二匹のネコ、ガーナとベリーズが入院した。と言っても、病気ではなく、去勢と避妊の手術のためである。我が家に来たのが8月1日、ちょうど4ケ月になる。おそらく6月の下旬に生まれたのではなかろうか。
朝、9時に予約してあるので、9時前にはかごに入れられて出かけて行った。
家中所狭しと、鈴の音を響かせて、暴れまわっているのが、今日一日、鈴の音もしないのが物足りない。papasanも、もう手術はすんでいるだろうなぁ、明日の朝早く迎えに行ったら喜ぶだろうなぁ、と気にしている。甘ったれて、顔をすりよせているのがいないから、さびしいんだろう。
昨夜、町でネコの去勢や避妊に助成金が出ていると聞いているので、このネコたち、役場からもらって来たんだから、と町のHPで調べてみた。避妊は3000円、去勢が2000円、ただし助成は1飼主1匹分のみ。手術費の領収書をつけて役場に申請するようだ。
今回は、2匹だが、1匹分だから、メス分の3000円の助成が受けられるようだ。ネコの出費は私の担当。申請して許可になれば、口座に振り込まれるしくみじゃないのかな。役場とはいえ、税金だ。
飼い猫だからね、飼い主が負担するのが当たり前、申請しなくてもいいよ。
私だって、やっぱり明日が待ち遠しい。
外に出ていると、ケージを手にpapasanが帰ってきた。先導するように2匹のネコが前を歩いてくる。
「ガーナ、ベリーズ」と呼ぶと、子犬のように駆け寄ってきた。「おかえり!」と言いながら頭をなでる。
それからが大変。おとなしくしているかと思いきや、外に出て走り始めた。まる1日、ケージ住まいだったのが、つらかったのだろうか、二匹で鈴の音をひびかせて、半日走り回っていた。
先生が、手術の助成金をだしているのは近在では真鶴町だけだから、ぜひ申請してくださいと証明書を書いてくれた、という。へ~、この制度はこの町だけなの? 飼い猫は全部去勢・避妊してあるが利用したことがなかったから知らなかった。待てよ、私が利用しないのは構わないが、利用者が少ないと、廃止されてしまう恐れもあるかもしれない。そうなったら、必要な人に使えなくなってしまう。例えば準飼い猫、野良猫の去勢や避妊に使えば、野良猫の繁殖は抑えられる。ふん、実態はどうなんだろう。
翌日、役場に電話をして利用状況を聞いてみた。利用者はいるようだ。しかし枠は未だ残っているから、使ってくださいと言われた。申請は3月まで有効だからというので、余ったら、ということで保留にした。
すっかりいつもの生活に戻ったネコたち。安心したみたいだ。
ここがお前たちの家だよ。遊び仲間の小学生たちも迎えに来た。
ネコたちは小学生のいい教材だ。
「うりふたつ」という言葉の説明をして「トンガとチャドはうりふたつ」と言うと、すぐ分かった。「・・ほど・・ない」という言葉を使っての短文は「トンガほど・・」と水を向けると「そうか、トンガほど可愛いネコはいない」とすぐ短文が作れたそう。