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介護保険申請

2022-06-05 08:13:06 | 日記
介護保険に再申請をしている。役場に行ったり、診療所に行ったりと時間をとっている。役場の福祉から、申請書のチェックに来た。これは経験済みなので、わかっている。担当はpapasanにいろいろ質問をしている。

「トイレは自分で行けますか?」
「行けます」とpapasan
「この2月、市立病院へ16日間入院したんです。退院ま直に看護師さんから電話で、寝たきりで垂れ流し状態だけど、退院しても面倒見れますか、と。もちろん私が面倒見ます。大丈夫です。でも今まで粗相したことなんてないんですよ。それに今回の入院だって、ペースメーカーの電池の交換だけで、病気で入院したわけではないんですよ。出来るだけ早く返してください」と言って事務的なことを聞いて迎えに行った。すっかりスリムにはなっていたけど、歩いてエレベーターに乗って、外に出て車に乗った。帰ってからも、トイレは自分でちゃんと行く。入院前と変わらない。お風呂も自分では入れるけど、今は私が手伝って、あたまから全部洗ってやっている。甘やかしているかも。介護用品、やたらと買ってみたけど、役立っているのはお風呂に入る時の手すりとバスタブに入れる踏み台とベッドわきの頑丈な手すりかな。廊下やイレには私が骨折した時息子はつけてくれた手すりがあるけど使わずに歩いているよ。私が使った車いすもあるけど、使っていない。カミパンツは使っているけど、問題ないよ」

「昼ごはんは何を食べましたか」
papasan、考えている。なかなか答えられない。「ケーキ」つい口をはさむ。
「ケーキは朝食べたでしょ。お昼はmamaが買い物に出かけたから、イレギュラーで、パン屋さんでサンドウィッチ買ってきたでしょ。ほらまだ残っているよ」「う~ん、そうだった」
「家の食べ物はほとんど手作りなんです。パンもケーキも自家製なんです。ケーキも手作りだから、レシピは自己配合、スペシャリティなんですよ。朝からケーキなんてどうかと思われるでしょうが、お医者様にも、朝ごはんが食べられないようなので、なら残り少ない人生だからせめて好きなものを食べさせてやろうと思ってケーキを作ってやっているんです、と言ったらケーキはいいですが飲み物は甘いものを飲ませないで下さいと言われたのでそれは守っています。ケーキは好きでよく食べますね、今はバスクを食べています」

規則正しい生活をしていますか」
「ほとんど寝ていますから、薬のためにたたき起こして食事をしています。薬が食後が多いので。朝6時朝食、10時お茶、13時昼食、15時半お茶とおやつ、7時~8時夕食。年寄り同士なので柔らかいものが多いですね、野菜はね、野菜のキッシュにすることが多いです。野菜の種類も8~9種類ぐらい使って」

「テレビや新聞は読まないのですか」
「テレビは好きじゃないみたい。クラッシックフアンだったから、朝5時、クラッシク倶楽部という番組をつけてやるんですが、私がいなくなると止めていますよ。野球もつけてやっているんだけど、やっぱりいつしか消えている。新聞はほとんど見ませんね」
papasanに「寝ている方が楽なんですか」
「うん」
「いつも言っているんですよ。もうじき、いやでも寝続けなければならなくなるんだから、生きている間は目を開けて人間らしく生きようね、って」
「会話は?」
「mamaがおしゃんべりなんで、やたらと話しかけているから、相槌を打つくらいかな」

「今日はなんの話をしましたか」
「何だったかな」
「議会の話しでしょ。傍聴しているから、それを話題にしているんですよ。元公務員ですから自治法など、法律は結構覚えていて、的確に答えますよ。うん、現職よりまともかも(笑)、会話は娘が毎日5時10分にskypeでテレビ電話をくれて、いろいろ話しかけてくれています。子供のころの話しなんかすると嬉しそうに話していますよ。未だそこらへんは記憶は確かなようです」

「介護保険を再申請しても、おそらく使うことはないと思いますが、そうは言っても未来は分からない。私が元気なうちは見てあげるつもりだけど、私だって同い年、だいぶボケが来ている。本人にも言い聞かせているんです。この家で、所帯をもって、子どもを育て、ここまで来たんだから、死ぬときはこの家で死なせてあげたい。一緒に死ねればいいんだけど、それは無理だから、mamaが元気なうちに死んでね、って」この言葉に若い担当がびっくり。
「過激なようですが、本音なんですよ。その位の覚悟がないと、でもそれも私が足腰たっていれればの話。やむを得ないことになるかも、そのために介護保険の申請をしたんです。まだこの人は私がいるからいい。私が残ったら、どうしようかな、目下計画中。出来るだけポジティブに生きますよ」
担当はいいご夫婦でうらやましいです、と言って帰っていった。社交辞令でしょうが。

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ゲルニカ

2022-06-05 05:38:23 | 日記
BSで「ゲルニカ」の特集をやっていた。この絵の背景は、よく知っているが、それでもじっくり見てしまった。
ピカソの「ゲルニカ」、もちろん見たことはある。「ゲルニカ」に会いたいために、わざわざマドリッドのソフィア王妃記念美術館まで行ったのだから。しかもマドリッドにいる間、何度も会いに行った。

ゲルニカが訴えるもの、戦争の悲惨さ、しかし未来への光もある。
人類の築き上げたもの、それを一瞬にして破壊してしまうのが戦争。創造も破壊も、どちらも人類が生み出したもの。永遠なんてものは、この世に存在しない。人類の生存なんて宇宙の歴史をみれば、一瞬の輝きより短い。でもこの一瞬を人は必死で生きていく。永遠がないからこそ、存在しているいまが、命が大事なのだ。
ゲルニカとウクライナが重なる。
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