昨日と一昨日、2019年度大学入試センター試験が行われました。英語の問題を解いた感想です。
第1問(発音・アクセント)
昨年と違い、今年は模試や問題集で見かけるものばかり。普段の学習で出会った語彙の発音を確認し、英文音読を習慣にしていれば何の問題もなく解けます。blood、calendar、equalなんて、発音・アクセント問題の定番中の定番。「英語は単語」という安易な考えから、単語をひたすらノートに書くだけの勉強では、このような基本的な問題でも失点してしまいます。英語の基本は音読。失点した受験生はこのことを肝に銘じるべきです。
第2問(文法・語彙・並べ替え・短めの対話文完成)
語彙・副詞・語法・仮定法・分詞・慣用句・間接疑問文等々、すべて授業で「必ず出る!」と指摘する問題ばかりでした。
第3問(不要文削除・長めの対話文完成)
不要文削除は話のテーマと前後関係を把握して読めれば難しくない問題。長めの対話文は、それぞれの人の主張と全体との関係性を意識することが大切です。
第4問(グラフや図表を伴った長文読解)
例年通りの内容と難易度ですが、Aは内容がピンと来ない受験生もいたかも知れませんが、設問は平易です。Bは数年前から出題されている完全にTOEICを模した問題です。ただし、TOEICほど選択肢が意地悪でないので、問題で求められている情報をきちんと取捨選択していけば、完答できます。
第5問(エッセイ風の長文読解)
父がケガをして動けない間に、畑の管理を任された娘の話。問5の答え、Hard work can be rewarding. は、問題作成者が大学受験を通して受験生たちに伝えたいメッセージですね。エッセイ風の読み物は、状況をつかむまでが大変ですので、先を読み進める勇気を持つことがポイントです。
第6問(論説文の長文読解)
パラグラフリーディングが出来ているかを問う例年通りの内容とレベルの良問。結論→本論→結論という論説文の書かれ方を理解しながら、各パラグラフの役目に注目していけば容易に解けます。
全体として良問揃いの標準的レベルですが、昨年より平易に感じました。平均点は、昨年度・一昨年度の123.7点から上がって、127点前後と予想します。
センター試験の英語では、難しい単語や構文は問われず、左から右へと英語の語順で速読できる力が求められています。主語を訳した後、その英文の一番最後の単語から訳し上げているような時代遅れの勉強法では、いつまでたっても速読はできるようにはなりません。日々の音読を徹底し、瞬時に英文構造を見抜けることができる力をつけましょう。奇しくも今日は、英語を語順のままに読む直読直解の重要性を説いた名著『英文解釈教室』の著者・伊藤和夫先生の命日です。
第1問(発音・アクセント)
昨年と違い、今年は模試や問題集で見かけるものばかり。普段の学習で出会った語彙の発音を確認し、英文音読を習慣にしていれば何の問題もなく解けます。blood、calendar、equalなんて、発音・アクセント問題の定番中の定番。「英語は単語」という安易な考えから、単語をひたすらノートに書くだけの勉強では、このような基本的な問題でも失点してしまいます。英語の基本は音読。失点した受験生はこのことを肝に銘じるべきです。
第2問(文法・語彙・並べ替え・短めの対話文完成)
語彙・副詞・語法・仮定法・分詞・慣用句・間接疑問文等々、すべて授業で「必ず出る!」と指摘する問題ばかりでした。
第3問(不要文削除・長めの対話文完成)
不要文削除は話のテーマと前後関係を把握して読めれば難しくない問題。長めの対話文は、それぞれの人の主張と全体との関係性を意識することが大切です。
第4問(グラフや図表を伴った長文読解)
例年通りの内容と難易度ですが、Aは内容がピンと来ない受験生もいたかも知れませんが、設問は平易です。Bは数年前から出題されている完全にTOEICを模した問題です。ただし、TOEICほど選択肢が意地悪でないので、問題で求められている情報をきちんと取捨選択していけば、完答できます。
第5問(エッセイ風の長文読解)
父がケガをして動けない間に、畑の管理を任された娘の話。問5の答え、Hard work can be rewarding. は、問題作成者が大学受験を通して受験生たちに伝えたいメッセージですね。エッセイ風の読み物は、状況をつかむまでが大変ですので、先を読み進める勇気を持つことがポイントです。
第6問(論説文の長文読解)
パラグラフリーディングが出来ているかを問う例年通りの内容とレベルの良問。結論→本論→結論という論説文の書かれ方を理解しながら、各パラグラフの役目に注目していけば容易に解けます。
全体として良問揃いの標準的レベルですが、昨年より平易に感じました。平均点は、昨年度・一昨年度の123.7点から上がって、127点前後と予想します。
センター試験の英語では、難しい単語や構文は問われず、左から右へと英語の語順で速読できる力が求められています。主語を訳した後、その英文の一番最後の単語から訳し上げているような時代遅れの勉強法では、いつまでたっても速読はできるようにはなりません。日々の音読を徹底し、瞬時に英文構造を見抜けることができる力をつけましょう。奇しくも今日は、英語を語順のままに読む直読直解の重要性を説いた名著『英文解釈教室』の著者・伊藤和夫先生の命日です。