼。また、あらゆる所に数字やアルファベットがあるため、目に入ってくるものはすべて英語でこれまた連呼。

電車に乗ると、シートに立ち膝で登り、流れる景色を満喫。その愛息の愛しい姿を見て、私も大満足。
帰りの電車まで1時間ほど時間があったので、駅前を散策し、近くのスーパーでおやつを買ってしばし休憩。

帰りの車内は混んでいたので途中までは立ったまま。疲れと心地よい電車の揺れのせいか、愛息は器用にも立ち寝を敢行。あと一駅というところでシートに座れたのですが、既に sound asleep 状態でした。

この電車小旅行をただでは終わらせたくありません。英単語を覚えさせるべく、数字やアルファベットはもちろんのこと、train, railroad crossing, arrow などの英単語を愛息に教えました。電車に乗るときも、Let's get on! 電車が動き出せば、Here we go! などを意識的に口に出し、英語を意識させるよう努力しているのです。
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祝!2,000件突破

2005年09月04日 | 閑話
本日、総アクセス数が2,000件を突破しました。当ブログ開設してから1,000件を突破するのに2ヵ月半を要したのに対し、2,000件突破は、1,000件突破からから1ヶ月と1週間で達成することが出来ました。

これも普段からアクセス頂いている皆様のお陰です。これからも、皆様の期待に添うような情報発信を心掛けていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
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危機的状況からの脱出

2005年09月03日 | 指導現場にて
本ブログ8/27投稿の『教師の資質』で述べたように、再び同問題で同じ生徒たちに小テストを行った。

結果は、予想通り誰一人として完璧に出来たものはいなかった。ちなみに前回の平均点は23点中10.9。今回は平均点こそ2,3点上がったものの、中には前回よりも点を落とした者もいた。つまり、前回はたまたま正解していたということである。

そして、私は大声で怒鳴り上げた。去年の3月から今の塾に勤めて以来、最も大声を張り上げた瞬間だ。この説教の理由を生徒たちには以下のように説明した。

①先週の小テスト後、答案を回収したが、誰一人として結果を気にするものがおらず、また、その日のうちに出来なかった単語を覚えようと行動に移しているものが見受けられなかった。
②普段から口では「やばい、やばい」と言っているだけで、具体的な行動をしていない。
③赤の他人である僕が、本人以上に生徒一人一人の将来を危惧しているのに、当の本人からは危機感が全く感じられない。
④人生を甘く考えている。
⑤考え方が小学生並。自分で考え、自分で人生を切り開こうとする意思が全く感じられない。
⑥これだけ言われて勉強姿勢が変わらなければ、人間として異常である。

文句を言う生徒は誰一人としていない。当たり前のことを分からせてあげただけだからだ。その後は全員を居残りさせ、23個の単語を完璧に覚えるまでは帰宅させなかった。誰一人として集中力を切らすものは無く、みな真剣に単語を書きまくっていた。

そう、この姿を見たかったのだ。しかし、遅すぎる。センター試験まで後140日しかないのだ。でも彼らが真剣に取り組む限りは、僕も本気で彼らと向き合う覚悟だ。

自分でいうのもなんだが、普段は温和でニコニコして、生徒の前で怒ったり、声を荒げることはまず無い。それだけに、大声を張り上げて喝を入れると、生徒はかなり驚く。実際、今日も半泣きする女子生徒、僕が近づくと手を震わせていた男子生徒もいた。

でも、これだけは彼らには分かって欲しい。怒った後、言い過ぎたのではないかと思い、僕が一番反省し、腹痛を起こし、また、極度の後悔と脱力感に襲われていたことを。
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抽象度の高い英文

2005年09月02日 | 英語勉強法
今年の一橋大学(前期)で出題された英文を授業で使うため、予習に取り組んだ。ナショナリズム(民族主義)が遺伝子によってもたらされる行動であるという理論を、現代国家の民族多様性の観点から逆説的に批判した、極めて抽象的ではあるが興味深い文章。

おそらく、高校生には到底理解が難しく、自分が高校生の時にこの英文を読んでいても、全くのお手上げ状態だったであろう。しかし、現在は学問的に興味深い英文だと感じられる。

そう、ここに英文読解力を伸ばすヒントが隠されている。つまり、
①確立された文法知識を用いて英文に接すること
②背景知識の強化をしておくこと
である。きちんと英文解釈が出来ても、その英文が何を言おうとしているかわからない場合が多いと感じる場合は、その英文で述べられている背景知識が乏しい場合が殆どである。

幸いにも、僕の場合は、パレスチナ問題などの民族紛争や宗教問題に興味があって、日本語で書かれた文献にも数多く触れてきた。そのため、関連した事柄が英文で出題されても、スーッと頭に入ってくる。

英語を読む場合だけでなく、発話する際も、以上のことは重要である。換言すると、いくら流暢に英語を話すことが出来ても、中身がなければそれまで。ネイティブは相手にしてくれないであろう。ゆっくりでもいいから、きちんとした文法で文を組み立て(もちろんある程度のスピードは必要)、中身のある知的な発話を心掛けている人こそが、真の英語の使い手であると考える。
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英語指導の予習

2005年09月01日 | 指導現場にて
2学期が始まり、塾の授業も通常通りの内容に戻りつつある。個別授業のため、約100名の生徒それぞれが学習したいことに対応しなければならず、予習も大変である。

が、その一方で教科書・副教材・入試問題など、実に多くの英文を読むことが出来るので、興味深い。

英文の内容も私が高校時代とは全くの別物になっている。携帯電話の功罪・パレスチナ問題・女子テニスのシャラポアなど、最新の話題には事欠かない。伊那北高校1年の副教材にはブログのブームについての英文が掲載されている。そういえば今年の青山学院大の入試でもブログに関する英文を題材に出題されていた。

アメリカ大統領についての英文も多く、高校1年生にして inauguration(就任)という big word に触れることが出来るのである。因みに、この inauguration を私が初めて目にしたのは、シアトルに留学していた29歳の時。「アメリカを知るうえでは、絶対に外せない大切な単語だぞ。高校生でこのような単語を習えるなんてみんな幸せだな」と説明しても、当の高校生たちは、あまり実感が沸かない様子。「将来留学した時に後悔するだろうな~」と思いつつも、再びこの単語に合えたことにひそかに喜びを感じる今日この頃である。
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