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原発事故

2011-03-13 09:10:40 | 日記・エッセイ・コラム

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↑ 写真は1987年制作の「平和」より。チェルノブイリ原発事故に、福島原発を乗せてみたもの。

今日はPapasanの誕生日だ。
ミンスクのアンドレイさんから、誕生日祝いと地震のお見舞いをかねた電話が入った。
アンドレイさんとは、チェルノブイリ原発事故で被曝したベラルーシの子どもたちを預かって以来の付き合いである。チェルノブイリ原発事故がおきたのは1986年だから、あれからもう25年になる。しかし被爆した住民たちの健康被害は終わってはいない。甲状腺ガン、白血病・・・

ベラルーシの被爆した子どもたちを預かったから、原発や放射能については些かの知識はある。テレビで福島原発一号炉で起きている事故の説明をず~っと聞いていたが、解説者たちは、素人の私ですら、なぜ、なぜ、と疑問が次々とわくのに、な~んか、しゃべってるだけではっきりしない。解説者に、あんたわかっているの?とそれこそ不審を抱いてしまった。水素爆発だという報道に、とっさに頭をよぎったのはスリーマイル島の原発事故だ。

で、こんなときには、原子力資料情報室だと

http://www.cnic.jp/

をのぞいた。国の発表より早く1015マイクロシーベルト(1時間)が、通常1年間に浴びても大丈夫だといわれている値1mmシーベルトと同じであると書いてあった。そして昨夜8時から生放送で原子炉設計者たちから原子炉と今何が起きつつあるかという解説があった。

もちろん起きつつある事実は公表されていないので、推測もある。でもわかりやすかった。2時間たっぷり。原子炉の中で異常事態が起こっていることは確かだ。その引き金になったのが、地震であり、津波である。東北電力が送電をストップさせてしまったので、原子炉を動かす電気がストップしてしまった。原発は発電しているのだが、それを動かすためには電気が必要なのだ。そこで非常用にジーゼルの自家発電機が2台、備えられてはいるが、それが機能しなかった。そこからこの異常事態が始まった。人のつくるもの完全なものはありえない。むしろそれを踏まえて、いざというときの避難計画を徹底させるべきではなかろうか。


避難指示は1号炉が20キロ内の住民に、2号炉が10キロになった。被爆者も出た。被爆は確認されたが、健康には異常ないと発表していたが、被爆は、程度はあれ、見る間に異常が現れるんじゃない。セシウムや沃素も拡散しているようだ。セシウム、沃素、よく聞いた名前だ。沃素は甲状腺異常を引き起こす。ベラルーシの子どもたちは内陸部なので、沃素を含む海藻を食べることがなかったことも手伝って、甲状腺異常を引き起こした。

避難者の中に子どもずれの姿も見えた。政府は住民にパニックを引き起こせないための配慮なのだろうが、もっとも電力会社の、安全神話を守ろうとしているごまかしの説明を真に受けているとも思われるが、取り返しのつかないことがならないように、ある程度の危険性ははっきりと伝え、できるだけ子どもたちを遠くに避難させてほしいと思う。

東北・関東太平洋沖地震による、津波の被害は日を追って増えてくる。惨状がだんだん明らかになってくるからだが、本当に心が痛む。さらに長野の栄村や新潟の津南町の地震の災害も伝えられる。人智を超えた自然災害だとはいえ、日本の地下で何が起こっているのだろう。


コメント
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