英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

2019年度大学入試センター試験 英語

2019年01月21日 | 指導現場にて
昨日と一昨日、2019年度大学入試センター試験が行われました。英語の問題を解いた感想です。

第1問(発音・アクセント)
昨年と違い、今年は模試や問題集で見かけるものばかり。普段の学習で出会った語彙の発音を確認し、英文音読を習慣にしていれば何の問題もなく解けます。blood、calendar、equalなんて、発音・アクセント問題の定番中の定番。「英語は単語」という安易な考えから、単語をひたすらノートに書くだけの勉強では、このような基本的な問題でも失点してしまいます。英語の基本は音読。失点した受験生はこのことを肝に銘じるべきです。

第2問(文法・語彙・並べ替え・短めの対話文完成)
語彙・副詞・語法・仮定法・分詞・慣用句・間接疑問文等々、すべて授業で「必ず出る!」と指摘する問題ばかりでした。

第3問(不要文削除・長めの対話文完成)
不要文削除は話のテーマと前後関係を把握して読めれば難しくない問題。長めの対話文は、それぞれの人の主張と全体との関係性を意識することが大切です。

第4問(グラフや図表を伴った長文読解)
例年通りの内容と難易度ですが、Aは内容がピンと来ない受験生もいたかも知れませんが、設問は平易です。Bは数年前から出題されている完全にTOEICを模した問題です。ただし、TOEICほど選択肢が意地悪でないので、問題で求められている情報をきちんと取捨選択していけば、完答できます。

第5問(エッセイ風の長文読解)
父がケガをして動けない間に、畑の管理を任された娘の話。問5の答え、Hard work can be rewarding. は、問題作成者が大学受験を通して受験生たちに伝えたいメッセージですね。エッセイ風の読み物は、状況をつかむまでが大変ですので、先を読み進める勇気を持つことがポイントです。

第6問(論説文の長文読解)
パラグラフリーディングが出来ているかを問う例年通りの内容とレベルの良問。結論→本論→結論という論説文の書かれ方を理解しながら、各パラグラフの役目に注目していけば容易に解けます。


全体として良問揃いの標準的レベルですが、昨年より平易に感じました。平均点は、昨年度・一昨年度の123.7点から上がって、127点前後と予想します。

センター試験の英語では、難しい単語や構文は問われず、左から右へと英語の語順で速読できる力が求められています。主語を訳した後、その英文の一番最後の単語から訳し上げているような時代遅れの勉強法では、いつまでたっても速読はできるようにはなりません。日々の音読を徹底し、瞬時に英文構造を見抜けることができる力をつけましょう。
奇しくも今日は、英語を語順のままに読む直読直解の重要性を説いた名著『英文解釈教室』の著者・伊藤和夫先生の命日です。


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体調が悪くても・・・

2019年01月20日 | 指導現場にて
大学入試センター試験の英語を解きました。ただ朝から体調がすぐれずずっと寝込んだままですので、このブログもスマホから更新しています。

それでも、所要時間50分で200点満点を取れるのは職業柄。詳しい分析や所感は明日のブログで書きたいと思います。

生徒たちの出来はどうだったかな・・・?


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大学入試センター試験 始まる

2019年01月19日 | 閑話
大学入試センター試験が始まりました。

私が高3の時に「共通一次試験」から「大学入試センター試験」へと衣替えしましたので、私はセンター試験の一期生です。しかし、当時はセンター試験を利用する私立大学は、今からでは考えられないでしょうが皆無だったため、私立文系専願の私はセンター試験を受けませんでした。
それが今や、ほとんどの私立大学が利用し、55万人近い受験生が受けるまでに成長したセンター試験。毎年ニュースでも取り上げられるため、「大学入試=センター試験」という等式が成り立っていますが、これから約2ヶ月にわたって繰り広げられる大学入試のスタートに過ぎません。国公立大学志願者にとってはもちろん大きな比重を占めますが、センター試験がすべてではありません。気負いすぎずリラックスして、実力を存分に発揮してもらいたいと思います。


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自分でつかみ取った景色

2019年01月18日 | 指導現場にて
いよいよ明日、大学入試センター試験が行われます。

昨年のセンター試験当日に放映されたカロリーメイトのCМが心に響きます。大学受験生は是非ともこのCMを見て、これまで歩んできた道を振り返り、明日のセンター試験に臨んでみよう。
「受験に意味があるかどうかはわからない。ただ、一歩一歩、自分の力でつかみ取った景色は、生涯忘れられないだろう」


決意、羨望、不安、焦燥、嫉妬、孤独、挫折、克己、希望、継続、成就、達成、感動。様々な思いが交錯する中で、その景色をつかみ取るために一歩を進めていこう。そう、大学受験を通して、自分で道を切り拓く力、弱い自分を乗り越えるための強い心を養ってきたのだから。

本ブログ「英語道」は2013年1月17日からの連続更新が2,193日となり、7年目に突入しました。丸6年、一日も休まずに更新してきました。継続こそ力。ブログの連続更新も、一歩一歩、自分の力でつかみ取った景色です。


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「総合的な学習」は弊害か?

2019年01月17日 | 指導現場にて
先月11日にNHK・BSで放送された「アナザーストーリーズ 運命の分岐点『ゆとり教育~戦後最大の教育改革~』」をビデオで観ました。

ゆとり教育についての功罪がまとめられている分かりやすい番組でしたが、何より、私の母校であり、我が子たちも通っている伊那小学校が特集されていました。

何かと批判の対象となるゆとり教育ですが、ポイントをまとめると次のようになります。

・2002年4月~2011年3月の9年間に実施
・完全学校週五日制
・指導内容の3割カット
・総合的な学習の時間を取り入れる

このポイントの一つ、総合的な学習で教師たちは悩み、その一助として、1977年から現在に至るまで一貫して総合学習を行っている伊那小学校が、番組で特集されていました。

総合学習以外で伊那小学校の特徴をまとめると、以下のようになります。

・チャイムがない
・決まった時間割がない
・通知表がない

これは私の通っていた1980年代から現在に至るまで受け継がれています。そして、各クラスごと生徒たち自身が話し合って、総合学習として何をやるか決めています。私の時はチャボやリスやウサギを飼ったり、稲を育てたりしていました。長男(現中3)は凧作り、次男(現小3)はヒツジを育てています。




この様な体験の中で総合・複合的に教科の内容を学びますが、私の頃は教科書はほとんど使った記憶がありませんが、現在は使っています。

日々自然と触れ合うことが多くなるので、学校に通うのは楽しくなりますが、弊害としてやはり学力の低下が挙げられるでしょう。私も中学に進学したばかりの時、徳川家康が何をした人が分かりませんでしたし、一日中椅子に座って授業を受けるということが苦痛でした。しかし、全員の学力が低下するかというとそうではなく、地元の進学校に合格し、名だたる難関大学に合格している人は当然のように多々います。

私の総合学習を含めた小学校教育に関する私見は、4年前の記事でも記しましたが、次のようになります。

・小学校は勉強だけをするところではない。
・健全な友達関係を構築し、基本的社会ルールを学ぶ。
・総合学習や各種行事を通して自主性と協調性を育む。
・基礎学力は家庭学習の習慣化で培うもの。
・毎日通うことが楽しければそれでよい。

だからこそ、いじめのような陰険な事象は即座に排除されて当たり前なのです。

私自身が感じた中学からの勉強の不安は、小学生のうちの家庭学習で習慣化すれば、和らげられます。私も小学生の時は家で毎日、物凄い分量のドリルをやらされてましたから、それが勉強に向かう癖をつけてくれたのは間違いありません。結局、学校でどんな授業が提供されてようとも、勉学に向かう学習習慣は幼少期からの家庭環境で形成されるというのが、教育現場にいて気付く最たるものです。

「ゆとり教育」「総合的な学習」は一つの切り口であって全てではありません。同時通訳の神様と言われる國弘正雄さんの『國弘流 英語の話しかた』には、こんなことが書かれています。
「彼ら(=英語ができる人)には、英語なんて自分で努力するもの、という心意気があるのです。そういう人は、中学・高校でどんな教師に教わろうが、どんな教え方をされようが、結局自分で道を開いていきます。」(339ページ)
この言葉は英語に限ったことではありません。勉強ができる人はどんな環境であれ、そこから自分で道を作っていくのです。

それにしても、次男も通う私の母校でもある小学校が、BSとはいえ取材されて全国放送され、次男も二度画面に登場していたにもかかわらず、学校からは何の連絡もない。それこそが、ゆとり教育の弊害ではないでしょうか(笑)。


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点を線にする意識

2019年01月16日 | 指導現場にて
約15年の指導経験の中で、いわゆる「勉強が出来る生徒」「学力が高い生徒」「頭のいい子」を見てきました。その彼らに共通することがあります。

それは、新しく習ったことを既に知っていることに結びつけたり、規則性を見出す子です。点を線にする思考作業。世間ではそれを、「論理的思考力」と定義するかも知れません。

その一方で、なかなか学力が伸びない子がいるのも事実。彼らの特徴は、物事を単発的にしか考えられない、習ったことに規則性を見出せず、分かったつもりになっている子です。そこに切り込んでいくのが指導者の役目でしょう。

線(=論理的思考)にするには点(=知識)がたくさんなければなりません。だから、勉強に暗記は絶対に必要です。しかし、点が集まっていても自然と線にはなりません。点を線にする意識が常に求められます。


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練習・休息・体型

2019年01月15日 | ランニング・筋トレ
今年に入ってからほぼ毎日10km走り、筋トレにも力を入れていました。平均的な一日を振り返ると、

・午前中に10kmのランニング。
・午後、筋トレを30分。その後、夜11時まで仕事。
・帰宅して夕食。深夜0時過ぎに体幹中心の筋トレを20分。
・午前1時20分就寝、朝6時20分起床。

自主トレでよく利用する三峰川榛原公園
こんな生活を繰り返していたら、体に負荷がかかり過ぎたのか体調を崩し、声が出なくなりました。しかも、昨日は朝起きたら結膜炎という・・・。これは明らかに、オーバーワークで免疫力が低下した証拠です。

幸い、かかりつけ医から内服薬と点眼薬をもらっていたため、この週末で何とか体力と体調が回復し、目も正常に戻りました。丸一週間、ランニングと筋トレを控え、今日は午前中に体をほぐすため庭でストレッチをしたら、全快したように感じました。今日はこれから仕事ですが、また普段の日常に戻るため、ランニングも再開します。体力と筋力の強化のためには負荷をかけなければいけませんが、それらの回復のための休息も積極的に考えてトレーニングメニューを組まないといけません。ランニングを中心とした健康維持とボディメイク。その奥深さを痛感した週末でした。

4月の恵那峡ハーフマラソン、6月の安曇野ハーフマラソンにエントリしました。恵那峡は高低差140mある起伏の厳しいコース、安曇野は高低差19mでほとんど平坦ですが6月の蒸し暑い時期のレース。共にこれからのトレーニングのいいテーマになります。身体と相談しながら、自分にあった理想のトレーニングと体型を求める日々が続きます。


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複雑化する趨勢から脱却する

2019年01月14日 | 閑話
昨年は一年間を通して、固定電話とスマホ料金の見直し、電気代の節約、住宅ローン金利の見直しを行いました。

まずは固定電話の光回線とスマホの一体化に関して。固定電話とスマホ料金の高さがずっと気になっていたので、昨年ようやく重い腰を上げ、ドコモの担当者に相談し手続きを進めていました。それまでに何回か相談した時に、固定電話とパソコンの光回線契約をドコモとセット契約を勧められました。しかし、光回線は他社と4年前に契約をしており、解約違約金や手続きの面倒さから手をつけずにおりました。しかし、気長に手続きを進め、約4ヶ月かけて完了しました。

よく光回線のセット契約のセールス電話が来ますが、4年前は詳しく調べもせず契約してしまい、結果、ドコモでセットにするよりも毎月3,000円以上高い料金を払わされていました。ドコモでセット契約すればプロバイダーからwi-fiルーターが無料で貸し出され、結果、家でのパケット使用量は減るため、毎月のパケットを抑えることができるという当たり前の状態になれます。

よく調べずに契約してしまったこと、その後に解約も出来たはずなのに、違約金や手続きの煩わしさからずっと放っておいたのは自業自得。今回の手続きで、毎月約11,000円の節約になりました。これが10年続けば132万円。騙されたわけではないですが、よく調べず、勉強しないものがバカを見る世の中だということを改めて思い知らされました。

次に電気に関して。LEDに変え、テレビなどの家電も少しずつ最新のものに買い換え、凍結防止ヒーターの節電器を使うことで、年間の電気代が前年より約3,000円、最も払っていた年より約37,000円節約、この7年間で最も安くなり、家族内での節電意識も大きくなりました。

そして、住宅ローンの金利について。固定期間の見直しで1.1%になり、毎月の返済額が約5,100円も安くなりました。金利上昇の不安からそれまでは5年固定でしたが、これまでの金利情勢を一覧にして比較してみると、ずっと下がり続けているので、3年という短い期間で見直していくのが現状は最適だと考えています。


今まではそれが当たり前だと思っていましたが、よくよく見直すと不要なものがあったり、もっと効率的にできたりすることが多い。利便性の向上と言う名のもと、世の中はすべてが複雑化していて、便利だからこそ不便な時代になっていることも実感しました。

手間暇をかけて色々なことを見直し、あらゆる点でシンプルな生活スタイルを目指していくことで、得をする世の中なのかも知れません。
妻が羊毛フェルトで、今年の干支・イノシシとヒツジを作りました🐗🐑。ヒツジの方は、次男が小学校で飼っている本物のヒツジの毛を使っています。今年は昨年以上に思ったことを行動に移していく猪突猛進な一年にしましょう。


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継続力が試されるランニング

2019年01月13日 | ランニング・筋トレ
私に影響されてか、ランニングを始める生徒が増えてきました。嬉しい反面、若い彼らのキロペースが速いのが癪に障りますが・・・(笑)。一緒に大会に出られる日も、意外と近いかも知れませんね。

ランニングは仲間や相手、道具が必要ないので気軽に始められますが、だからこそ、継続するには強い意志が求められます。新しい年、自分の継続力を鍛える意味でも、走り続けてもらいたいです。

私は、新年からのオーバーワークがたたって疲労が蓄積気味。ここ数日はしっかりと休養に充て、また月後半からギアを上げていく予定です。


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己の強さを見せてやれ

2019年01月12日 | 指導現場にて
大学受験生諸君。

大学入試センター試験まで一週間。センター試験の過去問や予想問題を解く日が続き、うんざりしていることでしょう。まさに、

I'm fed up!(もううんざり!)

I've had enough!(もうたくさんだ!)

Give me a break.(勘弁してくれよ)

といった気持ちかも知れない。

そうすると、英語とは問題を解くことだと思い込んでしまい「英語ってつまらない」と考えるようになるのも当然。でも、本当の英語の楽しさはそんなものじゃないから、今は何とか乗り切ってほしい。

そして、確実に言えることが一つある。大学受験英語と真摯に向き合った者が、揺るぎない英語力を身につけることができ、大学入学以降に必要となる実用英語を操れるのです。

さあ、あと一週間。己の強さを見せてやれ。Last-ditch effort だ。


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