暗い状態」である(you are "in the dark")というのは、それが「知らずに、わからずに、無知で」いるということ。
○Practical Example
"I'm really in the dark about why Minoru left Tokyo all of a sudden."
"Yeah, he's really acting strange lately. I'm pretty worried about him.
「なぜ稔が突然東京から出てしまったのか、さっぱりわからないよ」
「ああ、あいつはほんとうに最近変だ。とても心配だ」
●Extra Point
何かを「秘密[内密]に」しておく(to leave someone in the dark" about something.)こともできる。
◎Extra Example
"Minoru left me in the dark about why he ran away from Tokyo."
"He wasn't running away from Tokyo. He was running away from Linda."
「稔はどうして東京を脱出したのか、ぼくには言わなかった」
「東京から逃げ出したわけじゃない。リンダから離れたかったんだ」
細心最大の注意を払わなければならない時に、この表現を使う。日本語では「くれぐれも注意する、慎重に慎重に、用心に用心を重ねて」という感じ。
○Practical Example
"You can't be too careful when it comes to driving at night on the Tomei Freeway. There are so many trucks speeding at that time."
「夜中に東名高速を運転する時は、くれぐれも慎重に走らなければならない。夜間はスピードを出して走っているトラックも多い」
●Extra Point
“You can't be too careful."とそのまま単独で使われることもよくある。
◎Extra Example
"It's not safe anymore carrying large amounts of cash in your handbag. There are bag snatchers around. You can't be too careful."
「今はハンドバッグに大金を入れて持ち歩くのは安全ではありません。最近はひったくりも多いです。どうかくれぐれもご注意を」
bag snatcherは「ひったくりをする人、ひったくり屋」のこと。
電話で「誰々にかわってください」は英語で何と言うのか、とよく訊かれる。これはto put someone onを使えばいいと思う。
○Practical Example
"Hello, is that Courtney?"
"No, this is Phoebe. Want me to put Courtney on?"
「もしもし、コートニー?」
「いいえ、フィービよ。コートニーにかわろうか?」
●Extra Point
to put on someoneとiいうように、to put onのあとに人の名前や代名詞が来ることもある。
◎Extra Example
"Hello, this is Courtney."
"Oh, hi Courtney. Can you put on your sister? I'd like to have a word with her."
「もしもし、コートニーです」
「ああ、コートニー。姉さんと代わってくれない。フィービと話したいんだ」
2006/04/21のGetUpEnglishでは、to get aroundの用例を紹介した。このto get aroundにtoが付いてto get around toとなると、全然意味が変わってしまう。このto get around toは、「(何かをすることはするが)遅れてしまう、先になってしまう」というニュアンスをほのめかす。日本語では「・・・・・・する時間[機会]を(やっと)見いだす、・・・・・・に手がまわる」「(やっと)・・・・・・…に取りかかる」、状況によっては「そのうちにする、いずれする」という感じになると思う。
to get around toは、普通は動名詞を伴う。
○Practical Example
"After listening on the phone to Tomiko complain for two hours, I finally got around to doing the dishes."
「登美子の愚痴を電話で2時間も聴かされたあと、やっと食事のあとかたづけにかかれた」
to do the washesは、to wash the dishesの変形。
●Extra Point
to get around toは、未来形でも用いられる。
◎Extra Example
"When are you going to do the dishes, Wataru?"
"I'll get around to it. I just want to practice my golf swing first."
「亘、いつ食事のあとかたづけをするの?」
「そのうちやるよ。その前に、ゴルフのスウィングの練習がしたいんだ」
10月23日、東京の青山ブックセンターで、上岡伸雄先生と、トークショーを行ないます。
ぜひご参加下さい。
http://www.aoyamabc.co.jp/events.html#ao20061023_1
ふるたこうこさんと、ぼくの短篇を朗読する予定です。
本日から予約開始です!
RP
何かに対して「冷たい足」を持つ(to have cold feet about something)というのは、それに対して「おじけづく、逃げ腰になる、しり込みする」ということ。
○Practical Example
"Shinichi has cold feet about his new job. He really doesn't feel confident about using English every day."
「真一は新しい仕事に対して逃げ腰になっている。実際、毎日英語を使って仕事をする自信がないのだ」
●Extra Point
「冷たい足を『モノにする[身に付ける]』」(to get cold feet)という言い方もできる。
◎Extra Example
"Shinichi is getting cold feet about his new job. He has to speak English every day, and he doesn't feel up to it."
「真一は新しい仕事におじけづいている。毎日英語を話さなければならないし、自分にその仕事がつとまるとは思えないのだろう」
up to itについては、GetUpEnglish の2006/05/16を参照。
typicalに「典型的な、代表的な」という意味がわることは誰もが知っている。しかし、typicalには、「・・・・・・にはよくある、いかにも・・・・・・らしい」という意味でいちばんよく使われる。
○Practical Example
"It's so typical of George to lie like that. You just can't believe a thing the guy says."
「ジョージが嘘をつくことはよくあるよ。あの男の言うことはまったく信じられない」
●Extra Point
typical一語でもよく用いられる。
◎Extra Example
"George is lying again. Typical. The guy never tells the truth."
「ジョージがまた嘘をついた。よくあることだ。あの男の口からほんとうのことを聞いたことがない」
☆Extra Extra Point
typicalの反意語は、untypical(代表的[典型的]でない)。
★Extra Extra Example
"What? George is telling the truth for once? It's so untypical of him to do that."
「何だって? ジョージもほんとうのことを言ったことがあるのかい? それはあの男にはほんとに珍しいことだよ」
この表現を理解するには、「夜明け」を考えてみるといい。夜明けと言っても、あたりはまだ暗い。そしてだんだんあたりが明るくなる。ここからわかるように、to dawn onは、「(事が)わかり始める、見え出す」という意味。
○Practical Example
It suddenly dawned on Fujiko that she had enough money saved from her part-time job to buy an iPod.
アルバイトでお金を貯めたんだから、それでiPodを買えるじゃん、と富士子は突然ひらめいた。
●Extra Point
誰かに何かがわかるには、時に時間がかかる。(Sometimes it takes time for things to dawn on someone.)こういうときは、副詞gradually(徐々に、だんだん)がよくあわせて使われる。
◎Extra Example
It gradually dawned on Nanako that she loved her dog, Shiro, more than she loved her husband, Jiro.
菜々子は自分は夫の次郎よりも愛犬四郎のほうが好きであるとだんだんわかってきた。
to beatで、「(相手・敵を)負かす、・・・・・・に勝つ」(to win)という意味を示す。「・・・・・・にまさる、・・・・・・よりよい[ましだ]」(to be better than)と言いたい時は、このto beatがよく用いられる。
○Practical Example
"Gee, this beer is awesome."
"Yeah, beats water."
「おお、このビールは最高だ」
「そうだな。とにかく水を飲むよりいいぞ」
beats waterは、"It [beer] beats water."を縮めた言い方。
awesomeは、2006/04/23のGetUpEnglishを参照。
●Extra Point
"It beats me.", あるいは"Beats me."という言い方は、日本語の「知るもんか、知らんね、さあ」に近い。
◎Extra Example
"Why is Reina going out with Tamaki?"
"Beats me. Last week she told me she hated him."
「どうして玲奈は玉木君とデートするの?」
「さあね。先週、玲奈は玉木君のことなんか大嫌いって言ってたのにね」
☆Extra Extra Point
"You can't beat it."は、「そいつにはかなわない、参ったね、最高だ」という意味でよく使われる。
★Extra Extra Example
"You can't beat a cold beer on a hot day."
"Yeah, nothing beats a cold beer. Cheers."
「暑い日は冷たいビールが最高だね」
「ああ、冷たいビールがいちばんだ。乾杯」
"Cheers."はイギリス英語の言い方で、「乾杯」。
to interpretとto translateがよく混合して用いられているようである。この違いを簡単に説明しよう。to interpretは、人が話している時に使われる。したがって、to interpretは「通訳する」、一方のto translateは「翻訳する、訳す」と覚えればいい。
○Practical Example
"Dr. Kuriyama has asked me to interpret for him at the medical conference. I hope it won't be too difficult."
「栗山先生に、医学関係の会議で発表するので、その通訳をしてほしい、と頼まれた。そんなにむずかしい話でなければいいんだけど」
●Extra Point
to translateは話していることばに対しても、書かれていることばに対しても用いられる。
◎Extra Example
"Dr. Kuriyama has written a paper on his diabetes research. He asked me to translate it for an American medical journal."
「栗山先生は、糖尿病の研究についての論文を書いた。それをアメリカの医学誌に発表するから訳してほしい、と先生に頼まれた」
good andのあとに形容詞や副詞がついて、そこで話題にしている語を強調することがよくある。
○Practical Example
"It's good and hot in Naha now, so you won't need a heavy jacket when you go tomorrow."
「那覇はいまとても暑いから、明日向こうに行くなら、厚目の上着はいらないわ」
●Extra Point
nice andのあとに形容詞か副詞が付く言い方も、同じように用いられる。
◎Extra Example
"It was nice and hot in Naha. You were right. I didn't need a heavy jacket."
「那覇はとても暑かったよ。君の言うとおりだった。厚い上着なんていらなかった」
☆Extra Extra Example
good andのあとに副詞が用いられる例を示す。
"When my mother called with news of grandma, I went home good and quickly."
「母からおばあちゃんのことを知らせる電話をもらって、すぐに急いで家に帰った」
rightは時間や場所を強調するために用いられることがある。最初は、時間を強調する用例を挙げる。
○Practical Example
"Come here right now! Grandma is very ill and this time we don't know if she'll get better."
「今すぐこっちに来て! おばあちゃんの具合がとても悪くて、もう良くなるかどうかわからないから」
●Extra Point
次に、場所を強調する用例を挙げる。
◎Extra Example
"Chuck and I met right at this restaurant 10 years ago, so we're going to have a dinner here together next week."
"Oh, Reina, that's so romantic!"
「チャックとわたしは10年前にまさにこのレストランで会ったのよ。だから来週ここで食事をするの」
「まあ、玲奈、なんてロマンチックなの!」
out of the blueは、「突然、出し抜けに、にわかに」という意味。これは、日本語の「薮から棒に」に近いのではないか、と思う時もある。この「青」(blue)は、空の色を示す。青い空から突然何かがぬっと出てくる感じを示す。
○Practical Example
"Sorry to call you out of the blue like this, but I would be grateful if you could see me sometime tomorrow."
"Sure, Ms. Goh. How about, say, 3pm?"
「突然お電話してしまって、申し訳ありません。でも、もし可能であれば、明日ご都合のよい時間にお目にかかれないでしょうか?」
「郷さん、わかりました。それでは、午後の3時はいかがですか?」
このsayの用法については、昨日(2006/09/18)のGetUpEnglishを参照のこと。
●Extra Point
out of the blueは、何か予期せぬことが起こった時によく用いられる。
◎Extra Example
"I got a job right out of the blue. My best friend, Reina, had recommended me, and I was hired the very next day!"
「わたし、突然仕事が見つかったの。親友の玲奈がわたしを推薦してくれて、そしたらその次の日に採用されたの!」
sayが前後にコンマ(comma)が付いて用いられるときは、「たとえば」(for example)という意味になる。
○Practical Example
"Can you be at my office at, say, 3pm, Ms. Goh?"
"Of course I can, Mr. Horiguchi. Thank you very much."
「郷さん、ぼくのオフィスに、そうですね、3時ごろ来ていただけませんか?」
「もちろん大丈夫ですよ、堀口さん。ほんとうにありがとうございます」
●Extra Point
let's sayという言い方も、同じ意味でよく用いられる。
◎Extra Example
"Can you be at my office at, let's say, 3pm, Mr. Goh?"
"I'm afraid I can't, Mr. Horiguchi. Can we make it, say, 4:00?"
「郷さん、ぼくのオフィスに、そうですね、3時ごろお越しいただけますか?」
「堀口さん、3時はちょっとむずかしいのです。4時ではいかがですか?」
shootの元々の意味は、あまり気持ちのよいものではない。それは元々to shoot a gun(銃を撃つ)というものだ。ここでは、shootが命令形で使われる例を紹介する。shootが命令形で使われると、「(言いたいことを)さっさと話しなさい(Go ahead and say it.)、言ってごらん、さあどうぞ、始めていいよ、さあ続けて」という意味になる。英語圏では大変よく使われる。
そして、昨日のGetUpEnglishの用例に戻ってみたいと思う。ブリッジズ氏が例えばある会社に電話すると、電話に出た女性の社員に、このままちょっと待ってほしい、と言われた。すると、今度は男性が電話口に出てきて、次のように言った。
○Practical Example
"Is that Mr. Bridges? Shoot. What can we do for you?"
「ブリッジズさんですか?どうぞお話し下さい。ご用件は何でしょうか?」
●Extra Point
ほかにも似たような表現があって、それもまた「銃を撃つ」(shooting a gun)という言い方から来ている。それは、"Fire away."というものだ。やはり命令形で使われて、「どしどし[さっさと]やれ、遠慮せずに言え、どんどん質問しろ」という意味になる。難しい質問を受けようとする時によく使われる。例えば、政治家が記者たちの質問を受け付ける時などに言ったりする。
◎Extra Example
(Politician at a press conference) "All right, you guys, fire away. What do you want to ask me?"
(政治家が記者会見で)「さあ、みなさん、どうぞご質問を。何を訊きたいですか?」