『桐生タイムス』の連載エッセイ「永遠の英語学習者の仕事録」の第1回が同紙2021年4月24日号に掲載されました。
第1回目は、『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』(集英社インターナショナル)について書きました。
2017年11月、クリスティーズの競売において、一枚の絵が日本円にして約510億円の驚愕の値段で落札された。美術史上最高額の値が付けられたこの絵は本当にレオナルド・ダ・ヴィンチのものか? 美術評論家でドキュメンタリー作家である著者ベン・ルイスは大がかりな調査に乗り出し、答えを出す。詳しくは『最後のダ・ヴィンチの真実』をご覧いただきたいが、翻訳にあたってはこれまで経験したことのないいくつもの困難にぶつかった。だが、同時に計り知れないほど多くのことを学ぶことができた。
第7回日本翻訳大賞において、以下のすばらしい推薦文をいただきました。
みなさん、ありがとうございました。
おかげで、『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』は忘れがたい1冊になりました。編集者の松川えみさまにも深く感謝いたします。松川さんのお力がなければ、とても出版できませんでした。
今後もみなさんに喜んでいただける翻訳書を全力で出版しつづけたいと思います。
どうか今後ともよろしくお願いします。
2021/3/24 上杉隼人
【推薦者】松下 昌弘
【推薦作品】『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』
【作者/訳者】ベン・ルイス/上杉隼人
【推薦文】
ダ・ヴィンチは作品数こそ少ないものの、同一画題の別作品が多く美術関係書の翻訳では神経をつかう。本書を推薦するのは、その困難を乗り越えた見事な訳業であるからに他ならない。
著者のベン・ルイスはドキュメンタリー作家で、美術史のメインストリームに対して批判的なスタンスを崩さない。しかし批判する側の記載に間違いがあれば、それは悲惨なことになる。そこで訳者の上杉氏は綿密に調べ原註以上に適切な訳註を補っている。大きなミスは見つけられなかった。
何よりも讃嘆したいのは、批判精神を含んだルイスの原文を、禁欲的に中道を保ちつつ訳していること。この文体の抑制により、終盤のルイスの追加取材にミステリーのような味わいが生まれた。
上杉氏の訳書はおそらく20冊以上読んでいるが、今回の翻訳はまさに最良のもの。フィクションを訳す際のスピード感あふれる文章が特徴的だった彼が、ここまで成長したのかと目を見張る思い。柴田元幸氏を目標に努力し続けた彼が到達した今回の成果に対しては、何かしら報われても良いのではないかとの思いから、推薦させて頂く次第である。
【推薦者】近江 富美代
【推薦作品】『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』
【作者/訳者】ベン・ルイス/上杉 隼人
【推薦文】
訳者あとがきを読んだだけで、この翻訳家の仕事がどれだけすごいかわかる。
著者と相談して「日本語オリジナル版」を作ることにした。割愛できるところは割愛し、訳者が解説をつけた。
原書のハードカバー版を訳し終えたところで、著者からペーパーバック版刊行に向けた膨大な修正が届く。訳稿を最初から見直し、原書の削除部分を削り、新たな書き足し部分を訳して、全体を調整。
レトリックも比喩表現も美術用語も、非常に分かりやすい、流麗な日本語になっている。
英語だけでなく、イタリア語、フランス語、ロシア語の記述もすべて訳出。
特殊な法律関係の表現も含めて注はすべて訳し、日本人の読者に必要なものは訳者注をつけた。
著者に英語でインタビューして、日本語版オリジナル記事をまとめた。
ノンフィクションなのに上質のミステリーのように楽しめる。
これだけのことを短期間で一人の訳者がこなした。新時代の翻訳として評価されるべきだ。
【推薦者】OK Computer
【推薦作品】『最後のダ・ヴィンチの真実』
【作者/訳者】ベン・ルイス / 上杉隼人
【推薦文】
ダ・ヴィンチを巡る膨大な翻訳書に、極上のミステリー小説のごとく一気読みしてしまう新たなノンフィクションが登場した。偶然目にしたキリストの絵がレオナルドの作であると確信したギャラリスト、明らかになる驚異的な絵の来歴、やがて繰り広げられる空前のオークション-果たしてこの絵の本当の作者は?筆者ベン・ルイスはBBCでドキュメンタリーを製作していた手腕を生かし、この格好の素材を膨大なリサーチで以て、サスペンス風に追い詰める。訳書の読みやすさからは想像し難いが、原書はイタリア語、ロシア語も含む美術、歴史、経済用語に溢れ、シニカルな難しい文体だ。上杉隼人さんは見事にこれを訳出、500ページ近い大作を一息に読ませる。作品についての新事実をフォローした筆者が初稿とはほぼ別物の改定版を出版、一からそれを訳し直し、筆者の信頼を得て日本の読者用に編集もやり直したという。訳者の誠実な仕事の賜物、多くの方に読んで欲しい。
【推薦者】重森 美子
【推薦作品】『最後のダ・ヴィンチの真実510億円の「傑作」に群がった欲望』
【作者/訳者】ベン・ルイス/上杉 隼人
【推薦文】
2017年11月に「サルバドール・ムンディ」が世界最高額510億円で落札されたことはよく覚えています。1枚の絵がそんな途方もない額で取引されるのかと驚きました。それから3年後、本書が発売されたと知ってすぐに買って読んだ。予想をはるかに上回る面白さだった。「サルバドール・ムンディ」がどんな人たちの手に渡り、どんな歴史を歩んできたか?本当にダ・ヴィンチの作品か?本書が一つ一つ解き明かしていく。
大学で美術を専攻しましたが、美術書を含めて翻訳書は日本語が硬いし、美術を知らない人が訳していたりするのであまり読まない。だがこの翻訳書のよみやすさはどうだろう。美術や絵の技法も見事な日本語に移されている。
2019年のルーブル美術館のダ・ヴィンチ没後500周年大回顧展に出展されるはずだった「サルバドール・ムンディ」。結局展示されることはなかったが、理由が本書にくわしく書かれている。
最高の翻訳書に出会えて嬉しい。
【推薦者】中井 陽子
【推薦作品】『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』
【作者/訳者】ベン・ルイス/上杉 隼人
【推薦文】
2011年ロンドン・ナショナル・ギャラリーのダ・ヴィンチ展で「サルバトール・ムンディ」を見た。新たに真作と認められた「最後のダ・ヴィンチ」が初めて一般公開されたのだ。その後、史上最高の510億円で落札され脚光を浴びた絵は、19年ルーブルの「ダ・ヴィンチ没後500年展」にはなかった。一体どうして。
本書がその秘密を教えてくれた。美術界、絵画修復、投機、政治。この絵を取り巻く世界の闇と複雑さ、一枚の絵画が歴史と思惑に翻弄される様子があまりにドラマティックで驚愕した。果たして本当にダ・ヴィンチの作品なのか。膨大な情報が秀逸な翻訳で活き活きと立ち上がりミステリー小説を読むように没頭した。
訳者上杉氏の尽力による日本読者向けの最終章が余韻に残る。この素晴らしい翻訳書を読んで、当時ロンドンで購入した図録を改めて手に取った。図録番号91番、ラストを飾る「最後のダ・ヴィンチ」。もう一度この目で見たくなった。
【推薦者】宮原 將
【推薦作品】『最後のダ・ヴィンチの真実』
【作者/訳者】ベン・ルイス・著/上杉隼人・訳
【推薦文】
原田マハさんの「文藝春秋」の書評を読み、この本を知った。「男性版モナ・リザ」サルバトール・ムンディの存在は衝撃的だ。さまざま人たちの手から手にわたり、500年近くの時を経て、2017年に破格の値段で取引される。その後この絵は一般公開されていない。ものすごく読み応えがあるノンフィクションだが、翻訳のすばらしさでページをめくる手が止まらない。口絵のほか、冒頭につけられた「本書に登場する人物表」「絵がたどった年表」も理解の強力な助けになる。訳者のインタビューによる日本語版オリジナル記事もありがたい。原書よりも翻訳書のほうが価値がある。
アートをとりまく桁違いの華々しさと、深い闇。アートの価値は誰がどのように決めるのか? 本書を読みながら、腰巻にあるコピーの文句を何度も考えた。
驚愕の事実がぎっしり詰まった『最後のダ・ヴィンチの真実』。興奮の1冊を秀逸な翻訳で読ませてくれる本書こそ、日本翻訳大賞にふさわしい。
【推薦者】松本 征子
【推薦作品】『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』
【作者/訳者】ベン・ルイス/上杉 隼人
【推薦文】
上杉隼人氏のブログGet Up Englishを毎日チェックしているが、この人の仕事は質、量ともに驚異的だ。
最後のダ・ヴィンチの作品として世界最高額で競り落とされたサルバトール・ムンディ。イギリス国王、妃、美術収集家と美術商、ロシアの大富豪、サウジアラビアの皇太子まで、あらゆる人たちがこの1枚の絵を巡って光と闇の世界で蠢く。英語以外の言語も出てくる本書を訳すのはとてもむずかしかったと思われるが、上杉氏はすっとわかる日本語にしてくれている。著者ルイス氏に英語でインタビューしてしまうのだから相当な言語力だ。
昨年は「最後のダ・ヴィンチの真実」以外にも、「MARVEL 倒産から逆転No.1となった映画会社の知られざる秘密」や「ザ・ギャンブラー ハリウッドとラスベガスを作った伝説の大富豪」のビジネス書も「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」も訳している。超人的仕事量だ。
今回は上杉さんの「最後のダ・ヴィンチの真実」を推薦したい。
集英社インターナショナルのTwitterに超うれしい情報が!
以下、転載します。
https://twitter.com/Shueisha_int/status/1367787473774911495
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『ダ・ヴィンチ』4月号の特集「男と、本。ミュージカル編」で岡幸二郎さんが『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』をご紹介くださいました。
古美術商の資格も持っている岡さん。美しいと思えるものに辿り着く独力は美術も舞台も同じとのこと。
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「スミセイ ベストブック」に、『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』の記事が掲載されました!
https://www.kkc.or.jp/plaza/kohoshi-G/index.php?mode=show&id=888
【媒体概要】「スミセイ ベストブック」中小企業オーナーや大手企業役職者を対象に、最近の話題書を紹介し、多忙な読者の方々に役立てていただくことを目的とした“本の情報誌”です。
- 創刊:1985年
- 発行元:住友生命保険相互会社
- 発行部数:8万部
- 仕様: B5判2色全56ページ
- 配布対象:住友生命法人契約者、住友生命取引先
- 入手方法:担当営業職員による配布
- 編集委員:6名神永学(作家)、津村記久子(作家)、唯川恵(作家)土井善晴(料理研究家)、村松友視(作家)、群ようこ(作家)
すばらしい記事です! ぜひチャンスがありましたら、ご覧ください!
巻末に、担当編集者の松川えみさんのコメントも掲載されています(「
松川さんが最近ご担当されたこちらの本もぜひ!
山口謠司
¥1,600(本体)+税 発売日:2021年01月26日
『週刊文春』(2021年1月21日号・1月14日発売)で『最後のダ・ヴィンチの真実』をご紹介いただきました。
「文春図書館」のトップで大きく取り上げていただけるなんて、うれしいです。
鈴木芳雄さんの書評がオンラインで読めるようになりました。ありがとうございます!
イタリア南部ナポリのアパートで、レオナルド・ダ・ヴィンチの弟子の作品と考えられている『サルバトール・ムンディ』の複製画が見つかった。複製画は、ナポリの聖ドミニコ教会から2年前に盗まれた。
今日のGetUpEnglishはこのニュースを読んでみよう。
https://edition.cnn.com/style/article/salvator-mundi-leonardo-da-vinci-copy-found/index.html
A16th-century copy of Leonardo da Vinci's "Salvator Mundi," the world's most expensive painting, has been recovered by Italian police after it was stolen from a museum in Naples.
『サルバトール・ムンディ』については、昨年刊行した『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』に詳しく記されている。
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/b488ca1524adf346a03710092ba91d28
The artwork, which was likely painted by one of the Renaissance master's students, was discovered at an apartment during a search in the Italian city, according to a police statement. The property's 36-year-old owner was found nearby and taken into custody on suspicion of receiving stolen goods.
taken into custodyはremanded into custodyと同じで、「逮捕され、拘留された」
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/f8edfd2a971a4fde2d86df6bafc79780
The portrait was modeled on Leonardo's famed depiction of Christ with one hand raised in blessing and the other holding a crystal orb. Numerous copies of the work were made during the artist's lifetime by his students and assistants.
『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』にも記されているが、この絵と同じテーマでレオナルドの・ダ・ヴィンチの弟子たちが残した絵はたくさんある。
果たしてどれがレオナルドによるものか? 今回の事件でまたこの問題についての考察が試みられることになるだろう。
『MAQUIA』(集英社、2020/12/22発売)に『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』の全面広告を出していただきました。
https://maquia.hpplus.jp/magazine/
ありがとうございます!
感激です!
「デイリーBOOKウォッチ」(2020/12/07配信)に『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』の書評が掲載されました。
「510億円」のダ・ヴィンチ作品は本物なのか
https://books.j-cast.com/2020/12/07013766.html
BOOKウォッチ編集部評/ベン・ルイス著、上杉隼人訳『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』(集英社インターナショナル発行、集英社発売)
2017年11月5日、クリスティーズの競売で日本円にして約510億円で落札された有名な絵がある。レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519)作とされる「サルバトール・ムンディ」だ。美術品取引史上の最高額ということで世界的に大ニュースになった。本書『最後のダ・ヴィンチの真実――510億円の「傑作」に群がった欲望』は、その顛末を執念深く追ったノンフィクションだ。
ハードカバー本を大幅修正
この絵画作品は、本当にダ・ヴィンチのものなのか。これまでどこにあったのか。510億円の価値があるものなのか。著者のベン・ルイスは、調査に乗り出す。美術評論家にしてドキュメンタリー・フィルムの制作者――そんなルイスが、この作品に引き付けられ、調べ始めたのはおそらく自分の職業から来る本能のようなものだろう。
翻訳家で、本書の邦訳を担当した上杉隼人さんが、「訳者あとがき」で調査の概要を丁寧に説明している。それによると、ルイスの調査は、母国イギリスから始まり、イタリア、フランス、ロシア、オランダ、アメリカと広がる。各地の図書館、美術館、写真アーカイブはもちろん、オンライン記事や法律文書にも目を通し、何人もの関係者の話を聞いた。
本人が巻末に記した謝辞には合計99の人物、団体への感謝が記されている。もちろん本件で重要な役回りを担った人物の多くに直接会っている。
こうして19年4月にイギリスで、同6月末にはアメリカで本書の原著が発売された。上杉さんは同10月末から翻訳作業に取り掛かり、20年2月には一通り訳し終えた。
ところが、である。ルイスからほどなく大幅な修正版が届いた。「サルバトール・ムンディ」を発見し、これはダ・ヴインチ作に間違いないと主張する人たちが、ルイスの原著に反論する内容の本を19年11月にオックスフォード大学出版局から刊行したからだ。
ルイスは、この本を読んで情報を差し替え、新たに判明した事実を加えて、ペーパーバックス版を20年4月に緊急出版した。上杉さんのところに届けられたのは、その修正版の原稿だった。9か月前に刊行されたハードカバー本とは、もはや別物になっていたという。
落札したのは誰?
この辺りの丁々発止、息詰まる攻防を知るだけでも、この問題がいかに欧米の美術業界を震撼させているか、その一端を知ることができる。「史上最高値」の取引だけに、その価値を守る側も、揺さぶる側も絶対に譲れないのだ。
https://books.j-cast.com/2020/12/07013766.html
ありがとうございます!
「週刊読書人」2020/12/04号に『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』の書評が掲載されました。
https://dokushojin.com/review.html?id=7837
アライ=ヒロユキ評/ベン・ルイス著、上杉隼人訳『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』(集英社インターナショナル発行、集英社発売)
「とにかく厚みのある本だ。ひとつの美術作品の落札をめぐり、制作状況の推測、五〇〇年もの来歴、幾たびもの修復、出品や売買の経緯、その後の行方の推測など、ドキュメンタリーの緻密さと膨大さは半端でない。」
https://dokushojin.com/review.html?id=7837
ありがとうございます!
本日11月27日配信の『HONZ - 読みたい本が、きっと見つかる! 』に『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』の書評が掲載されました。
https://honz.jp/articles/-/45846
新井文月評/ベン・ルイス著、上杉隼人訳『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』(集英社インターナショナル発行、集英社発売)
「そもそも本当にダ・ヴィンチの真作なのか。長年行方不明だったその名画はどこからきたのか。そして最終的に落札したのは誰か。謎に包まれ、世界が注目した『男性版モナ・リザ』を巡る一級品のドキュメンタリーだ。」
https://honz.jp/articles/-/45846
ありがとうございます!
これこそが、奇跡。神が為したもう奇跡だ――。
原田マハさま、ほんとうにありがとうございます。
原田マハさんの「今月の必読書」…『最後のダ・ヴィンチの真実』
https://bungeishunju.com/n/n9a2669cb7a00
原田マハさんに書評していただけるなんて、夢のようです。最新作『風神雷神』にもレオナルド・ダ・ヴィンチが実に印象的に登場して、彼の絵の前で主人公たちがイタリアの天才画家に邂逅するのですが、そのシーンが実に感動的なのです。