チャドとスーダンのダルフール問題はやや安心。しかしバングラデシュのランガマティで、少数民族と政府軍、強引に入植しようとしたベンガル人との間で衝突があり死者が出た、とジュマネットからメールが届いた。悲しいことだ。ネットで送れるので、ジュマネットにささやかなカンパをした。
ジュマ ネットのHP:http://www.jummanet.org/
以下メールから:
2月19日、20日の襲撃事件で、多くの情報がジュマ・ネットにも寄せられていま
す。ジュマ・ネットでは現地ニュースを詳細に読み、その後の動向を調べていま
す。もう一度、事件の概要をまとめると以下のようになります。
****
事件発生:2010年2月19日、20日
場所:バングラデシュ、チッタゴン丘陵ランガマティ県バガイハット郡サジェク
・ユニオン
被害者数:死傷者2名(現地情報では死体を隠した、8名の死者があるという情報
がまだたくさん流れています。)負傷者多数。
全焼された家:37軒(19日夜)、約160軒(20日)、寺院、教会、UNDP村センター
それぞれ1軒
襲撃のあらまし:
19日、ベンガル人入植者が強引にジュマ住民の土地に家を建てようとし、ジュマ
住民が抵抗し、それを理由に家に火をつける。20日、ベンガル人入植者がジュマ
住民に出て行くように威嚇、政府軍人がジュマを殴打、抵抗したジュマの一人が
軍人にきりかかった。軍事はジュマ住民を銃撃、ベンガル人入植者は一斉にジュ
マの家に放火した。現在、地区は非常事態宣言がされている。
当時の生々しい様子がわかる写真が見ることができます(一部死体の写真があり
ますので、お気をつけください 1p~3pです)
http://www.flickr.com/photos/unrestcht/
参考URL:
http://www.thedailystar.net/newDesign/latest_news.php?nid=22341
http://www.thedailystar.net/story.php?nid=127367
(2010年2月22日の現地英字新聞)
****
現地では政党、仏教教会、学生評議会等による抗議運動が展開されています。最
近の襲撃事件の中では、非常に規模が大きいだけでなく、軍人の無差別発砲とい
う事態は許されるべきものではないと考えます。