これは面白い表現だ。アメリカの漫画では、よく漫画などで、寝ている人の吹き出しに、z-z-z-zのようにzを1列に並べてsnore(いびき)を表わす。そこから、「眠り」をz'sと表現するようになった。特に若者が使う、相当くだけた言い方なので、注意が必要だ。
今日のGetUpEnglishでは、このZ’sの使い方を学習する。
to catch[grab] some Z’sで、「グーグー眠る」。
○Extra Example
"You look so tired, Matsui. Why don't you go catch some Z's?"
"Yes, I’m tired. After finishing it, I want to grab some Z’s."
「松井、相当お疲れみたいだね。ひと眠りしてきたらどうだい?」
「うん、疲れてる。これが終わったら、ひと眠りしてくるよ」
GetUpEnglishは2006年4月1日から開始して、すでに3年と5ヵ月経ちましたが、Zで始まる語を紹介するのは今日が初めてです。
●Extra Point
a couple of Z’sという言い方もする。
◎Extra Example
"It's almost three a.m."
"Yes. We'd better get a couple of Z's."
「もう朝の3時近い」
「ああ。少し睡眠をとったほうがいいな」
linchpinは、「(車輪がはずれぬよう車軸の端に通す)輪止めくさび[ピン]」であるが、「(物事の)要(かなめ)をなすもの、(組織・計画などの)中心人物、要をなす人」という意味でも使われる。
今日のGetUpEnglishでは、linchpinの使い方を紹介する。もちろん、紹介するのはこの英語の使い方です。
○Extra Example
"Shimada is the linchpin of our team."
"Yeah, we can’t do anything without him."
「島田はわがチームの中心人物だ」
「ああ、あいつがいないと、おれたちは何もできない」
●Extra Example
次のような使い方もする。
◎Extra Example
"Two linchpins of Oh’s 1999 and 2003 Japan Series champions made the jump to the majors."
"Tadahito Iguchi and Kenji Jojima. Iguchi came back to Japan and joined to the Chiba Lotte Marines, while Jojima still is with Seattle Mariners."
「王監督は1999年と2003年に日本シリーズを制したが、その時の主力選手二人はメジャーに移籍した」
「井口資仁と城島健司だね。井口は日本に戻り、千葉ロッテに入団した。城島はまだシアトル・マリナーズでがんばっている」
a sense of lossは、「喪失感」。 今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"The failure left me with a sense of loss I couldn't describe."
"But you really came back from that defeat. You are great. I admire you."
「その失敗は言いようの喪失感をわたしに残した」
「でも、君はその失敗から見事に立ち直った。すごい。尊敬するよ」
●Extra Point
状況によっては「……を失ったさびしさ」という意味になると思う。
◎Extra Example
"Paul has a great sense of loss over the death of his true friend."
"It might take him a long time to get over the shock."
「ポールは親友が亡くなって、とてもさびしく思っている」
「そのショックを乗り越えるには、しばらく時間がかかるだろう」
to one’s dismayで、「……が愕然とした[がっかりした]ことには」。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"To my dismay, I realized I had forgotten my mobile phone."
「愕然としたんよ。携帯を忘れちゃったんだ」
「ああ、お気の毒。わたしは携帯なしで一日と生きられないな」
●Extra Point
to the dismay of …の形でも使われる。
◎Extra Example
"To the dismay of fans and sportswriters in Japan, Japanese power hitters don't perform well in the major leagues."
「日本のファンや記者はがっかりするが、強打者はメジャーで満足な活躍ができない」
「日本はまだ野球ではアメリカに劣っているが、多くの選手が向こうで活躍しようとすることで、その差もますます縮まるよ」
最近は朝晩はすっかり涼しくなりました。夏も終わりですね。
今日のGetUpEnglishは、昨日予告したとおり、end of the summer(夏の終わりに)という表現を紹介します。
○Practical Example
"There's been a chill in the air recently. That means summer's almost over."
"Yeah. I feel lonely at the end of the summer."
「最近は涼しくなったね。夏ももう終わりね」
「ああ、夏の終わりはさびしくなるよ」
●Extra Point
みなさんは、夏の終わりに聴きたくなる曲があるでしょうか?
◎Extra Example
"What song do you want to listen to next, Paul?"
"Play the Beach Boys' 'All Summer Long,' Brian. That's what I want to hear at the end of summer."
「ポール、次は何の曲をかけよう?」
「ビーチ・ボーイズの『オール・サマー・ロング』をかけてくれないか、ブライアン。夏の終わりには、あの曲が聴きたくなるよ」
The Beach Boysの"All Summer Long", 名曲です!
今日のGetUpEnglishでは、昨日予告したとおり、「寝る」に関連した、いや、ずばりそのままの表現を学習します。
GetUpEnglishをご覧いただいている方で、この語を知らない人はいないと思いますが、今日はおさらいの意味で一緒に勉強しましょう。
「十分な睡眠時間が取れない」は、次のような言い方をする。
○Extra Example
"I'm always sleepy these days. I haven't been getting enough time to sleep."
"It is not good for you. Get enough sack time."
「ここのところ、いつも眠い。十分な睡眠時間が取れていない」
「それはよくないね。睡眠時間は十分に確保しないと」
sack timeは、「睡眠(時間)」。
●Extra Point
sleepは名詞でも使われる。
◎Extra Example
"Since she had her new baby, Mrs. Yoshioka doesn't get much sleep."
"Taking care of baby is really hard work but it is absolutely enjoyable."
「赤ん坊が生まれて、吉岡さんは十分に睡眠時間が取れない」
「赤ちゃんを世話するのは大変だけど、とても楽しいよ」
夏も終わりですね。ということで、明日のGetUpEnglishはそれに関する英語表現を。
今日のGetUpEnglishでは、昨日予告したとおり、心の病気に関する表現を学習します。
「うつ病」、depressionです。
○Practical Example
"My husband suffered from depression because his work left him with no time for himself."
"That's too bad. All he needs is some time to rest and not do anything."
「夫は仕事に追いまわされる日々をおくっていて、うつ病になってしまった」
「それはよくないわ。ご主人にいま必要なのは、少し休んで、何もしないでいることよ」
●Extra Point
年配の方がうつ病になることも多いようですので、もしご家族がそのようなことになったら、すぐにお医者さんに診せてください。
◎Extra Example
"That new drug got rid of my father's bouts of senile depression."
"That's very good. People who suffer from depression should consult a doctor as soon as possible."
「新しい薬のおかげで、父の老年期うつ病の症状は解消した」
「それはほんとうによかった。うつ病になってしまった人は、できるだけ早く医者に診てもらわないといけない」
うつ病はよく眠れないことから始まるといいます。明日は「眠り」に関する表現を、というか、そのものずばりの表現を紹介します。
under the weatherという表現は、2009/01/25のGetUpEnglishで、「二日酔いで」という意味で紹介しました。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20090125
(上杉も最近は二日酔いになるほど酒を飲むことはまずありません。)
under the weatherには、「体の具合が悪くて、気分が悪くて」という意味でもよく使われます。
今日のGetUpEnglishでは、under the weatherのこの意味の使い方を学習しましょう。
○Extra Example
"I've been feeling under the weather for a long time now, Xanthe."
"That's too bad. Why don't you take a day off, Peter?"
「ここのところ、ずっと体調が悪いんだよ、ザンティ」
「それはよくないわ。ピータ、一日ぐらい休みを取ったら?」
●Extra Point
もう一例あげる
◎Extra Example
"Yasushi hasn't been in to the office this week. He still seems to be under the weather."
"I hope he will recover soon."
「康史は今週は会社を休んでいる。まだ体調がよくないようだ」
「早く良くなるといいのだけれど」
体調が悪い時はもちろん休みを取ることが大切です。そして最近は心の病気で苦しんでいる人もいます。明日のGetUpEnglishでは、「心の病気」に関する英語表現を学習します。
to be in a desperate situationで、「絶体絶命」。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"I was in a desperate situation. The road had come to a dead end and my pursuers were less than a minute behind me."
"What’s happen next, Naruto?"
「大ピンチだった。道は行き止まりで、しかも追っ手は1分とかからない距離に迫っていたんだ」
「それで、どうしたんだ、ナルト」
●Extra Point
次のような言い方もする。
◎Extra Example
"Matsushita-san realized how desperate his situation was."
"But he recovered, thanks to his unyielding spirit."
「自分の置かれた状況がどれだけ厳しいか、松下さんは理解した」
「しかし、彼は不屈の精神でよみがえった」
この時代、きっと苦しいと感じる人はたくさんいると思いますが、ピンチはチャンスです(と、山下達郎さんも、前回のライブツアーのMCで励ましてくれました)。おたがいがんばりましょう。
hit-and-runは野球の「ヒットエンドラン」のほかに、「ひき逃げ、当て逃げ」という意味がある。
今日のGetUpEnglishでは、両方の意味を学習しよう。
まずは、野球のhit-and-runを。
○Practical Example
"The Hawks' hit-and-run play in the top of the eighth inning succeeded."
"But Matsunaka went down on strikes after that."
「ホークスは8回表にヒットエンドランを決めた」
「しかし、そのあと松中が三振に倒れた」
●Extra Point
つづいて、「当て逃げ」の意味で使われる用例を。
◎Extra Example
"It was reported that the musician was involved in a hit-and-run accident."
"Wow. If you're involved in a traffic accident, you should never drive off."
「あのミュージシャンが当て逃げ事件を起こしたと報じられた」
「なんてことだ。交通事故を起こしたら、絶対に逃げてはいけないよ」
今日のGetUpEnglishでは、to pooh-poohという面白い表現を学習する。これは、「あざける、鼻先であしらう」という意味で使われる。
○Practical Example
"Yoshikazu always pooh-poohs the idea we came up with a lot of time and researches."
"He does nothing by himself, but always talks big. Everybody hates him."
「好一は、ぼくらが大変な時間をかけてリサーチしたことを、いつも鼻であしらう」
「好一は自分では何もできないが、いつも大きな口をたたく。みんなあの人が嫌いだ」
●Extra Point
to pooh-pooh atの形でもよく使われる。
◎Extra Example
"Suzumi always pooh-poohs at his colleague’s plan."
"Yeah. But he has no ability to produce his original idea. Sorry for him."
「鈴見さんはいつも同僚の計画を鼻であしらう」
「ああ。でも、あの人は自分のオリジナルのアイデアは捻出できない。気の毒な人だ」
off-the-cuffは、「即興[ぶっつけ本番]の[で]」。
cuffは、「ワイシャツのカフス(そで口)」。「演説する人が話の要点をワイシャツのカフスに書いて忘れないようにしたことから」この表現が生まれたと言われます。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習します。
○Practical Example
"Madonna didn't seem to have a prepared speech for the ceremony, but her off-the-cuff remarks were great."
"Her speech was incredibly great. She was great!"
「マドンナは式典のために特にスピーチを用意していなかったようだけど、即興で見事な話をしたよ」
「彼女のスピーチは信じられないぐらいよかったわ。マドンナはすごかった!」
●Extra Point
次のような使い方もよくする。
◎Extra Example
"Tom wrote graffiti on the wall again."
"When his father heard about it, he delivered an off-the-cuff sermon."
「トムはまた壁に落書きをした」
「父さんがそれを耳にして、その場で説教した」
one-hit wonderは「一発屋」。
今日のGetUpEnglishは、この表現を学習します。
○Extra Example
"The band was a one-hit wonder back in the 80's."
"No one has heard of the name since. Being a one-hit wonder is every musician’s nightmare."
「あのバンドは80年代に一発ヒットを飛ばして終わった。以来、誰もその名を聞かないよ」
「一発屋で終わるのは、すべてのミュージシャンの悪夢だ」
●Extra Point
ミュージシャンとしては「一発屋」で終わっても、別の道で成功することもあります。
◎Extra Example
"Who was that one-hit wonder who made the smash hit "The Perfect and Faultless Rock 'n' Roller"? I forget his name."
"I don't remember either, but I think he's a successful composer now."
「『完全無欠のロックンローラー』というヒット曲を飛ばしてその1曲で消えてしまった人がいたけど、あれ誰だっけ? 名前が出てこない」
「ぼくも思い出せない。でも、あの人、今は作曲家として成功していると思う」
☆Extra Extra Point
あのMadonnaも、こんなことを言っています。
★Extra Extra Example
"And even the naysayers, the ones that said I was talentless, that I was chubby, that I couldn’t sing, that I was a one-hit wonder …. They helped me too."
「そして私のことを批判する人たちでさえ――私のことを才能がないとか、太っているとか、歌が下手だとか、一発屋だとか言う人たちでさえ――わたしを助けてくれました」
批判を活力に変えてしまうのがマドンナのすごさですね。
この演説も、以下の本にマドンナの生声とともに収録されています。
http://webshop.kenkyusha.co.jp/book/978-4-327-45224-7.html
http://getupenglish.blog.ocn.ne.jp/getupenglish/2009/07/post_dd29.html
池上彰さんの『わかりやすく〈伝える〉技術』(講談社現代新書)がよく売れているようですね。
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=288003
話の下手なわたしは、たいへん参考になります。
さて、「話がうまい人」というのは、英語でどう言えばいいでしょうか? 今日のGetUpEnglishでは、それを考えてみましょう。
「話がうまい人」は、good talkerで十分に通じる。
○Practical Example
"Kitabashi-sensei is a good talker."
"Exactly, Yuko. His talk is always so interesting that the audience hang on his every word."
「北橋先生は、話がうまいね」
「優子さん、確かにそうですね。先生の話はいつもとても面白くで、聴いている人たちは先生の話に熱心に耳を傾けます」
to hang on one’s every wordで、「人の言うことを熱心に聴く」。
●Extra Point
good speakerでも、同じ意味が表現できる。
◎Extra Point
"Tomoyu-sensei's an extremely good speaker."
"That’s right. And his speech always makes a great impression on the audience."
「朋由先生は、まったく話がうまいですね」
「亜紀子さん、そのとおりよ。そして先生の話は、聴いている人に大変な感銘を与えるよ」
strait-laced, straight-laced, あるいはstraitlaced, straightlacedで、「厳格な, 堅苦しい」。 今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。状況によっては、「堅物」に近い意味で用いられる。
○Practical Example
"Why don’t you ask Minoru to go?"
"Minoru's so straight-laced he'd never agree to go to a place like that."
「稔も誘おうか?」
「稔はとても堅物だから、そんなところに誘っても来ないよ」
●Extra Point
straight-laced, straightlacedという表記でもよく使われる。
◎Extra Example
"A straight-laced man like Kazu finds it difficult to make girl friends."
"But he seems to be happy just to throw himself into his research."
「カズのような堅い人には、なかなか女友だちができない」
「でも、あの人は自分の研究に没頭していればそれで幸せみたいだ」