毎朝、6時半に起き出して台所に行き、カーテンを引いて、外を眺めている。太陽の位置が変わっていくから必ずしも毎朝同じと限らないが、駅裏の住宅の窓から始まって駅裏の住宅、山々が赤く染まっていくさまはとてもきれいだ。毎朝、見飽きることなく眺めている。特にお気に入りは、車体を赤く染めながら走っていくのぼり下りの電車。思わず立ち上がって「行ってらっしゃ～い」と手を振ってしまう。乗っている人たちはこんなところから見送っているなど、夢にも思わないだろうが。今は７時半まで見送っている。
毎年沖永良部からエラブユリがたくさん届く。ユリ用の花瓶はいくつも作って足元に並べてあるのだが、水の出し入れが大変。そこで車に乗せてもらい、知人に配りに行った。「こんなに」というから「分けて」と。
Mさんのところへ行くと、彼女の隣にたっていた人が「私わかる？以前お宅でお菓子を教わった」と言ってマスクをとった。「全然わからない」何を言われても「ごめんね、おぼえていないよ」
