英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

文法が礎となる

2021年09月10日 | 英語勉強法
英語が出来ない人は、それを小難しい文法のせいにし、英語が出来る人ほど、文法を重視します。TOEIC700点前後の人でさえ、私自身の経験からしても、まだ「文法がわかったつもり」の状態。どっぷりと文法に浸からなければ、いつまで経っても800点以上は取れないでしょう。

TOEICで頻出の文法事項に特化したHUMMERさんの『TOEICテスト 英文法 プラチナ講義』を徹底的に読み込むだけで文法力は伸びますし、公式問題集を解いていたり英字新聞を読んでいたりして、辞書を引けば単語の意味は分かるのに英文全体で何を言おうとしているか分からなかったら分かるまで徹底的に調べてみる。それだけでも、文法の勉強になります。

中・上級者の仲間入りをするために、文法書は必ず必要になります。私は『英文法解説』をメインに使っていますが、「帰国後にTOEIC900点以上、英検1級を取ろう」と決意したワシントン大学留学時に、文法を一から勉強し直そうと、シアトルの紀伊国屋書店で購入したものです。自分のレベルや好みに合った文法書を必ず机上に置いておきましょう。
勉強した文法事項を、自分が先生になって他人に説明できるかが、本当に理解しているかの判断基準になります。

「仮定法過去は、何を表しますか?」という質問に簡潔に答えられたら、ちゃんと理解している証拠です。


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本物しか残れない

2021年09月09日 | トラスト英語学院
2018年11月19日から、毎日100英文・一週間で700英文を音読している『基本英文700選』の345番に、次のような文章がある。
The influence of imitation in human society cannot be overestimated.
(人間社会における模倣の力はどんなに大きく評価しても過大視することにはならない。)

何事も模倣から始まる。

「“模倣”と“個性”は表裏一体」という書家・柿沼康二さんの言葉からも分かるように、模倣を昇華させていく技量が大切となる。

先を行く人の真似をするのは大切だが、中身の伴わない表面的な模倣はすぐにボロが出るだけで、本家を超えることは出来ない。いずれ、化けの皮が剥がれる。

最初はちやほやしてくれるが、本質を見抜き、そのもとから去っていく。消費者の目は厳しい。結局、本物しか残れないのは、塾業界も同じ。

そんな資本主義の当然の荒波にもまれてしまった他塾を目の当たりにした。今まで以上に、経験・知見・実績に基づいた自分のやり方にこだわり、指導者である自分が範を垂れるべく常に己を鍛え、個性というブランドを高めていこう。


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秀逸な語彙

2021年09月08日 | 実用英語
静岡県浜松市で「いいがみ英語塾」を経営する飯上先生が Twitter で cliche(陳腐な決まり文句)という英単語を紹介されていたのを見て、20年前に留学していた時のテキストを思い出しました。
これはビジネスライティングの授業のテキストでしたが、その中で特徴的なイラスト共に cliche が出てきたので、覚えました。
このテキストを読み返すと、当時必死になって覚えた語彙に出会えて懐かしい気持ちになりますが、よくよく見ると、cliche 以外にも、英検1級・準1級レベルのものが多いと気付きました。

例えば、

verbose
stilted
convoluted
pompous
water down
a mixed blessing
build rapport with
drudgery
blow one's own horn
condescending

などなど・・・。

どうです?英検1級・準1級を目指している学習者にとって、泣いて喜ぶような秀逸な語彙ばかりです。本著から語彙を抜き出して、英検第1問の語彙問題スタイルの予想問題集を作っても面白いかも知れません。


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夢が制約にさらされる時

2021年09月07日 | 心に響く英文
8年ほど前、ある高校で採用されていた三省堂の教科書『CROWN English Reading』 の Lesson 10 に、次のような英文が載っていました。

Masterpiece is born only when dreams are subjected to constraints.
(夢が制約にさらされる時にのみ、傑作は生まれる。)

「傑作=結果」と解釈してもいいかも知れません。夢の実現のために余裕がある時ほど人はだらけてしまい、結局、結果を残せない傾向があります。その一方で、制約がある時ほど効率的に行動し要領もよくなり、結果を残せることが多いと思います。振り返ってみると、英検1級やTOEIC990点をはじめ、私が取得した資格のほぼすべてが、社会人になってからです。時間に余裕がある学生時代は危機感のようなものが持てなかったのでしょう。

日々多忙であったり、疲れていたりしても、現状に文句を言わず、まずは出来ることからやってみる。そんなことを教えてくれる英文です。

Without haste, but without rest. - J.W.Goethe


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信州駒ヶ根ロードレースへ向けて

2021年09月06日 | ランニング・筋トレ
夏の暑い中でのランニングでは、暑さに耐性をつけるために距離を踏むことを意識し、タイムは二の次です。10km走って、キロ5分20秒くらいです。しかし、9月になって涼しくなってくると、今度はタイムを意識して、キロ4分台で走るようにしています。暑さの中での走り込みの成果を感じることが出来る時でもあります。

昨日は午前中に6km、午後8kmを走りましたが、午後はキロ4分53秒でしたのでまずまずでした。来月の「松本マラソン 2021」は中止になってしまいましたが、今月末の「信州駒ヶ根ロードレース」はそもそもが感染対策を完璧にして行われる大会なので、今のところ開催予定です。わずか5kmのロードレースですが、コロナ禍の貴重な大会となりますので、しっかりと準備をして臨みます。

中央アルプス・千畳敷カール@駒ケ根市


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一日一英単語 第35週分

2021年09月05日 | 実用英語
私のTwitterで一日一英単語を紹介している【今日の英単語】。第35週分の英単語を列挙します。

8/27 reinforce ~「~を強化する」
8/28 plateau「高原;(学習・事業などの)停滞期」
8/29 unruly「荒ぶる」
8/30 recuperate「回復する、元気になる」
8/31 thwart ~「~を妨げる」
9/1 divert ~「~をそらす」
9/2 vie for ~「~を競う」

plateau を見て思い出すのが、高3の時に受験した早稲田大学政治経済学部の第1問の長文で出題された Arthur C. Clarke のSF小説『ISLANDS IN THE SKY』からの文章です。21世紀のパプアニューギニアの山奥で宇宙船の発着基地が作られたという内容ですが、その中で plateau が出てきて覚えました。

Port Goddard is on a great plateau, levelled by atomic blasting, almost two and a half miles up.

もう、30年以上も前に読んだ文章ですが、繰り返し声に出して音読した文章なので、今読んでもスッと自分の中に入ってきます。


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学生の特権

2021年09月04日 | 指導現場にて
自分自身や教育現場に携わっている経験から言えることは、高校受験までは親や先生など周りの大人の意見が幅を利かせる一方で、大学進学は受験生本人の意見が尊重される場合がほとんどです。

大学進学において重視すべきこと、つまり、文系なのか理系なのか、何を学びたいのか、どこの地域の大学に行きたいのか等々、すべては本人に委ねられ、自分の出した結論が説得力を持って保護者に伝われば、ほぼ自分の望む通りになります。

だから、大学受験なんて怖がる必要はありません。自分の人生を自分で好きなように決められる。だからこそ、その希望する道に進むには、勉強すればいいのです。

大人になると、色々な事情が絡み合って、勉強で切る時間が取れなかったり、勉強したことが結果につながることが少なくなってきます。勉強が直接、将来を担保してくれるのは、学生の特権です。


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『早慶大合格作戦』

2021年09月03日 | 指導現場にて

『私の早慶大合格作戦 ’22年版』が今月発売となりました。

私が大学受験生だった1990年頃は、毎年5月に発売されていました。代ゼミで浪人していた時、発売日に代ゼミライブラリーには行列ができ、先を争って購入したのが懐かしく思い出されます。早稲田と慶應を目指す受験生にとってはバイブルであり、みな隅から隅まで読み漁っていました。私は文字通り毎日手に取り、合格者に自分の姿を重ね合わせることで心躍らせ、大学受験に対する不安を軽減していました。

少子化の加速、プライバシー問題、インターネットの普及・・・。時代の流れと共に、いつからか読まれなくなってしまったようです。入試対策として使いたいのに9月発売では遅すぎる感を否めませんが、もちろん、現在の高1・2年生や高3で浪人してでも早慶を目指している受験生には強力な一助になります。

受験勉強では合格した人の勉強法を参考にするのが大切です。しかし、万人に通用する勉強法はなく、様々な成功例から情報を取捨選択し、自分にあったやり方に微調整して自分独自の勉強法を確立する。その過程こそが、受験勉強の醍醐味なのです。

目標を達成する人はみな、自分流の勉強法を持っています。先生や先輩から指導されたことや言われたことをそのままやってみるのは大事ですが、そのやり方がその人に相応しいとは限りません。まずは行動を起こし、やってみる。そして、しっくりこなければ少し変えてみる。この試行錯誤が自分流の勉強法の確立につながっていきます。


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ポンデリング?

2021年09月02日 | 指導現場にて
早稲田大学文学部の長文で出てきた英文。

I lay very wide awake, pondering over it.

ある高校生に訳させたところ、

「『私はぱっちりと目を開けて横になっていた。そして、・・・』?ポンデリングって、ドーナツですか?」

生徒たちの発想は、いつだって自由だ(笑)。



『英単語連想記憶術』より


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2021年8月のランニング記録

2021年09月01日 | ランニング・筋トレ
2021年8月のランニング、筋トレ、ボディメイクの総括です。
前半は猛暑、中盤は豪雨、後半は残暑の中、故障に気をつけながら距離を踏むことができました。走行日数28日、走行距離は252.0kmになり、上半期は故障しがちだった今年の月間最長距離となりました。

2021年の月別走行距離
 1月 66.0km
 2月 105.0km
 3月 70.0km
 4月 234.0km
 5月 60.0km
 6月 137.0km
 7月 212.0km
 8月 252.0km

2021年のアルコール無摂取日数
 1月 17日 
 2月 14日
 3月 16日
 4月 17日
 5月 17日
 6月 22日
 7月 16日
 8月 17日
就寝前の筋膜リリースと腕立て伏せ30回以上も、この2ヶ月間は毎日継続できています。ランニング、筋トレ、英語。どれも毎日の積み上げ。その日は成長を感じられなくても、必ず力になっています。だから、毎日の“少し”を今日も明日も積み上げます。

今年最大の目標であった10月3日開催予定だった「松本マラソン 2021」が中止になってしまいましたが、マラソン大会は、日々頑張っている自分の姿を多くの人に見てもらう機会に過ぎません。今はその機会が先延ばしになっているだけです。ランニングの本当の意義は、来るべきその日のために日々をどう過ごすかに依存しています。


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