また春の嵐

昨夜来の風雨で、花びらや竹の葉が空中を舞っている。春の嵐は北へ移動中だという。
起きたときは激しく屋根を打っていた雨も、どうやら上がり日差しが漏れ始めたが、風は一向にやまない。

チャンネルを回していると、タワーマンションと言う言葉に引っかかった。画面はどうも武蔵小杉のようである。武蔵小杉と言う町はよく知っている。と言っても50年ぐらい前の話だが、東横線の海側が工場地帯、裏側は畑の中に集落があり、その奥に法政があるような町だった。それが何十年かして、たまたま東横線に乗ったとき、武蔵小杉の駅周辺が、高層ビル群になっているのにびっくりした。その後、その横を走ったこともあるが、ただただ見慣れない風景に、驚きつつ、昔を懐かしがっていた。

テレビの話題はその高層ビル。
なんでも武蔵小杉周辺には１０棟のタワーマンションが建っているそうだ。住人たちは若い世代が多い。３万人も人口が増えたそうだ。その結果、追いつかないことがいろいろある。それを取材して、川崎市が行っている再開発計画たるものを取り上げていたのだった。

朝、通勤時間、駅に向かう人々の長蛇の列。JR小杉駅となっていたから南武線かな？ここら辺はよくわからない。とにかく電車に乗るのに一苦労。昔に返ったようなぎゅうぎゅう詰め。ドアを閉めるのに係員は体力をかけて押し込んでいる。

小杉周辺にはまだ８棟のタワーマンションが建つ予定だそうだ。インフラは大丈夫なんだろうか、教育保育施設は？そこで再開発を担っている川崎市長にインタビューすると、「どこも人口減で悩んでいるのに、ここは人口増で願ったりかなったり。これからも再開発は進めますよ」と。環境整備のことは触れず、川崎市の中でも、住環境の良さはアンケート結果、ここがダントツです、と。
再開発の全貌を見たいもんだなぁ。

今のタワーマンションの耐久性は１００年だそうだ。とはいえ、１００年後には改築しなければならなくなる。時を同じくして建てられているタワーマンション、それがこぞって老朽化となる。高島平団地の様な事にならなければいいが、と老婆心。