日本語の「ビッグ・マウス」は「大きなことを言う人、大口をたたく人、大ぼらを吹く人」という意味で使われるが、英語のbig mouthは俗語表現で「ベラベラ[手前勝手に]しゃべる人、秘密をしゃべる人、口が軽い人」という意味で使われる。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"Hey, Yuriko got all A's. She’s great!"
"You got a big mouth, don’t you, Hirohiko?"
「ヘイ、百合子は全優だったぜ。彼女はすげえよ!」
「洋彦、口が過ぎるぞ」
●Extra Point
bigmouthと一語でもつづられる。そして以下のように「口が軽い、おしゃべり」という意味でも使われる。
◎Extra Example
"Mai has such a bigmouth she will divulge all our secrets."
"Don’t worry, Yukina. I won't say a word to her."
「まいはおしゃりでわたしたちの秘密をみんなもらしちゃうわ」
「心配しないで、優樹菜。彼女には何も言わないから」
not to say a word (of…) to…で、「(…については)……に話さないでおく」。
partialは「一部分の、一局部の」の意味だが、「不公平な」、あるいは「……をえこひいきする」といった意味で使われる。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習する。
partial to…の形で使われることが多い。
○Practical Example
"That teacher is always partial to Akiko."
"She apparently gives preference to brighter students."
「あの先生、いつも章子ばかりえこひいきする」
「あの人、あきらかにできる学生が好きだね」
●Practical Point
「特に好きな」の意味でも使われる。
◎Extra Example
"Rod is very partial to blonde. How about you, Mick?"
"I’m kinda partial to black hair."
「ロッドはブロンドが大好きだ。ミック、君は?」
「どっちかというと、黒髪がいいな」
GetUpEnglishをご覧いただいている方で、この語を知らない人はいないはずだ。
しかし、inはそれこそものすごくたくさん意味があるが、口語表現で、「(ある社会・グループに)受け入れられて」という意味で、よく用いられる。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
どこかの「場所」や「地方」に「コネ」があるといいたいときは、次のようにinが重なるので注意。
○Practical Example
"I’ve got an in in Chinatown in Yokohama, Masamichi-san."
"That’s what you always say, Mr. Abe Boston."
「ぼくは横浜の中華街にコネがあるんだよ、正道さん」
「あべボストンさん、あんたはいつもそう言うけどね」
あべボストンさんの個展、ぜひお立ち寄りください。 横浜の爾麗美術で、5月29日(土)~6月6日(日) まで開催されています。(2日(水)は休廊です。)
http://nirei-art.com/schedule/index.html
●Extra Point
be [get] in with…で、「……と親しくしている[親しくなる]」。
◎Extra Example
"Koizumi always thinks he's something big."
"Because he’s got an in with influential people."
「小泉はいつも威張ってやがる」
「有力者とコネがあるからな」
moonlightは、俗語で「(正規の仕事のほかに、特に夜間に)アルバイト[副業]をする」という意味がある。名詞moonlightingも「(ひそかに)内職[アルバイト](をすること)」の意味で使われる。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
次のように現在進行形で使われることもよくある。
○Practical Example
"Why don’t you go out for a drink tomorrow, Matushita-san."
"Sorry, I can’t. I’m moonlighting down at Yamanekoken."
「松下さん、明日飲みに行かない?」
「ごめん、だめなんだ。そこの山猫軒でアルバイトしてるんだ」
●Extra Example
では、次もう一つ例をあげる。
◎Extra Example
"Recently many office workers moonlight in order to supplement their salary."
"I hear Yasushi works at a host bar after hours at Kita-Senju. But he is too old to attract young girls, isn’t he?"
「最近は多くのサラリーマンが給料を補うためにアルバイトをしているようだ」
「康史は北千住のホストクラブで夜働いているそうだ。でも、彼は歳を食いすぎていて、若い女の子の気を引くことなんてできないだろう?」
COVER-UPは、「隠蔽(いんぺい)、もみ消し」。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
cover-up for…の形で用いられることが多い。
○Practical Example
"The accident is a cover-up for murder, Kanbe-kun."
"What makes you think that, Ukyo-san?"
「神戸君、その自己は殺人の偽装工作です」
「どうしてそう思うんですか、右京さん?」
●Extra Point
次のような形で使われる。
◎Extra Example
"Stuart thinks he's such a know-it-all."
"His know-it-all attitude is a cover-up for his lack of knowledge."
「スチュアートはすぐに知ったかぶりをする」
「あいつが知ったかぶりをするのは、何も知らないことを隠そうとするからだ」
光文社古典新訳文庫に、いよいよバージニア・ウルフ登場!カズオ・イシグロ訳で名高い土屋政雄さんはこの作品にどう挑んだか。
ウルフの魅力、英国文学の魅力など、翻訳をめぐるさまざまを語っていただきます。
店内でのイベントです。ほとんどの方は40~50分のトークをお立ち見となります。ご了承ください。
参加は無料ですが、ご予約を承ります。
トーク終了後にサイン会がございます。下記参加方法をご覧ください。
<プロフィール>
バージニア・ウルフ (Virginia Woolf)[1882-1941]
イギリスの小説家、評論家。ロンドンに生まれ、文芸評論家の父や一家を訪れる著名な文化人の影響を受けて育つ。13歳のときに最愛の母を亡くしてから精神を患い、生涯苦しむことになる。20代初めに、兄が友人たちと開き、後年イギリス社会を各分野で牽引する人材を輩出した「ブルームズベリー・グループ」に参加、芸術や社会への鋭い視点を磨く。1925年に本書『ダロウェイ夫人』を発表。斬新な手法で人間の心理を深く追求し、高く評価される。その他の代表作に『灯台へ』、『波』など。文芸・社会評論でも活躍。1941年、自宅近くの川で入水。
土屋政雄 (Tsuchiya Masao)
翻訳家。訳書に『千の輝く太陽』(カーレド・ホッセイニ)、『コンゴ・ジャーニー』(レドモンド・オハンロン)、『エデンの東』(ジョン・スタインベック)、『日の名残り』『わたしを離さないで』『夜想曲集』(カズオ・イシグロ)、『日本文学の歴史 古代・中世篇』(ドナルド・キーン)、『イギリス人の患者』(マイケル・オンダーチェ)、『月と六ペンス』(サマセット・モーム)ほか多数。
■開催日時 2010年5月28日(金)19:00~
■会場:青山ブックセンター六本木店
■電話予約&お問い合わせ電話:青山ブックセンター六本木店・03-3479-0479
■受付時間:月~土・祝10:00~翌朝5:00 日10:00~22:00 (※受付時間は、お問い合わせ店舗の営業時間内となります。御注意ください。)
■受付開始日: 2010年5月9日(日)10:00~
■参加方法 2010年5月9日(日)朝10時より、青山ブックセンターの店頭もしくはお電話にて、参加受付をいたします。トーク終了後にサイン会がございます。同じく2010年5月9日(日)朝10時より、『ダロウェイ夫人』(バージニア・ウルフ著、土屋政雄訳、760円・税込み)を御買い上げの方にレジにてサイン会整理券を差し上げます。
古書の持込みはご遠慮ください。また色紙など、本以外のものにはサインいたしません。以上ご了承の上、ご参加ください。
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_201005/post_548.html
<書籍紹介>
『ダロウェイ夫人』
20世紀文学の扉を開いた問題作、流麗にして明晰な新訳でついに登場!
6月のある朝、ダロウェイ夫人はその夜のパーティのために花を買いに出かける。陽光降り注ぐロンドンの町を歩くとき、そして突然訪ねてきた昔の恋人と話すとき、思いは現在と過去を行き来する。生の喜びとそれを見つめる主人公の意識が瑞々しい言葉となって流れる画期的新訳。本書は「私はいま、この瞬間を生きている」という生の昂揚感に満ちている。同時に、登場人物を通じて社会のさまざまな明暗を見つめる、著者独特の視点に貫かれている。美しいだけではない骨太な小説である。
この基本動詞は口語表現で「困らせる、参らせる、怒らせる」という意味で使われることがよくある。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"Boy, this air-conditioner really gets ya."
"We'll have to get it fixed."
「うわあ、このエアコンには参っちゃうな」
「修理に出さないといけないね」
●Extra Point
状況によっては、「頭にくる」と訳せると思う。
◎Extra Example
"You never can reason with those stupid executives."
"Exactly. What gets you is their one-track mind."
「ああいうバカな会社経営者に理屈を説いたってだめだ」
「ああ、バカの一つ覚えが頭にくる」
twitter始めました。
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~『神話が考える ネットワーク社会の文化論』(青土社)
刊行記念トークイベント ~
日時:5月29日(土)19:00~開演(18:45開場)
場所:池袋コミュニティカレッジ3番教室(西武百貨店池袋本店別館8F)
参加費:1,000円(税込)
発券:リブロ池袋本店リファレンスカウンター(リブロ池袋本店B1F)
お問い合わせ先:(電話03-5949-2910)
気鋭の批評家福嶋亮大と、中国現代小説の翻訳家泉京鹿が、
それぞれのフィールドである現代中国の小説・文化について語り合う。
中国のよしもとばななとも評されるアニー・ベイビー、
21世紀の魔都・上海に生きる活力溢れる女性の姿を描いて
山田詠美を彷彿とさせるウェイ・フェイ、
そして50万部超を発行するスーパー文芸誌『最小説』の編集長にして、
超人気作家の郭敬明らの話から『三国志』『水滸伝』『金瓶梅』まで!?
司会は『ファウスト』編集長太田克史氏。
中国の小説やライトノベルファンのみならず、
現在の中国文化全般に興味をお持ちの方にも楽しんでいただける内容となっております。
http://www.libro.jp/news/archive/001089.php
GetUpEnglishでは、スプリングスティーン(Bruce Springsteen, 1949- )のことばを、一度だけ紹介したことがあります。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20091218
今日のGetUpEnglishでは、いつもの形を少し崩して、このアメリカを代表するミュージシャンのことばを、いくつか紹介します。
ブルース・スプリングスティーンは、以下のようなことばを言っています。
○Practical Example
"I’ve spent most of my creative life measuring the distance between that American promise and American reality."
「私は創作活動のほとんどを通じて、アメリカの約束とアメリカの現実とのあいだの距離を測ってきました」
●Extra Point
つづいて、ブルース・スプリングスティーンは、次のように言います。
◎Extra Example
"And for many Americans, who are today losing their jobs, and their homes, (…) who have no healthcare,5 who have been abandoned in our inner cities,6 the distance between that promise and that reality has never been greater or more painful for people."
「今日、多くのアメリカ人にとって、つまり、職や家を失った人たち、(……) 医療保険を受けられない人たち、あるいはスラム街で見捨てられた人たちにとって、その約束と現実の距離は今までにないほど大きく、痛ましいものになっています」
これは、スプリングスティーンが2008 年10 月4 日に、ペンシルヴェニア州フィラデルフィアで行なったオバマの応援演説から取ったものです。
この演説は、『名演説で学ぶアメリカの文化と社会』(上岡伸雄編著、研究社)に収録されています。同封CDには、ブルース・スプリングスティーンの生声も収録されていますので、ぜひご確認ください。
この簡単な俗語表現もまだGetUpEnglishでは紹介していなかったようだ。
to digの基本的な意味は「(地・畑を)掘り起こす、掘り返す」であるが、ジャズ・プレイヤーやファン、あるいはヒッピーたちによって、「理解する、……がわかる」の意味で使われるようになった。
今日のGetUpEnglishは、to digのこの用法を説明する。
○Practical Example
"Go to bed, Miles. Do you dig me?"
"I dig you, man."
「マイルス、寝ろよ。わかったか?」
「わかったよ」
●Extra Point
インターネットの普及により、もはや誰が個人の情報をつかんでいるということもありえる。
◎Extra Example
"Everybody knows about your wife and kids and everything, you dig?"
"I dig you, man. ‘Cause the web is life, man. Life."
「誰もが人の奥さんのことも子供のことも何もか知っているんだ。わかるか?」
「わかるよ。ウェブは生命だからな。生きてるんだ」
to dis, あるいはto dissは、俗語で「(特にことばで)ばかにする、侮辱する」「……の悪口を言う、けなす」。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"Uotsu always disses me."
"He does everybody. He thinks he's the bee's knees."
「魚津はいつもぼくをバカにする」
「彼は誰にでもそうするよ。自分がいちばんだと思っているんだ」
bee’s kneesは、2009/09/13のGetUpEnglishで紹介した。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20090913
●Extra Point
最近は、to diss and tellで、「ばらす、暴き出す」という意味で使われる。特に有名人の生活が暴かれるような状況で、次のような形で使われるようだ。
◎Extra Example
"Tabloids usually diss and tell the private lives of celebrities."
"Yeah, every star is afraid of them."
「タブロイド紙は有名人のプライベートをたいてい暴こうとする」
「ああ、スターはみんな恐れているよ」
『日めくり現代英語帳』上巻の94-95ページでは、to get over itという表現を紹介しているので、ぜひそちらをご覧ください。
本日のGetUpEnglishでは、to get… over withという表現を紹介する。
これは口語表現で、「(面倒な仕事を)やってしまう、片付ける」という意味でよく使われる。
○Practical Example
"Yasushi tried to get the work over with in great haste."
"But he made a big mistake."
「康史は大急ぎでその仕事を片付けようとした」
「でも、彼は大きなミスを犯した」
●Extra Point
「片付ける」という意味では、次のように、やや物騒な状況で用いられる。
◎Extra Example
"Whether you live or die is up to me."
"If you’re gonna kill me, go ahead and get it over with."
「おまえを生かすも殺すも、俺しだいだ」
「俺を殺すなら、さっさと片をつけたらどうだ」
☆Extra Extra Point
次のような状況でも使われる。
★Extra Extra Example
"I owe Shylock more than a thousand pounds."
"Pay him back now and get it over with, Antonio."
「シャイロックに1000ポンド以上の借金がある」
「アントーニオ、すぐに返済してけりをつけてしまえ」
welcome aboardは、直訳すれば、「ようこそ当船に」。本日のGetUpEnglishでは、このクリーシェ表現を紹介する。
信頼あつき『英語クリーシェ辞典 もんきりがた表現集』(柴田元幸監訳、研究社、2000年)には、このように定義されている。
http://webshop.kenkyusha.co.jp/book/978-4-327-46145-4.html
「誰かが新しく会社、 クラブ、 地域などに加わった時に使う。クリーシェになったのは20世紀前半で、今日も使われるが、主に年輩の人間が、やや物々しく用いることが多い」
この定義が示すように、日常では次のような形で使われる。
○Practical Example
"Hello. My name is Madoka. I'm a new member of this club."
"Welcome aboard. My name is Oshima."
「こんにちは。わたしはまどかです。このクラブに新しく入会しました」
「歓迎するよ。ぼくは大島だ」
●Extra Point
『クリーシェ辞典』には、愚痴のようにも定義されている。「元はおそらく海軍で使われたが、一般に広まったのは、飛行機で搭乗客を歓迎する際の決まり文句として使われていることが大きいと思われる」
いかにも、次のような状況でよく使われる。
◎Extra Example
"The captain welcomed us aboard."
"Yeah, he said to us, 'Welcome aboard JAL Flight 989 bound for Cape Town.'"
「機長が歓迎の挨拶を述べたよ」
「ああ、彼は『ケープタウン行き日本航空989便にご搭乗ありがとうございます』と言った」
アメリカ文学の研究・翻訳をされ、エッセイや小説でも活躍されている、東京大学大学院教授・柴田元幸氏をお招きして、5月28日(金)に講演会を開催します。
村上春樹氏とも交流のある柴田氏の、翻訳と創作の関係などをお聞きする絶好の機会です。
文ジャプレゼンツvol.6
継続的講演会:日本をひらく翻訳のちから・3 講演会
「翻訳について語るときに翻訳者の語ること」
講師 柴田元幸氏(翻訳家・作家・東京大学大学院教授)
開催日 2010/05/28(金) 時間 18:15~
会場 戸山キャンパス34-453教室
対象者 学生・大学院生・教職員・一般
入場無料・直接会場へ
主催 早稲田大学文化構想学部文芸・ジャーナリズム論系
http://d.hatena.ne.jp/bungeijournalism/20100516/p1
"Period."という言い方は、話の終わりにつけて、「以上、終わり、それだけのことさ」あるいは「絶対[とにかく]……なんだ」の意味で用いられる。映画では、よく使われているように思う。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"Why do you avoid Ichiro?"
"I don’t like him. Period."
「なぜ一郎を避けるんだ?」
「あいつが嫌いなんだ。それだけだ」
●Extra Period
女性に以下のように言われたら、もはやつきまとわないほうがいい。
◎Extra Example
"Alice Kingsleigh, will you be my wife?"
"I’m not going to marry you, Hamish. Period."
「アリス・キングスレイ、ぼくと結婚してくれませんか?」
「ヘイミッシュ、あなたとは結婚するつもりはないわ。絶対よ」