英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

第215回TOEICの感想

2016年11月20日 | TOEIC・英検など
自身59回目となる第215回TOEICを受験してきました。受験された皆さん、お疲れ様でした。会場は信州大学松本キャンパス。
地元の国立大学なのに、キャンパスに足を踏み入れるのは2回目でした。紅葉がちょうど見ごろで、季節を感じながら受験してきました(^◇^)

以下、個人的な感想と勉強法も含めて記します。

【パート1】
選択肢を一つずつふるいにかけていけば100%解答できます。英語の勉強をやり直すためにTOEICを始めた学習者は、まずは身の回りの目に入ってくる物を片っ端から英語で言えるようにするところからボキャビルを始めるといいと思います。

【パート2】
いつも集中力が途切れるので、一問ずつ呼吸をして間を意識しました。いつものように付加疑問文、否定疑問文、肯定文からの疑問文返しとバラエティに富んだ内容。ただ、いつもほど長くて聴き取りづらい質問文はありませんでした。とにかく文頭に全神経を集中しましょう。

【パート3とパート4】
新形式からパート3は13セット×3問の39問、パート4は10セット×3問の30問。チャートやイラストが含まれ、3人の会話も2セットありますが、旧形式と同様に「設問の先読み」→「内容推測」→「聴きながら解答」→「解答指示アナウンスの時に次のセットの設問を先読み」のリズムを維持できれば、内容が推測しづらいセットはありませんでした。

【パート5】
新形式は30問。文法・語彙問題とも満遍なく出題されていましたが、特に迷う問題はありませんでした。

【パート6】
新形式は4セット×4問の16問。文挿入も各セットで問われます。空欄の前後関係を意識しつつも、全体の流れも意識しなければなりません。

【パート7】
新形式ではダブルパッセージ(DP)だけでなく、トリプルパッセージ(TP)も出題されるため読ませる量が増え、受験者を最も悩ますパートです。パート5を6分、パート6を10分で通過し、14:00頃に約60分残してパート7に突入しました。解き方は、今回も旧形式同様HUMMER式を採用しました。NOT、suggested、indicated問題の場合は、次の設問も読み、全体像を捉えつつ細部も意識するようにしました。ここまではいつも通りでしたが、後半に行くにつれていつも以上に読む分量が増えていくのを感じ、久しぶりに時間に追われる感覚を味わいました。いつもは10~15分前に解き終わるのですが、今回は何とか5分前に解き終わりました。残り時間で迷った問題を見直していると、「あれ?簡単に答えが分かる・・・」という状況。これは初見で解答した時に時間に追われているために焦っていて冷静に読めていない証拠です。

多くの受験者が最後まで解き切れておらず、“塗り絵”になったと推測できます。速読力と英文に対するスタミナをつけることは絶対必要です。


TOEICの数週間前からの緊張感と高揚感。終わった後の達成感と開放感。そして、全国の多くの受験者・学習者とつながれるのもTOEICです。これがあるから、TOEICは多くの人を惹きつけるのだと思います。今夜からまた次回のTOEICへ向けてトレーニングを積んでいきましょう!


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人生の起点たるTOEIC

2016年11月20日 | TOEIC・英検など
17~8年前の旧TOEICを受けていた頃、パート7は現在とは比較できないほど文章が短く、リーディング最大の難関は、誤文訂正問題が20問出題されるパート6でした。この対策のため、TOEIC前日は図書館に一日中こもって『TOEIC TEST GRAMMARパーフェクト攻略』を全ページ見直して、翌日のTOEICに臨んだことを今でも思い出します。

結局、TOEIC受験を通じてこの一冊を何回も繰り返したことで文法の本質が見えてきて英語の面白さが分かり、それがきっかけとなって英語学習が習慣化し、その後の留学とTOEIC満点につながりました。

University of Washington
留学中は英語が全然通じなくて、「TOEICで実用的な使える英語力を身につけてやる!」と、アメリカに暮らしているのにも関わらず、TOEICの問題集と格闘していました。その方法論が間違っていないことが分かるのはずっと後になってからでしたが、今振り返れば、一つのことを信じて没頭する大切さを学んだのも、留学時代でした。

Mt. Rainier that holds Seattle Downtown
人生の変化は、何が起点になるか分かりません。私はそれがTOEICでしたが、その変化の波をとらえて乗っていけるかは、自分の信じた方法を貫けるかにかかっているように思います。

今日は第215回TOEICです。今日のTOEICが、受験される方それぞれの未来の起点になることを祈っています。私も自身59回目のTOEICを楽しんできます!


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弱い自分との離別

2016年11月19日 | 閑話
なぜTOEICと筋トレとジョギングを続けるのか?

英検1級合格後、努力を続けなかったことで頭打ちになった英語力。
年齢とともに弛んできた筋肉と心肺機能。

共通しているのは、現状に満足してしまっていたかつての自分。そんな情けない昔の自分に戻りたくないだけ。

TOEICと筋トレとジョギングは、弱い自分と離別し、強い自分に変わるための手段。どれも毎日続けるのは苦しい。でも、続けないと昔の自分に戻ってしまうから、もっと苦しくなる。


同じことを愚直に毎日繰り返すことができるか。

それが一流になれるか否かの違い。玄人と素人の違い。

やると決めたことは何があっても毎日やる。そんな自分であり続けたい。


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夢実現へ一歩を踏み出す

2016年11月18日 | 指導現場にて
学生は半ば強制的に英語の勉強をさせられる一方で、英語を学んでいる社会人たちには、それぞれの想いや事情があります。

「受験をもう一年先に延ばそうか迷っています」

社会人入試で大学合格を目指す生徒さんから相談を受けました。社会人になって本当に自分のやりたいことが見つかり、その夢を実現するための第一歩として大学進学があります。

私はこれまで行動を先延ばしにして夢を叶えた人に会ったことがありません。

人生はどんどん進んでいきます。今よりも充実した人生を送るための自分の行動に、遠慮は要りません。

自分の思い描いた人生を送ろうとする人を、私は全力でバックアップしていきます。

Nothing makes me prouder than to be your champion.
(あなたを支えることが何よりも誇りとなる)

ヒラリー・クリントンの言葉が、私の気持ちを代弁してくれます。


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身辺に目を向ける

2016年11月17日 | 英語勉強法
自分の身の回りに目を向けてみると、そこかしこに秋を感じることが出来ます。






トラスト英語学院前の歩道の生け垣や、駐車場のアスファルトの隙間から生えているヤマボウシ。身の回りをしっかり見てみると、思わぬ発見や感動があります。

今週末にTOEICがあります。前回の受験直後に反省したことを、今日までの勉強に生かせてこれたか。それとも、再び前回と同じ状況になってしまったか。勉強できなかったことを、仕事などの環境のせいにしてはいないか。身の回りを見直すのと同様に、普段の行動を見直せば、意外と無駄にしている時間があるのに気づくはずです。

TOEICパート5の30問を何度も繰り返すだけで、英文構造を瞬時に見抜く力がつき、速読力とリスニング力も向上するというアドバイスをしています。何度も解いて復習した30問なら10分もかかりません。しかし、それを毎日繰り返せる人は多くはありません。いつまでも目標点が取れないのは、そういう「しつこさ」が勉強に足りないのであり、そのちょっとした時間を捻出する工夫が足りないのです。

お昼休みや移動時間、トイレやお風呂の中、就寝直前のわずかな時間。そういった小さな隙間時間に、人生を変える大きなチャンスがあります。

少しでも前回とは違う自分でTOEICと対峙できるよう、今すぐ行動に移しましょう。



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受験英語にこだわる

2016年11月16日 | 英語勉強法
「受験英語ではなく、使える英語を・・・」という言葉をよく耳にしますが、私の知る限り、受験英語をしっかり学んだ人で、使える英語の素地がない人はいません。受験英語を悪く言う人は、英語ができない原因を受験英語のせいにしているのであって、己の不勉強さに気づいていないだけです。

そもそも「受験英語」って何でしょう?ここでは、中学校と高校で習い、高校入試や大学入試に必要な英語と定義します。

日本語の思考回路が出来上がってしまっている日本人にとって、英語ができるようになる確実な方法が受験英語を学ぶことです。単語や文法、そして、英文解釈。読み書きのための英語といわれて久しいですが、その力はリスニングとスピーキングの礎になることに、英語ができない人は気づいていないのです。

受験英語から逃げてきたのに、英語ができない原因を受験英語にして、英会話学校に行っても英語が話せるようにはなりません。まずは受験英語でインプット中心の勉強をし、英文をきちんと読めて解釈できるようにする。そして、それからたくさんの英語を聞き、声に出して音読する。そういう地道な訓練をしていくと、自然と英語が口から出てくるようになります。

受験英語を見くびらないでほしい。もし、英語をやり直したいと思っている人は、自分の現在のレベルに合わせて、受験英語をやり直してほしいと思います。

受験英語を鍛えられた代ゼミ時代の私(右)と友人


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霜月の雨の想い出

2016年11月15日 | 閑話
昨日は冷たい霜月の雨。11月の雨は、浪人時代を思い出させます。
東武東上線中板橋駅近くのアパートで、独り浪人生活を送っていた1991年11月。日も短くなり、日に日に増していく寒さ。浪人生にとっては、気持ちがさらに塞ぎ、不安が増してしまう時期です。そこに追い打ちをかける雨。不安のあまり涙し、自問自答し、葛藤と戦う時期でもありました。

ふと本棚に目を向けると、そこには受験参考書に混じって一冊の文庫本がありました。石川達三『青春の蹉跌』。何気なく読み出すや否や、貪るように読み続け、5時間余りで読破するほどに没頭しました。それまで小説なんて読んだことすらなかった私を、見事なまでに文学の世界へ導いてくれた一冊でもあります。

読後に思ったこと。それは、「自分の選択した己の道を進むのみ」


辛い寒さや雨にも、その意義が存在します。そのような時間を過ごし、その意義を理解したからこそ、暖かい春の本質をとらえることができ、人間的にも成長できるのだと思います。

大学受験生たちよ、今が最も辛い時です。でも、自分を信じるしかない、前へ進むしかないのです。その先には望む道が必ず存在します。


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心に“遊び”を持たせる

2016年11月14日 | 閑話
穏やかに晴れ渡った昨日の日曜日は、3週間ぶりのオフとなりました。ずっと仕事が続いていたのと、毎日続けてきたジョギングと筋トレも相まって疲労もピークでしたので、昨日は久しぶりにゆっくりできました。


我が家の庭木の紅葉も見頃を迎え、朝日と夕日を浴びて最高の色合いを見せてくれました。

このような身近な季節の移ろいにも目が向かなくなった時は、いくら仕事を頑張っていたとしても意味がありません。仕事はもちろん大事ですが、仕事から完全に離れることが出来る時間を持つことで見える景色があります。

何もしない時間を持つ大切さ。遊びがないブレーキに乗っていればれ、車と乗っている人に負担をかけてしまいます。心に遊び(=気持ちのゆとり、余裕)を持つことは、身の周りや自分の体と心に目を向けられ、その結果、すべてにプラスに作用します。

さあ、今日からまた1週間が始まります。気持ちも新たに英語指導に勤しみます。


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現在の自分を笑える未来の自分

2016年11月13日 | 英語勉強法
私が浪人時代に行った英文音読の記録を見ると、一英文当たり20回程度。

潮田五郎先生の「総合英語ゼミ」の長文
しかし、現在の私のTOEIC公式問題集の音読回数は一英文当たり180回。

『TOEIC公式問題集 Vol.6』
浪人時代になぜこんなに少ない回数で満足していたのか。浪人時代の自分が情けなく思うし、「もっと音読できただろう、過去の自分!」と活を入れたくなる。

過去の自分を情けなく思えるのは、成長した現在があるから。そして、現在の自分も未来の自分に情けなく思われるように、もっと努力していかなければと気持ちを引き締めました。


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手垢まみれにして使い倒せ

2016年11月12日 | 指導現場にて
大学入試センター試験まで約2ヶ月。毎年この時期に大学受験生にするアドバイスは決まっています。

「赤本(過去問)以外の新しい参考書や問題集に手を出さない」

受験直前期に入るこの時期に新しい参考書や問題集を買っても、その一冊を完璧にやり切ることは不可能です。それよりも、今までやってきたものを更に徹底して何回も繰り返すことで知識が定着し、学力が安定してきます。

私自身の経験に基づき、以下の言葉を受験生に贈ります。

受験生諸君、受験会場で隣に座って欲しくないヤツを想像せよ。
手垢まみれで倍に膨れ上がった単語帳。
これでもかと書きこまれ赤ペンが引かれた『Next Stage』。
音読の回数を示す正の字がズラッと並ぶ長文。
「コイツ、絶対に受かるな」と思う。
合格の秘訣は極めて簡単なこと。
そんなヤツに自分がなればいい。

新品同様の手垢もついていない参考書を受験会場に持って行ったって、周りの受験生にナメられるだけ。今までの苦しい受験勉強を共に戦ってきた参考書を、もっと徹底して繰り返しやりこもう。


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