to walk the plankは「解雇される」。これは「舷側から突き出した板の上を目隠しで歩かされて海に落ちる」ということで、『リーダーズ英和辞典』には、「17 世紀ごろ海賊が捕虜を殺したやり方」と記されている。「強制されて辞職する」という意味でよく用いられる。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"When there was a trouble with major customers, someone had to walk the plank."
"My father was dismissed under color of it."
「お得意さんとトラブルになると、だれかが責任を取らされてやめなければならなかった」
「父はそれを口実に解雇されました」
under color of …で、「…を口実に、……を名目に」
●Extra Example
進行形でもよく使われる。
◎Extra Example
"Government workers were walking the plank from coast to coast."
"About 143,000 temporary Census workers were let go, and another 48,000 government employees at the budget-strapped state and local levels lost their jobs."
「政府関係の仕事に就いている人たちが、全米のいたるところで、解雇されている」
「一時的な統計調査で雇われた約14万3000の労働者が解雇され、ほかに財政難の州や地方の市町村で政府関係の仕事に従事する人たち4万8000人も仕事を失った」
2010/08/29のGetUpEnglishではcash-strapped(金に困っている、金欠の)という語を学習した。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20100829
budged-strappedも、これに近い言い方だ。あわせて覚えておこう。
最近、自信を失っている人が多いように思います。
自信をもちましょう! 元気を出しましょう! 今のわたしたちには、それが必要です。
ということで、本日のGetUpEnglishでは、「自信」を表現する英語confidenceを紹介します!(というか、まだこの単語を取り上げていなかったのですね。)
○Practical Example
"Sorry, I can’t do that."
"You just lack confidence, M. You could be a perfect translator and writer if only you were a bit more determined."
「申し訳ありません。わたしにはできません」
「君は自信を失っているだけだ、M.君がちょっとやる気になれば、完璧な翻訳者/ライターになれる」
●Extra Point
「自信がない」「自信満々」「自信をなくす」という表現を、以下にまとめて紹介する。
◎Extra Example
"I have no confidence in myself. I am always afraid of failure."
"About a year ago, I began that job full of confidence. As you know, however, it went to smash in a few months. Although my life has been one setback after another, I’ve never lost confidence in myself."
「わたしは自分に自信がありません。いつも失敗を恐れています」
「ちょうど1年前、ぼくは例の仕事を自信満々ではじめた。でも、ご存知のとおり、それは2,3ヶ月で見事に失敗した。ぼくの人生は失敗の連続だが、自信をなくしたことは一度もない」
☆Extra Extra Point
2010/03/28のGetUpEnglishでは、Googleの設立者の一人ラリー・ペイジ(Larry Page, 1973- )の名演説を紹介しました。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20100328
この演説で、ラリーはconfidenceという単語を、実に効果的に使っています。
★Extra Extra Example
"My advice to you: have confidence, fail often, have a healthy disregard for the impossible. You have a huge opportunity to use engineering, technology and businesses skill to improve the world. You should do things that matter, and you should have fun, because otherwise you won't succeed."
「みなさんには、次のようにアドバイスします。自信を持ちましょう。何度も失敗しましょう。不可能と思われるようなことがあっても、健全に無視の姿勢を貫きましょう。みなさんは工学技術や科学技術やビジネスの技術をいくらでも利用できます。それで世界を改善できます。重要なことをしましょう。そして楽しみましょう。でなければ、成功できません」
この演説、とてもすばらしいです。『名演説で学ぶアメリカの文化と社会』(上岡伸雄編著、研究社)にラリーの生声とともに収録されていますので、ぜひご確認ください。わたしは暗記できるくらい聞き込みました。
cash-strappedは、「金に困っている、金欠の」。これは口語表現でよく使われる。
今日のGetUpEnglishでは、この形容詞を学習しよう。
○Practical Example
"There are a lot of cash-strapped companies now."
"We're in difficult financial straits, too, Mr. Hiramoto."
「今は金欠状態にある会社はたくさんある」
「うちも苦しい経営状態だよ、平本さん」
●Extra Point
個人よりも、企業や団体に対して使われることが多いように思う。
◎Extra Example
"Fortunately, Yasushi has found someone with deep pockets who will support his cash-strapped noodle shop."
"I am truly happy to hear that."
「幸運なことに、康史は資金難に苦しむ自分の蕎麦屋に手を差し伸べてくれる懐の広い人を見つけることができた」
「それを聞いて、ほんとうにうれしいわ」
deep pocketは、「豊富な資金」。普通は複数形で使われる。
dismantleは、「・・・・・・から装備[飾りつけ]を取り除く、取りはずす」。
今日のGetUpEnglishでは、この語を学習しよう。
○Practical Example
"Bruce had to close his factory because of the recession."
"I know. It will be dismantled of all its equipment and other furnishings soon."
「ブルースは不況で工場を閉鎖せざるをえなくなった」
「知っている。それはすぐに設備や他の備品を全部撤去される予定だ」
●Extra Point
次のような状況でも使われる。
◎Extra Example
"For years, rumors persisted that FIFA would move the World Cup from South Africa."
"They concerned that the country was not equipped to handle matters of security and logistics 16 years after the dismantling of apartheid."
「何年も前から、FIFA(国際サッカー連盟)は、南アフリカでのW杯開催は見合わせるという噂が流れていた」
「FIFAは、南アフリカは十六年前までアパルトヘイト政策が敷かれていたから、安全・環境面の不安があると考えていたんだ」
☆Extra Extra Point
「(機械などを)分解する」の意味でも使われる。
★Extra Extra Example
"What should I do next, Asazuki?"
"Dismantled the machine carefully, and cleaned the parts, Mori-san."
「朝月さん、次は何をしたらいいでしょうか?」
「森さん、機械を慎重に分解して、部品を掃除してちょうだい」
capriceは、「気まぐれ、むら気」「気まま」。発音は、/カプリース/という感じだ。
しかし、この表現は日常よく使われる。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"On a caprice of the moment Karma took the afternoon off."
"Karma is Chameleon, George."
「カーマは一時の気まぐれで、その日の午後を休みにした」
「ジョージ、カーマは気まぐれだよ」
●Extra Point
次のような状況でも使われる。
◎Extra Example
"Soon, the game would be decided by its harshest verdict, penalty kicks, Iniesta."
"Yeah, skill would give way to nerve and caprice, Villa."
「イニエスタ、まもなくその試合は、もっとも残酷なPK戦で決着がつくことになりそうだった」
「ああ、ビジャ、技術ではなく、度胸や運で勝敗が決まると思われたよ」
regulationは、「規制、取締まり」「規則、規定、法規」など、いろいろな意味がある。けれども、スポーツの用語で、[レギュレーション、延長時間、延長イニングなどを除いた規定の試合時間]という意味で使われることは、実はよく知られていない。
上の定義は、1994年発行の『ランダムハウス英和大辞典』(第2版、小学館)に明確に定義されている。
本日のGetUpEnglishでは、この表現のこの意味の使い方を学習しよう。
まずは、『ランダムハウス英和大辞典』にある、このすばらしい用例から紹介する。
○Practical Example
"The Nicks tied the score in the final seconds of regulation, sending the game into overtime."
「ニックスはレギュレーションの最後の数秒でスコアをタイとし延長に持ち込んだ」
●Practical Point
バスケット以外のスポーツ、特にアメリカで発祥した以外のスポーツでも、もちろん用いられる。
◎Extra Example
"Regulation had spilled into overtime of this fractious game Sunday."
"The clock was nearly exhausted, as were the players."
「この日曜日の荒れた試合は、延長に突入していた」
「残り時間はほとんどなく、選手も疲れきっていた」
old hatは、「古くさい、旧式な、時代遅れの」。
けなす意味をこめて使われることがあるので、注意が必要だ。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"Look, marriage is old hat."
"Exactly. It won’t last the century out."
「いいですか、結婚なんて、時代遅れです」
「そのとおりです。今世紀の終わりまでつづきません」
●Extra Point
複数形もold hatのままなので注意しよう。
◎Extra Example
"Street performances are old hat now, Satoko."
"But I still like it!"
「智子、街頭パフォーマンスはもう時代遅れだぞ」
「でも、わたしは好きなの!」
■日時:2010年9月11日(土)13:30~16:30(13:10受付開始)
■会場:文京シビックホール・会議室
http://www.b-academy.jp/b-civichall/index.html
■課題図書:『黒竜江から来た警部』サイモン・ルイス著 武田ランダムハウスジャパン刊
http://www.tkd-randomhouse.co.jp/books/details.php?id=925
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4270103574
http://www.bk1.jp/product/03284520?icid=T
■参加費:500円程度(参加人数により調整します)
■問い合わせ・申し込み:
■主催:出版翻訳ネットワーク有志
■協力:翻訳ミステリー大賞シンジケート事務局
hardlyという副詞は、「ほとんど……ない」という意味でよく使われる。これは基本単語の一つだ。しかし、これが口語表現で使われるときは、注意が必要だ。
今日のGetUpEnglishでは、この表現の口語的な使い方を学習しよう。
通常は、次のような形で使われる。
○Practical Example
"Akira is hardly the man for a job like that."
"Exactly. He has no knowledge about the job."
「明はその仕事にまったく向いてない」
「確かに。その仕事に関する知識がまるでない」
●Extra Point
can hardly wait(待ちきれない)という表現もよく使われる。
◎Extra Example
"I can hardly wait to go for a drive with Naoko."
"You have to toe the line before that, Nezumi."
「尚子とドライブに行くのが待ちきれないよ」
「鼠、その前にやることをやれ」
to toe the lineで、「命令[規則]に従う、統制[党規]に服する」、そして「なすべき事をきちんとやる、仕事に励む」。
☆Extra Extra Point
いま紹介したcan hardly waitが、口語表現では、can’t hardly waitと二重否定で表現されることがあるので、注意しないといけない。もちろん、意味は同じで、can hardly waitをさらに強めて「ほんとに待ちきれない」という意味になる。
昨日、東京ブルーノートで、N’Dambiのショウを観てきたが、彼女がアンコール前にうたってくれたのが、代表曲"Can't Hardly Wait"だ。
今日のGetUpEnglishでは、最後にその歌詞を少し紹介しよう。
★Extra Extra Example
I can’t hardly wait to be through with you
Hardly wait, still I’m fucking with you
あなたとわかれたくて仕方ない
ほんとうに別れたい。でも、まだしてる
to come inには、それこそたくさんの意味がある。
GetUpEnglishでも、2007/12/15に、to come in firstという表現を紹介した。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20071215
to come inは、「(流行・スタイルなどが)始まる、(作物などが)出回る、旬(しゅん)になる」という意味で用いられる。今日のGetUpEnglishでは、この意味で使われるto come inの用例を紹介しよう。
○Practical Example
"Those shoes come in all sizes, Mr. Baba."
"Great. Well, let me have a 38 centimeters one."
「馬場さん、この靴はみんなサイズがそろっております」
「すばらしい。では、十六文のものをくれ」
●Extra Point
では、もう一例。
◎Extra Example
"This PC comes in several colors, Ms. Arima."
"I like the red one."
「有馬さん、このパソコンの色は数種類ありますよ」
「その赤いのがいいわ」
to get away with…で、「……を持ち逃げする、(よくないこと)をまんまとやりおおせる」。
これはよく使われる表現であるにもかかわらず、GetUpEnglishではまだ紹介していなかった。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"Lupin got away with the iPad."
"He will be arrested soon."
「ルパンはiPadを持って逃げた」
「すぐに逮捕されるよ」
●Extra Point
次のような状況でもよく使われる。
◎Extra Example
"Stuart’s never been caught cheating."
"I’d like to know how he manages to get away with it."
「スチュアートはカンニングでつかまったことがない」
「いったいどうやってうまくやっているんだろう」
to come out withは「……を口に出す、話す、もらす」の意味で、to utterやto sayに近いが、「秘密をもらす、(驚くべきこと)をしゃべる」といったように、あまり感心しないことを口にするときによく用いられる。
今日のGetUpEnglishでは、この表現の使い方を学習しよう。
○Practical Example
"Yasushi comes out with some outrageous remarks when he gets drunk."
"So, don’t give him too much drink, okay?"
「康史は酒に酔うと、とんでもないことを言い出す」
「だから、あいつにそんなに飲ませるなよ」
●Extra Point
次のような形でもよく使われる。
◎Extra Example
"I said to Yayoi, 'If anything bothers you, come out with it.'"
"But she didn't come out with a clear answer, did she?"
「わたしは弥生に、『何か悩みごとがあったら、思い切って言ってみなさい』と言った」
「でも、はっきり答えなかったということだね?」
to wind upで、「結局……(する)というはめになる、……に行き着く」。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"Too much hard work caused Minoru to wind up in the hospital."
"I am truly sorry to hear that."
「稔は過労がたたって入院してしまった」
「それはほんとにお気の毒です」
●Extra Point
to wind up …ingの形でもよく使われる。状況によっては、「あげくに……する、最後に……する」というような意味になると思う。
◎Extra Example
"Elvis is hard to please."
"And he always winds up calling everybody names."
「エルヴィスはきむずかしい」
「そしていつも最後にはみんなに悪態をつく」
to call one’s names で、「(ばか・うそつき・卑怯者などと)人の悪口を言う、人をののしる」。
to mop the floor with...は直訳すれば「・・・・・・と一緒に床にモップをかける」であるが、口語表現では「(相手)をさんざんにやっつける、打ち負かす」という意味になるので、注意が必要だ。
今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"The Hawks mopped the floor with the Lions."
"The team has won seven games in a row!"
「ホークスがライオンズをこてんぱんにやっつけたよ」
「ホークスはこれで7連勝だ!」
●Extra Point
そしてwithのあとに「物」が来た場合、「・・・・・・をさっさとやっつける」、状況によっては「・・・・・・をさっさと片づける」という意味でも使われるので、注意しよう。
今のところ、この用例を挙げている辞書は少ないようだが、次のような形で用いられる。
◎Extra Example
"Congress was asked for $160,000 to pay for a movie Walt Disney has made."
"But Congress rolled a juggler and the Disney’s movie together in its mind and mopped the floor with both of them."
「議会はウォルト・ディズニーの映画に対して、16万ドルの支払いを求められた」
「しかし、どこかの曲芸師もディズニーの映画も同じと考えたようで、どちらへの支払いもさっさと却下したんだ」