『サルバトール・ムンディ』が、日本テレビ系列「#世界一受けたい授業」で、大特集!
https://mobile.twitter.com/lastdavinci1126/status/1487255399451750400
『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』とあわせて、ぜひご覧ください!
https://www.amazon.co.jp/dp/4797673877
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映画 ダ・ヴィンチは誰に微笑む official
\来週ついに!!マーク/
日本テレビ系列「#世界一受けたい授業」にて、
#ダ・ヴィンチは誰に微笑む 、
https://www.youtube.com/watch?v=gUffEPvU_Lw
サルバドールムンディの秘密について番組ならではの目線でご紹介くださいます
https://mobile.twitter.com/lastdavinci1126/status/1487255399451750400
【中田敦彦×山田五郎①】超高額絵画サルバトール・ムンディの闇に迫る!【美術界の怪しいお金事情】
で、『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』が紹介されました。
(一瞬ですが、28分12秒くらいからご覧ください!)
すごく面白い対談です。ぜひご覧ください。
『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』
ベン・ルイス・著/上杉隼人・訳
『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』劇場公開中!
https://gaga.ne.jp/last-davinci/
昨日はTOHOシネマズ・シャンテで観ましたが、かなり座席は埋まっていました。
ぜひお見逃しなく!
パンフレットに記事も書いています。
『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』(ベン・ルイス、上杉隼人訳、集英社インターナショナル)にインスパイアを受けて製作された映画『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』(ギャガ配給)が全国で上映中だ。
華やかなアートの世界の舞台裏を描く本映画がAsahi Weekly, November 28, 2021で、対訳で解説、紹介されている(中俣真知子、翻訳、解説)
GetUpEnglishでは、すでに3日間Asahi Weeklyの記事から英語を引用しつつ、『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』を考えてきたが、
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/ed3567d3a0a7bb610ae860c647fdf15e
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/26bbc89906769b29ac0b7a6a345deb20
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/d12d5b0d801d03489ed9fead13ec6fcc
最終日の今日は2011年にロンドンのナショナル・ギャラリーで『サルバトール・ムンディ』を公開することにしたキュレーターのLuke Sysonのコメントを紹介する。
TV caster: Only 15 of Leonardo da Vinci’s paintings still survive, and nine of them are about to go on show in London.
Syson: All of us at the National Gallery thought very hard indeed about including the “Salvator Mundi” in the exhibition. Obviously, it’s a picture that had just been attributed to Leonardo and it’s in private hands. We felt in the end that the case for its attribution to Leonardo was sufficiently strong for this to be the moment where we would put it together with all the works.
(be) attributed to: ~に帰属する、作品が(特定の作家や時期)のものだと考えらえる
GetUpEnglishのこの記事も参照。
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/c6fb67f747a2601de20311800d6ed9c2
in private hands: 個人所有者のもの
『サルバトール・ムンディ』は2011年11月にロンドンのナショナル・ギャラリーで公開される(そこで実際に絵を見た中井陽子さんの『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』映画評を参照)。
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/428b3caf7b66f5b92bfa88f8d2d2624e
だが、その後、ロバート・サイモンと(映画には出てこないが)アレックス・パリッシュ、そしてダイアン・モデスティーニは、『サルバトール・ムンディ』の二度目の大幅な修正を試みる……。
これは一体誰の絵なのか?
ぜひ『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』をご覧いただきたい。
https://gaga.ne.jp/last-davinci/
驚愕の事実の数々があなたを待ち受けている。
『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』(ベン・ルイス、上杉隼人訳、集英社インターナショナル)にインスパイアを受けて製作された映画『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』(ギャガ配給)が全国で上映中だ。
華やかなアートの世界の舞台裏を描く本映画がAsahi Weekly, November 28, 2021で、対訳で解説、紹介されている(中俣真知子、翻訳、解説)
本日のGetUpEnglishも、昨日、一昨日につづき、Asahi Weeklyの記事から英語を引用しつつ、『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』を考えてみる。
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/ed3567d3a0a7bb610ae860c647fdf15e
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/26bbc89906769b29ac0b7a6a345deb20
オックスフォード大学の美術史家マーティン・ケンプが、『サルバトール・ムンディ』の絵の真正性の判断について話す。
Kemp: Understanding the origins of a picture, you have different sorts of evidence. You’ve got documentation, you know, like a letter of something. You have got provenance, the continuous history of the picture, but in this case you don’t have continuous provenance. And you’ve got what I call “judgement by eye.”
provenance: (芸術作品の)出所、来歴
And you’ve got what I call “judgement by eye.”: 「そこで私の言う「目による判断」と呼ぶものに頼ることになります」とケンプは言う。だが、彼の「目」は頼りになるのか?
ロンドンのナショナル・ギャラリーは2011年にダ・ヴィンチの大回顧展を予定していたが、そこに最後のダ・ヴィンチ『サルバトール・ムンディ』を展示して、世界を驚かそうとした。その前にダ・ヴィンチの専門家に絵を見せて、『サルバトール・ムンディ』はダ・ヴィンチの作品であると確証を得ようとしたのだ。「わからない」「ダ。ヴィンチの作品ではない」という学者も少なからずいたが、オックスフォード大学名誉教授マーティン・ケンプは、これはダ・ヴィンチの作品と積極的に認めた。
ケンプには苦い経験があった。1998年にクリスティーズのオークションに掛けられた「美しき姫君」はダ・ヴィンチの絵にほかならないと主張したが、のちの科学検証によって完全に否定されたの
だ。評判を落としたケンプにとって『サルバトール・ムンディ』の認証は起死回生となるはずだった。
このあたりの事情がベン・ルイス著『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』(拙訳/集英社インターナショナル刊)には詳細に記されている。
『サルバトール・ムンディ』は美術品として絵がどれだけ美しいかという問題は論じられることなく、さまざまな人間の欲望が渦巻くなか、どれだけ価値があるか、どれだけお金になるかという視点で見られるようになってしまった。
『サルバトール・ムンディ』はどこに行ってしまうのか?
ぜひ映画をご覧いただきたい。
『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』(ベン・ルイス、上杉隼人訳、集英社インターナショナル)にインスパイアを受けて製作された映画『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』(ギャガ配給)が全国で上映中だ。
華やかなアートの世界の舞台裏を描く本映画が、Asahi Weekly, November 28, 2021で、対訳で解説、紹介されている(中俣真知子、翻訳、解説)
本日のGetUpEnglishでも、Asahi Weeklyの記事から英語を引用しつつ、『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』を考えてみる。
絵を洗浄すると、右手の親指が2本描かれていることが明らかになった。
Simon: Was it a copyist trying to imitate another painting? Was it a question of damage? I really considered every option except the one we eventually came to believe, which was that it was indeed a pentimento.
pentimento: 創作過程で行われる描き直し。また上塗りで消された元の絵が透けて見えるようになること。複数形はpentimenti.
ロバート・サイモンはつづける。
Simon: And that was when I had the realization, the strong suspicion that this was by Leonardo. That this was the lost original, and it was a frightening moment.
ロバート・サイモンはこれが最後のダ・ヴィンチ作品と考えるわけだが、はたしてそうだろうか?
ぜひ映画をご覧いただき、真偽をお確かめいただきたい。
https://gaga.ne.jp/last-davinci/
『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』(ベン・ルイス、上杉隼人訳、集英社インターナショナル)にインスパイアを受けて製作された映画『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』(ギャガ配給)が本日より全国で上映される。
華やかなアートの世界の舞台裏を描く本映画がAsahi Weekly, November 28, 2021で、対訳で解説、紹介されている(中俣真知子、翻訳、解説)
GetUpEnglishでは、本日からこの映画をAsahi Weeklyの解説とともに英語を引用しながら紹介する。
『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』にももちろん出てきた美術商のRobert Simonが、Salvator Mundiを手に入れた経緯を説明する。
Simon: The painting turned up in a minor auction house in New Orleans, Louisiana, in April 2005. The catalogue stated that it was some kind of reproduction and some kind of, you know, picture that was later in date.
複製画と思っていたが、実はそれはレオナルド・ダ・ヴィンチの作品にほかならないとサイモンが確信するに至るのは『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』に記されたとおりだ。
Simon: I decided, to bid a fair amount of money on the picture. There was essentially just one other bidder and that person bid once and bid no further. The hammer price, with the premium, was $ 1,175. Rather ridiculous.
そしてこの絵をロバート・サイモンは、映画には出てこなかったアレックス・パリッシュとともに、この絵を$ 1,175(約13万円)で買い上げるのだ。
https://gaga.ne.jp/last-davinci/modal/column.html
このあたりは劇場パンフレットにも書いた。ぜひご覧いただきたい。
ここから『サルバトール・ムンディ』めぐるマネーゲームが動き出す。
ぜひ映画もご覧いただきたい。
https://gaga.ne.jp/last-davinci/
『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』
いよいよ26日、全国で上映開始です。
劇場パンフレットに記事を書かせていただいております。
ぜひこちらもご覧ください!
上杉隼人(『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』翻訳者)
「図書新聞」No.3521 ・ 2021年11月27日号に、 アントワーヌ・ヴィトキーヌ監督『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』の映画評が掲載されました。
http://www.toshoshimbun.com/books_newspaper/index.php
評者は中井陽子さん(英語教師/翻訳者)です。
「図書新聞」編集部、そして中井陽子さんの許可を得まして、GetUpEnglishに掲載させていただきます。
「図書新聞」の須藤巧編集長、中井陽子さま、すばらしい映画評を誠にありがとうございます。
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評者◆中井陽子
一三万円で購入された絵が五一〇億円に跳ね上がった。人々を狂わせるその絵の真価とは?――アントワーヌ・ヴィトキーヌ監督『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』
No.3521 ・ 2021年11月27日
■二〇一七年十一月、ニューヨークのクリスティーズで五一〇億円という史上最高額で落札されたレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画『サルバトール・ムンディ(救世主)』。「男性版モナリザ」と言われるこの作品がどのようにアート界に登場し、祀り上げられ、そして行方知れずになったのか。西洋絵画の知識がなくても、ドキュメンタリー映画『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』を見始めた瞬間からその世界に否応なく引き込まれるだろう。まるでジェットコースターのような勢いで、桁違いの欲望が渦巻くとんでもない場所に連れていかれる。ベン・ルイスの傑作ノンフィクション『最後のダ・ヴィンチの真実 五一〇億円の「傑作」に群がった欲望』(上杉隼人訳、集英社インターナショナル)にも詳細が記されているが、これはミステリーのようでありながら本当にあった話だ。そして様々な謎は今も解かれていない。
ニューヨークの美術商がニューオーリンズで見つけたこの絵は、絵画修復家による徹底した洗浄復元処置を受けたのち、ロンドン・ナショナル・ギャラリーのキュレーターに見せられた。ここから運命の歯車が回りだす。折しもナショナル・ギャラリーは二〇一一年十一月に予定された大規模な「ダ・ヴィンチ回顧展」を五年の歳月をかけて準備していた。現存すると言われるダ・ヴィンチの絵画作品一四点のうち八点が集う一世一代の回顧展。ここに世界初公開となる最後のレオナルド、『サルバトール・ムンディ』が加えられるかもしれない。キュレーターは浮足立った。ダ・ヴィンチ研究の専門家数名をロンドンに呼び寄せ、突如として現れたこの作品の鑑定を依頼すると、ある専門家は一目見てダ・ヴィンチだと興奮した。真作であるという決定的な証拠は揃わなかったが、ナショナル・ギャラリーは展示を決めた。
私は当時ロンドンに住んでいた。ダ・ヴィンチ回顧展は大変な話題でチケットは現地でも入手困難だった。追加販売でなんとか手に入れ、その日の最終入場の回に滑り込んだ。閉館間近、人が少なくなった展示室で『白貂を抱く貴婦人』と向き合ったことを覚えている。もちろん、『サルバトール・ムンディ』にも。図録の最終番号九一番の同作品は、ポスターから想像していたものよりずっと小さく、最後の展示室で不気味とも言える謎の表情を浮かべていた。
大成功だったロンドンの回顧展以降、この絵を待っていたのはまさに「事実は小説より奇なり」の世界だ。ジャーナリスト、新たな美術商、ロシアの富豪、やり手の仲介人。人々の思惑に乗せられた絵画はロンドン、ニューヨーク、パリ、シンガポールと旅をする。ロシアの富豪の欲望を満たし、美術商と仲介人の懐を豊かにし、落ち着いたように
見えたのはつかの間。富豪はまもなく絵を手放す。「最後のダ・ヴィンチ」を手に入れるために支払った額には仲介人による多額の上乗せが含まれていたことを、ジャーナリストの記事で知って気分を害したのだ。あるいはダ・ヴィンチが、名画を買い漁るものの秘密の倉庫に保管するだけの持ち主を嫌ったのかもしれない。こうして『サルバトール・ムンディ』は再び市場に姿を現した。今度はニューヨーク・クリスティーズの敏腕マーケッターがドラマティックな演出を施す。否応なしに盛り上がるオークション。価格は釣り上がり、とうとう五一〇億円という美術品の史上最高額で落札されるに至った。
落札したのはサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子だと言われている。トルコでのジャーナリスト殺害疑惑により日本のテレビニュースでもおなじみの人物だ。野心家の皇太子はダ・ヴィンチの絵で自らの力を証明しようとした。お金さえあれば買えるという代物ではない。寡作の天才による完璧な絵画が自国の美術館にあれば羨望の的になるだろう。世界中から観光客を呼び寄せることもできる。
そのころ、ルーブル美術館では空前絶後と言われる「ダ・ヴィンチ没後五〇〇年展」が控えていた。フランスはサウジアラビアへの最大の投資国のひとつであり、政治的な関係も深い。サウジは文化関連事業のアドバイザーをフランスから招いていた。話題の「男性版モナリザ」をルーブルでお披露目するのはお互いに好都合。「彼」が『モナリザ』と共に並ぶことを皆が期待していた。しかし土壇場になって、絵画が本当にダ・ヴィンチの手によるものなのか、専門家から真偽を疑う声が上がる。ルーブルには威信がある。偽物を展示するわけにはいかない。結局、『サルバトール・ムンディ』はその姿を公で披露することなく表舞台から姿を消した。
一枚の絵に魅せられ、踊らされた多くのステークホルダーを、アントワーヌ・ヴィトキーヌ監督は世界各地で丁寧に取材している。カメラの前で語られるそれぞれの思い。それらを時系列に配することで、思惑が複雑に絡む事件を明快で臨場感ある見事なストーリーに仕立て上げた。真にダ・ヴィンチを愛する人、ダ・ヴィンチを欲望実現の道具にする人、美術市場を取り巻く闇の深さが想像を超えるスケールで明らかになり、最後まで目が離せないだろう。そして、ロンドン・ナショナル・ギャラリーとルーブルの回顧展に合わせたかのように現れ、多くの人とお金を動かして消えたダ・ヴィンチの魔力に戦慄を覚えるだろう。
映画を観て『サルバドール・ムンディ』に興味を持ったら、ぜひ『最後のダ・ヴィンチの真実』も読んでほしい。英スチュアート朝までさかのぼる持ち主の変遷、絵画修復の世界、ダ・ヴィンチの技法など、映画では触れられていない背景情報が詳しく記されている。そして改めて自らに問うてみてほしい。『サルバトール・ムンディ』の価値とは何だろう。絵画が持つ魅力? レオナルド・ダ・ヴィンチの名前? 莫大な落札価格とは関係なく、絵画を見る人それぞれがその価値を決めていいはずだ。それは簡単なことではないかもしれない。だからこそ傑作は、多くの人の目に触れられるべきではないだろうか。私も願わくはもう一度、「最後のダ・ヴィンチ」に会いたいと思う。
(英語教師/翻訳者)
『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』、各界のコメントが紹介されています。
https://gaga.ne.jp/last-davinci/comment/
大変光栄なことに、わたしのコメントも!
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驚愕のアート界の
裏側を暴いた本作に
各界から絶賛の嵐!!!
Comment
(順不同・敬称略)
史上最高額の絵画を通し、美術界のダイナミズムと闇の両方を見いだせる傑作だ
橋爪勇介(『ウェブ版「美術手帖」編集長)
徹底した取材力を背景に「アート市場の怪しい仕組み」を解き明かした超一級品のアート・ミステリー…なドキュメンタリー。 まさに現代に仕掛けられた “リアル・ダヴィンチ・コード”だ。 “アートに真贋と値段が纏い付く” こうも具体的な手段が分かるとは! 我々凡人はやはり…鑑定眼ではなく、値段とブランドと物語に感動しちゃってるんだよなぁ…
内山雄人(映画『パンケーキを毒見する』監督)
過去の謎から未来の謎へ。ミステリーは拍車をかけて広がっていく。
好奇心を煽るノンフィクション。
藤原ヒロシ(音楽プロデューサー)
没して5世紀余り、多分ダヴィンチは金で近づく物に微笑むことは無い、彼を愛する人に微笑む。金で所有するのでは無い、彼を愛する人に!
芸術を愛するとは何かを再認識させる映画だ!
小堺一機
ノンフィクションなのに壮大なフィクション。完璧な密室殺人の謎解きをするような映画だ。もはやこれは、作り込まれたミステリー小説?でも、本当にあった嘘みたいな話なのだ。
ナカムラクニオ(6次元主宰/美術家)
13万円で購入された絵が510億円で落札する。 アート世界のシステム、クリスティーズのビジネス、中東のポスト石油戦略、国家とルーブルの権威、世界を巻き込むいかがわしさを暴く傑作ノンフィクション。 真実よりもフェイクに群がる現代を痛烈批判。 エンドロールが最高。
中野香織(服飾史家)
よく撮影に応じたな、という渦中の人物ばかりで驚いた。ただ本作含む晩年のレオナルド絵画の多くは、弟子が彩色した工房作とするのが正しい。
池上英洋(美術史学、東京造形大学教授)
甘い樹液に群がる夜行性の虫たちのようなアート業界の闇に蠢く多種多様な人たちにスポットをあてた本作は、想像を遥かに超えた真実がスリリング且つスピーディーに展開する。彼らの大好物である「お金」をダ・ヴィンチの幻の名画を餌に如何にして得るのか、事実は小説よりも奇なりとはまさにこの映画のことを指すための言葉のようだ。そして「世界一甘い蜜」は一体誰の手に渡るのか。驚天動地の100分間が目の前で幕を開ける。
中村 剛士(アートブログ『青い日記帳』主宰)
本人であろうが工房であろうが、この絵がレオナルドに関わっていたことは確かで、そこが世界中の人を、宗教を越えて振り回しているのが面白い。この絵が見たい!
小山登美夫(ギャラリーオーナー)
一体誰が『サルバトール・ムンディ』を510億円という驚くべき値段にしたのか? この取引の最大の勝者(ウィナー)は誰で、最大の敗者(ルーザー)は誰か? 美術市場の深い闇を生々しく抉り出す極上のドキュメンタリー。映画を観終えたあと、あなたはきっとつぶやくだろう。事実は小説よりも奇なり。
上杉隼人(『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』翻訳者)
絵画、それはキャンバス上の美しい嘘。 虚構と誇張で塗り重ねられたこの作品は、それでも確かに美しい。
中島健太(画家)
「本当にダ・ヴィンチなの?」という疑問に、英国が誇るナショナル・ギャラリーがまさかの見切り発車、天下のルーブル美術館があんまりな結論、老舗のクリスティーズがヤバすぎる確信犯。510億円で売れるまでのアート界の迷走と、あやしさ満載のくせ者たちの暴走に、「実話ですよね?」のツッコミが止まらない。数分ごとに押し寄せるビックリの果てに、「常識なんか超えていけ!」と妙な元気ももらえる稀有な映像体験!
山元明子(映画ライター)
映画『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』の公式サイトにコラム記事を書きました。
誰がいちばん得をして、誰がいちばん損をしたか?
上杉隼人
(『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』翻訳者)
https://gaga.ne.jp/last-davinci/modal/column.html
わあ、サカナクションの山口一郎さんのご自宅に、『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』(集英社インターナショナル)が!
超感激です!
https://twitter.com/GetUpEnglish/status/1405461775818977281
こちらに本が映ってます!
【神回】山口さまと釣ったサカナ食いまくったが…:
2017年11月にクリスティーズのオークションで競売にかけられ、約510億円の驚くべき額で落札されたSalvator Mundiがふたたび注目を集めている。
本日のGetUpEnglishはこのニュースを読んでみよう。
https://edition.cnn.com/style/article/salvator-mundi-scandal-bouvier-rybolovlev-intl/index.html
『サルバトール・ムンディ』を2017年に買い上げたのはサウジアラビアの王太子ムハンマド・ビン・サルマーンと言われる。だが、それまでロシアの大富豪ドミトリー・リボロフレフが所持していて、クリスティーズに勧められて、オークションに出展したのだ。リボロフレフは美術品の収集家として知られるが、作品の購入に当たり、総額21億ドル(約2300億円)を超える不当に高い金額を支払わされたとして、仲介してきたスイスの美術商イブ・ブーヴィエを訴えていた。これまで両者の争いは6年にわたり、裁判は5か国で行われてきた。
だが、このたびブーヴィエがリボロフレフを逆提訴したのだ。
It is the biggest legal fight the art world has ever witnessed: a Russian oligarch, who claims he was ripped off buying multi-million-dollar masterpieces, versus a Swiss art dealer who says it was just business.
oligarchは「ロシアの新興財閥[実業家]、オリガルヒ」
Now, after six years of lawsuits in multiple jurisdictions, the tables appear to be turning once more in a saga so dramatic it's been given a name worthy of a movie script: "The Bouvier Affair."
jurisdictionは「司法権、裁判権」
Russian fertilizer tycoon Dmitry Rybolovlev has pursued Swiss art dealer and freeport storage magnate Yves Bouvier around the world for years in various courts, claiming to have been swindled out of $1 billion on 38 exorbitantly priced artworks sold to him by Bouvier over the course of a decade.
fertilizerは「肥料」。リボロフレフは肥料会社の経営者として、巨万の富を得た。
magnateは「有力者、大物、富豪」
swindle(d) は「(金を)詐取する」
But in a new twist, Bouvier has told CNN he is preparing his own billion-dollar damage counter suit against Rybolovlev, after taking legal action in Singapore in February, alleging a long-running court battle with Rybolovlev has ruined his businesses and reputation.
twistは「(事件・事態などの)意外な進展」(研究社英和大辞典)
allege<allegingは、「(十分な証拠を出さずに)断言する、強く主張する」</span>
ドミトリー・リボロフレフとイブ・ブーヴィエの交流、決別、そして法廷闘争については、『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』に詳細に記されている。
ぜひご覧いただきたい。
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/c/1ff27df767f7bad44713608f0d63761d
T_kaoriさん(@Tkaori3)が、『最後のダ・ヴィンチの真実』(集英社インターナショナル)について、すばらしい感想をツイートしてくださっています。
T_kaoriさんの許可を得て、GetUpEnglishに掲載します。
https://twitter.com/Tkaori3/status/1388379876105670659
5月1日
ベン・ルイス『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』4/29読了。埋もれていた作品を発見することが如何に刺激的なことか。それがレオナルドであれば尚更だろう。「サルバトール・ムンディ」の発見から修復、検証、展示、売買に至るまでどこをとってもドラマティックで、
★
5月1日
映画化でもされたらどんなに面白いかと思う。特に、修復の過程、もしかしてレオナルドではと勘付いたときの関係者の興奮を思うと、自分も動悸がする。初期段階で「その」可能性がわかっていたら、修復委員会を組織し専門家を招集しただろうし、修復の写真や技術的な証拠も残しただろうと修復家は語る。
★
5月1日
また、この絵を2005年に1175ドルで買ったロバート・サイモンも「絵をイタリアに送ってレオナルドかもと思われてしまえば、もう二度とイタリア国外には持ち出せないだろう」としている。購入時には損傷や度重なる修復のためよもやレオナルドとは予想されなかったということと、
★
5月1日
発見された場所がアメリカだったということはこの絵の行く末に大きな影響をもたらしたと思う。アメリカにはレオナルドの絵はジネヴラ・デ・ベンチしかない。サルバトールをみすみす本国に戻したくないという気持ちは想像に難くない。
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5月1日
そして、次なるハイライトはレオナルド真筆かどうかを巡る議論、そしてオークションである。特にロシアの富豪と仲介者とのやり取りに関しては、映画『テネット』を思い出さずにはいられない(フリーポートって、そういうことか…!一回は観たのだけど、再見したくてとりあえずBDを借りてきた)。
★
5月1日
いま、サルバトールは何処にあるのか分かっていない。2017年クリスティーズのオークションでサウジの王子に買われ、一時はルーヴル・アブダビに展示されると発表されたが結局実現はされなかった。芸術作品が権力の象徴であり投機の対象でもあることは分かってはいるが、
★
5月1日
それでも絵がもし誰の目にも触れられずにフリーポートに保管されているままなのだとしたら最も嘆かわしいことだ。著者が言うように、Last LeonardoがLost Leonardoになってしまわないでほしい。いつかどこかの美術館で観ることができることを、願わずにはいられない。
#読書 #最後のダ・ヴィンチの真実
T_kaori(@Tkaori3)さま、すばらしいコメント、誠にありがとうございます!