動詞buttは、「(……)を頭で突く[押す]、角で突く」。そしてto butt in, あるいはto butt intoで、「(話などに)口を差し挟む」。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"You've got to take advantage of every opportunity, Diane."
"You don’t have to the right to butt into my business, Uesugi."
「ダイアン、君はあらゆる機会を利用しないといけない」
「上杉、あなたはわたしのことに口出しする権利はありません」
●Extra Point
to butt inでも使われる。
◎Extra Example
"Read the text carefully. If you don't understand the text very well, you can't translate it correctly."
"Stop butting in my translation."
「文章をよく読まないと。文章がよく読めていないと、正確に訳せないよ」
「ぼくの翻訳に口を出すのはやめてくれませんか?」
loadedは、「荷を積んだ」「(乗り物が)満員の」など、いろんな意味がある。
そして口語表現では、「金をたんまり持った、金持ちの」という意味で使われるので、注意しよう。
今日のGetUpEnglishでは、loadedのこの意味での使い方を学習しよう。
○Practical Example
"Look at that upscale apartment, Maurizio."
"The people who live there must be loaded."
「あの豪華なマンションを見ろよ、マウリツィオ」
「ああ、あそこに住んでいる人たちは、すごい金持ちに違いない」
upscaleは、2010/10/28のGetUpEnglishで学習した。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20101028
●Extra Point
では、もう一例。次のような言い方もよくする。
◎Extra Example
"Motoo’s got to be loaded driving a Mercedes."
"Yes. He must be loaded."
「資生はベンツに乗っているんだから、金持ちに違いない」
「ええ。きっとたんまりお金を持っているわ」
to boss someone aroundで、「人をこき使う、あごで使う」。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"First, clean floors, Shimada. Next, empty trash. And…"
"Stop bossing me around, Yuko-san!"
「島田君、まず床掃除をしてちょうだい。そのあとはゴミを片付けて。その次は……」
「優子さん、ぼくをあごで使わないでください」
●Extra Point
to boss someone aboutと言っても同じ。
◎Extra Example
"Yuko loves to boss people about."
"I don’t think so. She isn’t the kind of person to boss you around."
「優子さんは人に偉そうに指図するのが大好きなんだ」
「それは違うと思う。彼女は人をあごで使うような人じゃない」
upscaleは、「上流の、金持の、高級品市場向けの」。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"Shizuko's living in an upscale apartment at Taishido."
"She's beyond your reach, Maurizio."
「静子は太子堂の高級マンションに住んでいる」
「マウリツィオ、彼女は君には高嶺の花だ」
●Extra Point
もう一例。
◎Extra Example
"We have a lot of upscale apartment building at Kunitachi."
"But there are a few hot spot there too, Kazuko."
「国立には、高級マンションがたくさんあります」
「でも、和子、危険地域も何ヶ所かあるよ」
企業が新聞や雑誌、あるいはテレビやネット媒体に「広告を出す」というときは、to buy ad spaceというように、「広告のスペースを買う」という言い方になるので、注意しよう。
今日のGetUpEnglishでは、この言い方を学習する。
○Practical Example
"We must hold down costs, Kishimoto-san."
"Yes. We can’t buy ad space in any newspaper except for Tosho Shimbun now."
「岸本さん、コスト削減をはからないといけない」
「はい。今は『図書新聞』以外、宣伝を出せません」
●Extra Point
to buy ad spotsとも言う。テレビやネットの宣伝に対して、よく使われるように思う。
◎Extra Example
"We aren’t going to buy spots on any TV Station except for Senju TV. "
"Do you think the local TV advertisement will make a difference, Sachiko?"
「千住テレビ以外、テレビ広告を出す予定はありません」
「佐知子、その地方放送の広告で効果があると思うかね?」
to take home…は「手取りで……(の賃金)をもらう」。これは意外によく知られていない表現だと思う。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"I’ve got to find a job where I can take home at least 800 bucks a week."
"Can you work graveyard shift, Yasushi?"
「おれは一週間に手取りで800ドルもらえる仕事を見つけないといけないんだ」
「深夜勤務もできるか、康史」
graveyard shiftは「深夜の交替番」。昨日のGetUpEnglishで紹介した。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20101025
●Extra Point
take-home pay(手取りの給料[賃金])という言い方もよくする。
◎Extra Example
"With my take-home pay it's hard to feed my family."
"What's your take-home pay, Danpei?"
「いまの手取りだと、家族を養うのはむずかしい?」
「ダンペイ、いま手取りでどれだけもいるんだ?」
graveyardは「墓場」。そしてgraveyard shiftは「墓場番」であるが、現在は「深夜の交替番」という意味で日常よく使われる。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"Can you work the graveyard shift for us, Jo?"
"Yes, I can."
「ジョー、深夜勤務はできるか?」
「はい、できます」
●Practical Point
夜間勤務を希望することで、職が得られることもある。
◎Extra Example
"You will be hired by any companies as long as you can work graveyard shift, Nishi."
"Of course I can. I’ve got to find a job now."
「西、深夜勤務ができるのであれば、どんな会社にも雇ってもらえるよ」
「もちろん、できるさ。おれは今仕事を見つけないといけないんだ」
pullは動詞で「引く」、名詞は「引っ張ること、引くこと、引っ張り」。
名詞pullは状況によって「(他に対する)影響力、縁故、コネ」の意味で使われるので注意。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
to have pullの形で使われことが多い。
○Practical Example
"Does Kenji have any pull with any executive director at the company?"
"Yes, he has. So he will probably be hired by them."
「健二はあの会社の重役とコネがあるの?」
「ああ、ある。だから、たぶん、あの会社に就職できるよ」
●Practical Point
強調するときは、to have a lot of pullの形で用いられることが多いと思う。
◎Extra Example
"I hear Paul has a lot of pull with some official at the Ministry of Education."
"Really? I don’t think so."
「ポールは文科省のある官僚と強いコネがあるそうだ」
「そうなの? それは違うんじゃないかな」
秋は天候が変りやすいですね。大事な日に雨が降ってしまって、がっかりしてしまうこともあるかもしれません。
そんなとき、自分は「雨男」だから、「雨女」だから、と言う人もいると思います。さて、この「雨男」「雨女」はどう言ったらいいでしょうか?
今日のGetUpEnglishでは、この言い方を考えてみましょう。
英語には、日本語の「雨男」「雨女」のような決まった言い方はない。したがって、rain man, rain womanと言っても英語のネイティブスピーカーにはわかってもらえないかもしれない。
以下のように、状況を説明するような言い方をするのがいいと思う。
○Practical Example
"Whenever I have important occasion, it rains."
"That's because you're one of those people who carry rain clouds over their head."
「わたしが大事な行事があるときは、いつも雨が降るんです」
「それはあなたが雨女だからよ」
このように、「あなたは頭上に雨雲を連れてくる人」というふうに表現すればいい。
●Extra Point
次のようにも表現できる。
◎Extra Example
"I always bring rain with me. I’m afraid it will be rain tomorrow."
"I never bring rain with me. And tomorrow is your birthday, Madoka. It should be clear tomorrow."
「わたしは雨女なんです。明日は雨かもしれません」
「ぼくは晴れ男だ。そして、まどか、明日は君の誕生日だ。明日は晴れるさ」
「プリンターやファックスがつまる」は、どう表現したらいいか?
to jam up(強く押し上げる、詰まらせる、ふさぐ)を使ったらいいと思う。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"Don’t leave the printer jammed up, Kobayashi."
"How can I clear the paper jam?"
「小林、プリンターに紙を詰まらせたままにするなよ」
「どうやったら詰まった紙は取れますか?」
最近は、paper jamが「プリンターやコピー機の紙詰まり」という意味でよく用いられるようだ。
●Extra Point
では、もう一例。
◎Extra Example
"I hope that the paper will not jam up again."
"Great. Reprint the document immediately."
「もう紙は詰まらないと思います」
「よし。すぐに再印刷だ」
breakを使った英語表現は、GetUpEnglishで何度も紹介した。
breakは口語表現で、「チャンス、ちょっとした運[幸運]」の意味で使われる。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。 lucky breakというような形で使われることもよくある。
○Practical Example
"A holiday falls on Sunday in the second week of October, Shizuko."
"That means the following Monday will be a substitute holiday. What a lucky break! I can visit Warsaw."
「静子、10月第2週の日曜日に休日が重なるわ」
「ということは、月曜が振り替え休日ね。これは運がいいわ! ワルシャワに行ける」
●Extra Point
major breakという形で使われることもよくある。
◎Extra Example
"They say 'Translation Workshop is open to any student on a space-available basis.'”
"This is a major break for us, Etsuko."
「『翻訳教室は、席に余裕がございましたら、どの方も受講可能です』とのことよ」
「これは運がいいわ、悦子」
mineはIの所有代名詞であるが、myの古い形としても使われる。
そしてこれは詩や小説、あるいは演説などで、効果的に用いられる。
今日のGetUpEnglishでは、このmineの使い方を、アメリカを代表する二人のアフリカ系アメリカ人の演説から学ぼう。
まずは、アメリカの黒人公民権運動指導者マルコムX(Malcolm X, 1925?65)の1964 年4月12日の名演説“The Ballot or the Bullet”から。
○Practical Example
"Uncle Sam still has the audacity or the nerve to stand up and represent himself as the leader of the free world. Not only is he a crook, he’s a hypocrite. Here he is standing up in front of other people, Uncle Sam, with the blood of your and mine mothers and fathers on his hands, with the blood dripping down his jaws like a bloody-jawed wolf, and still got the nerve to point his finger at other countries."
「アンクル・サム(アメリカ政府)は、まだ自分が自由世界のリーダーとして立ち上がり、代表するという図々しさと神経を持ち合わせている。こいつは悪党であり、詐欺師だ。そしてここでまた、別の人の前に立ち上がっている。アンクル・サムは、その手にみんなとわたしの父と母の血をにじませているぞ。その顎からは、その口に血をみなぎらせる狼と同じように、血がしたたり落ちている。そしてまだほかの国を指し示す神経を持ち合わせているのだ」
●Extra Point
そしてもう一つは、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師(Martin Luther King Jr.)が暗殺される1日前に行なった名演説“I’ve Been to the Mountain Top”(April 3, 1968)から、ご紹介する。
◎Extra Example
"But I want you to know tonight, that we, as a people, will get to the Promised Land. And so I’m happy tonight; I’m not worried about anything; I’m not fearing any man. Mine eyes have seen the glory of the coming of the Lord."
「しかし、でも、みなさんには、本日知っていただきたいのです。わたしたちは、人間として、約束の地にたどり着くでしょう。だから、今夜はとてもうれしいです。何も心配していません。誰もおそれていません。わたしはこの目で、神の来訪の賛美を確認しました」
アメリカの名演説については、このあたりの本がとても参考になります。
『名演説で学ぶアメリカの文化と社会』
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20091216
『アメリカの名演説』
acrimonyは、「とげとげしさ、しんらつさ」。口語的ではなく、割と改まった状況で使われると思う。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"How did the negotiations go, Akiko?"
"It ended in acrimony."
「章子、交渉はどうだった」
「最後は厳しいものになりました」
●Extra Point
次のような形で使われる。
◎Extra Example
"There was bitter acrimony between Walt and his father."
"Roy tried to get them to make up with each other, but they rejected his efforts."
「ウォルトとその父親のあいだにはとげとげしさがあった」
「ロイが二人を仲直りさせようとしたが、二人は拒否した」
ダイアン・ディズニー・ミラー著『わたしのパパ ウォルト・ディズニー』、11月19日発売です。
これは「ありもしないことを考えている、考えすぎだ」の意味で使われる口語表現。
"It’s your imagination!"とか、"It’s just[only] imagination!"などとも言う。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"See what, Yayoi?"
"Over there by that building. Looks like a body."
"Easy, Yayoi. You’re imagining things."
「弥生、何が見える?」
「あのビルのところに。死体みたいです」
「落ち着け、弥生。気のせいだろ」
●Extra Point
では、もう一例。強調するときは、justが使われる。
◎Extra Example
"I just saw a flying saucer going right across the sky."
"You’re just imagining things, Ikue."
「いま空飛ぶ円盤が空を横切ったよ」
「郁江さん、夢でも見ているんでしょう」